前説

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春といえば、桜である。

桜をみて単純に綺麗と感じる人もいれば、そこに切なさを感じる人もいることだろう。

この記事では様々な観点で「桜」が登場するバンドの歌をいくつか紹介してみたい。

クリープハイプ「栞」

桜は綺麗だけど、すぐに花びらが散ってしまうイメージでもある。

そんな散っていく花びらを見つめ、そこに切なさを感じさせるのがクリープハイプのこの歌だ。

「後悔」がテーマになっている歌。

春だからと必ずしも明るい歌ではないところがクリープハイプらしいし、ソリッドなサウンドがよりそういう心の機微をリアルに描いているように感じる。

10-FEET「CHERRY BLOSSOM」

クリープハイプの「栞」は花びらを散らせる歌ならば、10-FEETのこの歌は花びらが咲き乱れる歌である。

桜をモチーフにした歌でありながらも、その描き方が大いに違うところにバンドの特徴が出ていて面白い。

どんなテーマの歌でも「明るさ」というか、陽のエネルギーを作り出すのが10-FEETの良さだなーと思う。

ライブで披露すると、みんなタオルを投げがちである。

KEYTALK「桜花爛漫」

「桜」とか「春」をモチーフにした歌って、ロックバンドの中でもポップに寄せることが多い気がする。

KEYTALKのこの歌は、彼らのポップな部分が全面に出ている歌だと思う。

その中にハンドクラップを入れてみたり、盛り上げるためのリズムのフックが盛りだくさんでそういう抜け目のなさがKEYTALKの凄さだよなーと思う。

あと、KEYTALKはツインボーカルなんだけど、二人とも良い感じに好青年ボイスというか、こういうテーマの歌が合うんだよな―と思うのである。

175R「SAKURA」

自分が中学生のころによく聞いていた桜ソング。

当時の自分は、バンドの「さくらの歌」といえば、これかゴイステの「さくらの唄」と思っているところがあった。

それくらい自分の中では馴染みぶかい歌。

メロ部分のスカっぽいリズムでギターをカッティングしている感じがすごく好きである。

ハルカミライ「それいけステアーズ」

ハルカミライのさくらソングである。

「さくら」がモチーフになっていることもあって、青春ロック的なテイストが強い気がする。

そして、こういうストレートなふるまいがそのままサマになってしまうのがハルカミライの強さだよなーと思ったりする。

こうやって聴くと、ボーカルの声質が良いんだよなーと思う。

ストレートなサウンドとの相性がすごく良い声というか。

UNISON SQUARE GARDEN「桜のあと(all quartets lead to the?)」

ドラムのカウントのすぐあとに、いきなりサビのコーラスがはじまるところが良い。

いわゆる「さくら」の情緒を出すというよりも、ユニゾンらしいカラフルさでまぶしたような歌である。

わりとリズムのフックが他の同世代のロック・バンドと違っていて、ユニゾンらしいビート感みたいなものが全面に出ている。

バンドのさくらソングでも、ちょっと趣が違う歌だよなーと思うのである。

フジファブリック「桜の季節」

季節の風景とそこにある切なさみたいなものを描かせたら、志村の右にでるものはいないんじゃないかなーと今でも思っている。

志村の歌詞って、本当に真似ができない切り取り方をするのだ。

だからこそ、歌詞の中にある光景と何気ないフレーズがすごく心に残るのである。

「やるせない」という言葉でサビをしめくくるそのセンスがさすがだよなーと思う。

スピッツ「チェリー」

ただただ不朽の名作。

最初のドラムロールだけでも、この曲だと認識する人もわりと多いのではないだろうか。

けっこうシンプルな歌だし、コード進行も単純なんだけど、でも「ベタ」には感じさせない独特のさわり心地がある。

わかりやすんだけど、素直ではないという、スピッツならではのエッセンスが詰め込まれている。

令和になっても色褪せることのない90年代の楽曲のひとつではないだろうか。

まとめ

というわけでぱっと思いついたバンドのさくらソングを紹介してみました。

桜だったり花びらとか春とかをどう描いているのかを着目しながら、改めて楽曲を聴くと面白かったりする。

新たな発見がきっとあると思うので、よかったら試してみてほしい。

では、今回はこのへんで。

ではではでは。

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