前説として
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ライブにおけるバンドの盛り上げ方って様々であるし、そのスタンスによってバンドの評価が変わることも大いにある。
というわけで、この記事ではそんなバンドの盛り上げ方をパターン別に分けてみながら、色々と考えてみたいと思う。
バンドのライブスタンスのパターン
1.スパルタ教育
バンドが客を煽るというのは盛り上げ方の常套手段である。
いまどき「かかっこいいやぁ〜!!!」というセリフは、ヤンキー漫画原作の映画かロックバンドのライブでしか聞くこともなくなってきた。
意図的に挑戦的なセリフを客に投げつけることで、観客のテンションを上げて、オーディエンスの熱気を上昇させていく。
演奏やパフォーマンスが確かなバンドがこれをやるとすごく上がるし、基本的にこのスタンスを採用するバンドは大体かっこいい。
が、中途半端な演奏力のインディーズバンドがこれをやると、逆に冷めることもある。
そういう諸刃の剣なのである。
まあ総じて言えるのは、こういうスタンスで長いことやってきて、たくさんのお客さんを魅了されてきたバンドは間違いないということ。
だって、煽るってきっとめっちゃ体力使うはずなのに、そういうのを一切見せないわけですぜ?
凄いという他ないし、ぶっちゃけそういうバンドは仮に煽りがなくて、バチクソにカッコいいことが多い。
なお、普段のプロモーションでは草食っぽいスタンスのバンドでも、ライブではこういうテンションにスイッチを入れることもよくある。
そして、そのギャップにやられてしまうこともある。
だからこそ、バンドはライブを観ないと分からないのである。
2.ゆとり教育
みんな自由に楽しんだらいいし、自由に踊ったらいいよ〜というスタンスのバンドである。
日本人は海外に比べると、「みんなと一緒の動き」をしたがることが多いし、はみ出したノリ方をしているとSNSで叩かれることも多い。
ので、音楽好きほど余計なノリ方はしない傾向が強いし、一体感のあるライブに満足感を覚える音楽好きがマジョリティーだと思う。
でも、そういう流れに違和感を覚えたり、楽しみ方が固定化されていることに疑問を覚えているバンドはわりと多い。
だからこそ、自身のMCでは「自由である素晴らしさ」を強調することが多い。
海外でのライブを経験すると、なおのことそういう傾向が強くなるバンドが多い気がする。
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3.詰め込み教育
振り付けを覚えて踊らせたり、新曲でも歌詞を覚えさせて歌わせたりするバンドがこのタイプ。
感覚的なことよりも、まずは記憶力を大切にしながら、ライブに参加する楽しみを覚えてもらスタンスである。
フェスをはじめ、長尺ではないライブをやることが多いバンドだと、なかなかこの教育方針をとることは難しいけれど、ダンス系のMVてまある程度バズったバンドとかなら、この方針をとることも多い。
振り付けを覚えて参加すると楽しさが倍増するが、その境地に至るまでが大変。
だから、ライブ中にレクチャーをして、その後実践という流れを採用するバンドも多いし、OJTでライブを進めていくバンドも多い。
バンドによっては、MCで「自由に楽しんでね〜」みたいなことを言い、ゆとり教育のフリをしておきながら、ライブの中盤で急に詰め込み教育に方針を変えることもある。
ややこしい。
4.教育放棄
MCもしない。
ノリ方の指導もしない。
手拍子の催促すら要求せず、永遠と自分たちのやりたいライブをやり続けるタイプ。
本当に客側には何も求めず、永遠と自分たちが思うカッコいいをやり続けるだけ。
教育なんてクソくらえと言わんばかりにゴーイングマイウェイに突き進む、そういうバンドたち。
わりとバンドのライブに痺れるけれど、人気のないインディーズバンドがこれをやると、ただライブが盛り上がっていない見えるだけなので、これはこれで諸刃の剣の戦術である。
まとめ
というわけで、バンドの盛り上げ方やライブスタンスをいくつかのパターンに分けて記してみました。
もちろん、バンドの盛り上げ方をパターン化するなんて乱暴な話だし、キャリアを積むなかで色んなモードを経験したり、出演するライブごとにスタンスを変えるバンドだってたくさんいる。
ただ、ライブが「音源と違う良さがある」という言葉の背景にあるのは、このライブにおけるスタンスも含まれる話だと思うのだ。
ライブにいって始めてこのバンドがどういうスタンスでライブをやっているか知れて、曲のよしあしとは別のベクトルで心が掴まれることだってよくある話なわけだ。
まあ、なんにせよ音楽って色んな楽しみ方があるし、色んな良さがあるんだよなーということを再確認してもらえたら嬉しい限り。
自分はあんまりライブは行かないという人も、たまにはライブに足を運んでみたら、きっとビビビッとくると思います。よかったら近場のライブハウスに足を運んでみてくださいな。
では今回はこの辺で。
ではではでは。
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