前説

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Vaundyというアーティストが最近話題になっている。

まだ10代の彼は、間違いなく新しい感性を持ったアーティストだと思う。

最近は、藤井風だったり、Vaundyだったり、新世代の男性ソロアーティストの躍進が目立つわけだけど、この記事ではそんなVaundyにスポットを当てた記事を書いてみたい。

本編

若いからこそオールランダー

「strobo」というアルバムがリリースされた。

とにかくサウンドの幅が広くて、やりたい音楽を手当たり次第チャレンジしているアグレッシブさを感じる。

本当に幅が広い。

「灯火」みたいな楽曲があるかと思えば、「怪獣の花唄」みたいな楽曲も歌うのだから、楽曲の幅の広さは男性ソロアーティストでも随一だと思う。

まずは、この広さこそがVaundyにおける大きな魅力のひとつだと思う。

読めない展開の楽曲たち

変わるのはサウンドの意匠だけではなく、楽曲の展開も、である。

裏声が印象的なブルージィーな一曲。

さらっとサビに入る感じの一曲で、楽曲全体を揺れるように楽しめる感じである。

一方、「怪獣の花唄」はサビの印象度を強めるようなアレンジになっている気がする。

あえて言えば、アニソンっぽいメリハリがある印象なのである。

一方で、「不可幸力」はサビに至るまでの流れが面白い。

こういうメロディーラインのあとにわかりやすいサビがくるんでしょ?というJ-POPの常識の裏をつくような楽曲展開。

最後の方で展開される大サビでフラストレーションを解放されるようなアイデアは流石の一言である。

何が言いたいかといえば、サウンドの幅が広いだけでなく、楽曲構成のパターンも幅が広いというところ。

これもVaundyの大きな特徴のように感じる。

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若さゆえの粗さ

個人的に、ここはけっこう重要な要素と思っていて。

確かに完成度は高いんだけど、よくも悪くもスキのある楽曲を作っている印象も受ける。

なんというか、若いからこそ、安易に影響に受けた音楽をそのままストレートに拝借している楽曲があるような気もするわけだ。

これってこの楽曲から影響を受けたのかな?みたいなものがわりとはっきりと見える形で、率直なアウトプットを行うのである。

あえて言えば、初期のDragon AshやORANGE RANGEとも通ずる率直さがあるわけだ。

若いからこそ、影響に受けたものを素直に形にする。

楽曲度の完成度が高いのに、比例してそういう青さがVaundyの音楽にはあるような気がするのだ。

ただ、自分はVaundyのその素直さがとても良いと思っている。

貪欲に色んな音楽を吸収して、貪欲に自分のアウトプットに変えていく。

そういうスタンスがVaundyの音楽を、他のアーティストにはないものに変えているって思うから。

Dragon AshやORANGE RANGEが今となっては歴史に名を刻んだアーティストであることに疑いがないように、Vaundyもそれくらいにシーンに強烈な存在感を突きつける気がするのだ。

多感な時期に圧倒的なアウトプットを行っているVaundyだからこその、境地をこれからもどんどんみせてくれるような気がするのである。

アートワークが良い

あと、Vaundyについて強く思ったのは、アートワークの良さ。

MVでもいいし、ジャケットでもいいんだけど、アウトプットがすべて「おしゃれ」な手触りなのである。

「おしゃれ」というとちょっと微妙なのだとしたら、全てにこだわりが見える、と言い換えてもいいかもしれない。

こういうレベルの「アーティスティックさ」を感じさせるアーティストって意外と少なかったように思う。

音楽以外の部分も丁寧にこだわっているのが伝わってくるわけだ。

最初の頃からここまでのこだわりを感じさせるアーティストはそうはいないように感じるし、だからこそ、Vaundyに実りある未来しか想像することができないわけである。

まとめ

知っている人からすれば今更な話かもしれないけれど、今年間違いなく注目するべきアーティストの一人であるVaundy。

きっとこれから先、もっと大きな波を作ることは間違いない。

もしまだ聴いたことがない人がいるならぜひ今のうちに。

ジャンルが広い分、色んな音楽好きに笹刺さるように思うのである。

関連記事:Vaundyの凄さと、「タイムパラドックス」の話

関連記事:2021年にもっともバズることが期待されている一人、Vaundyについて

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