前説

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自分はあんまりジャンルとしてのメタルが好きじゃない。

というよりも苦手といった方がいいだろうか。

自分が音楽における「良いなあ」ポイントと、メタルの音楽勝負どころのポイントのソリが合わなくてあんまりハマれないのだ。

そんなこともあっても、メタルはあまり積極的に聴いてこなかった。

まあ、様々あるメタルのジャンルを一括りにするのは、暴論なんだけど、その辺も安易に語ることを許されない敷居の高さも、音楽を聴き始めた自分にとってハードルが高かったのである。

そういう遍歴をたどっていたから、Crossfaithもメタルのバンドのひとつだと思い、あまり積極的に聴いてこなかった。

本編

演奏がかっこいいCrossfaith

そんな自分もあるタイミングからは、それなりにCrossfaithも聴くようになった。

自分がCrossfaithを聴くようになったきっかけ自体は忘れてしまったけれど、やっぱりライブを観たときのかっこよさが段違いだったことは重要だったように思う。

歌メロの重視のバンドでは出すことができない迫力が各楽器帯からあった。

攻撃的なギターサウンド、バスドラムの連打されて、腹の奥を響かせるような重低音がバンド全体を包み込む。

ある程度はメロディーがないとなかなか聴く気になれなかった当時の自分でも、Crossfaithのサウンドは引き込まれるに十分な要素だったのだ。

まあ、昔のCrossfaithはデスボイスだらけだったが、最近はクリーンで歌うパートも増えてきたという変化もあり、歌メロ好きでも取っ掛かりが増えたということもあるのだろうが、なんにせよ迫力あるサウンドは他のバンドにはない魅力を兼ね備えていた。

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EDM感もある

時期によってCrossfaithのサウンドって大きく変わっていると思うし、Crossfaithのどの部分が好きかによって評価って大きく変わるんだろうけど、自分はCrossfaithってメタルのサウンドとEDMの音使いをミックスさせている感じが好きだったりする。

低音を響かせまくったキレキレのサウンドを食わせるんだけど、その一方でバンドサウンドの中に電子音も効果的に忍ばせている。

なので、音楽的に沸き立つフックが、かなり豊富なんだよなーと思うのだ。

「Endorphin」なんかも、そういう要素が多分に散見される。

エレクトロニカな要素もあれば、メタルコアな要素もある。

もちろん、それだけじゃなくて、楽曲ごとに何種類もの音楽パターンを落とし込み、それを形にしている凄みがある。

でも、どれほどの要素を放り込んでも薄っぺらくならず、「かっこいい」に着地してしまうのは、メンバーの演奏力が高いからだと思う。

ステージを掌握してしまう演奏力の高さがある。

こういう形でジャンルをミックスさせて、自分たちで演奏してしまうバンドってそうはいないと思うのだ。

だからこそ、Crossfaithって他のバンドとは違う次元の凄みを感じるのかなーと思う。

まとめに替えて

まあ、クリーンパートを増やしたり、EDM化していることをよく思わないCrossfaithファンだってきっといるとは思うけれど、少なくとも自分はそういうメタルにこういう要素を混ぜて形にしてしまうCrossfaithというバンドが好きなのである。

単にジャンルに固執するのではなく、その殻を破り、新たな要素を組み込むことでCrossfaithそのものがジャンルになってしまうような凄さを感じるのだ。

だから、メタルはあまり聴かない自分でもCrossfaithの作品には引き込まれてしまう。

というわけで、こういうジャンルはあまり通ってこなかったという人にほど、ぜひ一度聴いてみてほしいなあーと思うばかりなのである。

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