最近、ちょっとSixTONESの楽曲の感想を書けていなかったので、久しぶりに書きたいなーと思ったところ、よく考えるとちょうど「マイオンリー」のリリース日だったことに気づく今。
本作、あんまり感想は書けてなかったんだけど、歌割りが良い感じで、6人のボーカルの魅力を語るうえで、ぴったりな楽曲だなーと思っていて、実は最近よく聴いていたりもする。
ということで、2026年9月9日発売のタイミングにあやかって、この記事では「マイオンリー」の感想を書いてみたいと思う。
テンポ感が絶妙だからこそ、染みるボーカル
「マイオンリー」は、端的に言うとミディアムテンポの楽曲である。
ボーカルの中に余白があるというか、メロディーが詰まっている部分と、メロディーが伸びやかになっている部分のコントラストが見事で、ボーカルの美しさがダイレクトに届く構成になっている。
しかも、ミディアムといえばミディアムな楽曲なんだけど、良い意味でメロディーが詰まっている部分も多くて、ラップの張り詰め感だったり、日本語を英語のように歌う気持ちよさを感じられるパートも多くて、そういう意味でも「SixTONESが歌うからこそ」の魅力が際立っているのだ。
「愛してる forever」の<愛してる>の音の弾け方とか、その真骨頂。
ビートと言葉を歌の中で綺麗になじませる魅せ方・聴かせ方もSixTONESだからこその魅力が際立っていて、えげつないなーと思うわけで。
そのうえで、メロディーだけ取り出すと、親しみやすさがあるというか、ポップソングとして聴ける柔らかさもあるから、スルスルとリピートしたくなる感じもある。
歌としての魅力と、ボーカルとしての魅力。そのバランス感も絶妙というわけだ。
ゆったりとした曲の中にも、歌い方によって生まれる細かな動きがある。ボーカルもリズムを作っているのだなーと、そんなことを感じるわけである。
しかも、ミディアムテンポだからこそ、ボーカルの感情ののっけ方が炸裂するのも良い。例えば、松村北斗が紡ぐ「Hey, oh…」。ここも良い。ここだけで、メシ何杯も食えるぞ・・・!な感じがある。
歌声の魅力って、長いソロパートでじっくり聴かせるときだけに出るものでもないんだよなーと思う。ほんの短いひと言でも、その人の声だから耳に残ることがある。(まあ、今作においては、長いパートもしっかり魅力的なんだけど)
あと何気に「俺」を一人称にしているのも良いよなーと思う。「これ以上何も望まないから
ただ俺のそばに…」とかのフレーズが良い。
<僕>ではなく、<俺>が一人称の歌だからこそ、溢れ出る脳汁ってあるよなーと思う。
あと、何気にSixTONESって<俺>という一人称が似合う声色とか歌いこなしをしているんだよなー、わりと全員。
6人の個性を、組み合わせから捉える
京本大我の澄んだ歌声と、ジェシーのぶれない歌いぶり。髙地優吾のまっすぐな歌い方と、短いフレーズに感情をのせる松村北斗。そして、森本慎太郎の迫ってくるような歌声と、田中樹のクールかつ緊張感のあるトーン。この違いがあるからこそ、声のバトンが渡るたびに耳が惹きつけられるのだ。
あと、6人の魅力がある一方で、タッグの組ませ方も秀逸だよなーと思う。今作においては、京本大我とジェシー、髙地優吾と松村北斗、森本慎太郎と田中樹という組み合わせの配置が絶妙。
パートごとにペアを意識するような歌割りの配置になっており、前のパートに少し重なるような形でメロディーを紡いでいく。6人全体としての歌の気持ちよさも体感できるし、それぞれのペアだからこそ紡ぐことができる美しさを対比している構成もあって気持ち良い。
だからこそ、1番と2番の対比だったり、AメロとBメロの対比だったり、最初のサビと最後のサビの対比だったり、それぞれの対比が歌をどんどん奥深くしている。そういう意味でも、このミディアムテンポの楽曲の魅力が際立つように感じるわけである。
次に誰の声がやってくるのか、という視点で楽しみの幅が広がるのは、SixTONES故の境地だなーと感じる。
まとめに代えて
サウンドでど派手に歌の世界に引き込むのではなく、しとしとと降り注ぐ雨のように、淡々と歌の輪郭に引き込んでいくような魅せ方なのが、「マイオンリー」の魅力だなーと感じるし、こういう魅せ方でここまで惹き込まれるのは、SixTONESのバトンリレーがあるからこそだよなーと感じる次第。



