2026年8月個人的ベストソング

ちょっと時間が空いてしまったが、2026年8月の個人的ベストソングを発表したいと思う。なお、8月によく聴いていた楽曲を並べているが、必ずしも8月リリースの楽曲ではないので悪しからず。

では、どうぞ

スピッツ「見知らぬ糸」


音だけで映像が見えるようなスピッツらしい澄み切り具合。そのサウンドの上を糸にていねいにぬっていく美しいボーカルと言葉たち。こういうモードのときのスピッツサウンドの切なさ具合は強烈で、何度もリピートしたくなる。

スピッツらしい柔らかなメロディーの中に、ふと胸をつかむ言葉の強さがある。聴き進めるほど、知らない誰かや遠い記憶と細い糸でつながっているような感覚が残る。静かなのに、8月のあいだずっと耳から離れなかった一曲。

a flood of circle「エンジン」


ゴリゴリっとしたサウンドが炸裂するa flood of circleの一曲。ガレージ・ロックみのあるサウンドに、フラッドらしいキャッチーさがのっかったようなパンチ力のあるナンバー。アンサンブルはロックンロールらしい爆発力と疾走感をもちつつ、然るべき調和の中で展開されているのが良い。

CLAN QUEEN「トリックスター」


不気味さすらも高揚感に塗り替えていくような絶妙なバランス感の中で音が構築されていて、サビでは中毒的かつスリリングなビートの中で、強気なモードを作り出す。さらに1番と2番でボーカルのパートを変えることで、まったく違う表情を作り出すのも巧み。

OddRe:「黄泉還」


夏の夕暮れに取り残された記憶が、現実と幻想のあいだでゆっくり輪郭を取り戻していくような一曲。どこかノスタルジックな空気をまとっているのに、音は繊細なだけではなく、奥からじわっと力強く広がっていく。その絶妙なバランスがたまらない。

ExWHYZ「FADED」


ExWHYZの音楽が持つダンスミュージックとしての強さと、歌の切実さが同時に伝わってくる。身体を動かしたくなるビートなのに、妙な憂いを帯びている印象もあって、ルーツ性のあるサウンドメイクと、その音色に溶け込むボーカルのトーンの絶妙さが好き。からの、サビで音圧バーンな展開も良い。

雪国「クララ」


夜の景色に似合う静かな引力を持った曲。声と音の距離が近く、聴いていると目の前の風景が少しだけ映画のワンシーンのように変わっていく。派手な展開に頼らず、しっとりとしたアルペジオが小説のような景色を作り上げる。

長谷川白紙 & ハハとヘアピンズ「蜜の主」


予測のできない音の展開に、耳がずっと興奮しっぱなしになる一曲。ある意味、どんな歌よりもパンキッシュというか、メタル的な昂揚があるというか。複雑な音が次々と押し寄せてくるのに、直感的な気持ちよさも刺激しまくる感じがたまらない。

ASH DA HERO「Anniversary」


骨太なスタジアムロックのスケール感がありながら、歌の芯にはほとばしる熱が宿っている。だからこそ爆音で聴くと爽快で気持ちいいし、シンガロングを誘発するようなコーラスパートの高揚感もGOOD。大きな会場でみんなと一緒に歌っている光景まで浮かんでくる一曲。

バチカン市国に愛されたい「しあわせの定義」


自身が持つオルタナ性を軸に、パンクの衝動やライブハウス由来の荒々しさをまとったような一曲。音を剥き出しに鳴らしながら、その奥にある感情までむき出しにするような感じで、激しい音の中に切実さが宿っている感じなのが良い。

ハク。「渋谷から」


ポストパンク的な鋭いギターリフと、ノイジーでエッジの効いた音像が炸裂している一曲。ハク。らしいポップなメロディーを残しながら、サウンドはかなり攻撃的で、リフレインするフレーズが耳にこびりつく。何度も聴くほど切迫感が増していくし、覚悟のこもったロックナンバーな装いもある。

Nagakumo「Supermoon」


ネオアコやギターポップの軽やかさを土台にしながら、再構築した広がるのあるリズムが躍動している。そのリズムに柔らかいメロディーが乗ることで、洒脱さがありながらも高揚感を宿した音楽が爆誕する。そんな感触。

カラノア「ばけもん」


タイトなバンドアンサンブルにエレクトロなサウンドやミクスチャーな音色も取り込んだ、ジャンルレスな一曲。疾走感があって複雑に広がる展開なのに、メロディーはしっかりキャッチー。だからこそ、情報量が多いのに、真っ直ぐに気持ちよさを体感できる流れなのが良い。あと、ベースのスラップが気持ち良い。

SiM「FREEZE ME UP」


ラウドロックの重厚さを軸にしながら、デジタルな音像と一瞬のブレイクを織り交ぜ、重いだけでは終わらない一曲に仕上がっている感。SiMらしい攻撃的なサウンドが最後まで続くのに、緩急のつけかたが見事で、爆発が起こるたびに気持ち良さを体感する。

まとめに替えて

スピッツ「見知らぬ糸」
a flood of circle「エンジン」
CLAN QUEEN「トリックスター」
OddRe:「黄泉還」
ExWHYZ「FADED」
雪国「クララ」
長谷川白紙 & ハハとヘアピンズ「蜜の主」
ASH DA HERO「Anniversary」
バチカン市国に愛されたい「しあわせの定義」
ハク。「渋谷から」
Nagakumo「Supermoon」
カラノア「ばけもん」
SiM「FREEZE ME UP」

以上、13曲を選んでみた。

メジャーアーティストからインディーズまで、分け隔てなくセレクトしてみたので、よかったら聴いてみてくださいな。

では、今回はこの辺で。