ピクミンのCMソングを歌っているのは誰なのか?

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自分の青春は任天堂のゲームとともにある、って言ってもいいくらい、少年時代から任天堂のゲームにどっぷりだった。

マリオ、ドンキーコング、カービィ、ポケモン・・・。

プレイした作品を挙げたらキリがないレベルだ。

今でもスプラトゥーンをはじめ、任天堂のゲームに魅了されているので、おそらくは生涯レベルで、任天堂のゲームに魅了されるのだろうなあという予感を感じている。

ところで、2023年、任天堂のゲームとしては、10年ぶりに新作がリリースされるタイトルが存在している。

『ピクミン』である。

『ピクミン』は、2001年に初めて任天堂のゲームにラインナップされた作品であり、ニンテンドーゲームキューブの初期の作品としても存在感を示した作品である。

そんなニンテンドーゲームキューブの初期を支えた『ピクミン』の新作が、Nintendo Switchの新作として登場するのである。

・・・とここまでツラツラと任天堂のゲームについて言葉を述べておきながらにはなってしまうのだが、実はワタクシ、『ピクミン』に関しては、ゲームとしてはほとんど思い入れがない。

なぜなら、自分は数あるゲーム機の中でも、ニンテンドーゲームキューブはほとんどプレイしなかったからである。

NINTENDO64とかスーパーファミコンとか、あるいはDSとかNintendo Switchならバリバリプレイしてきた自負があるが、ニンテンドーゲームキューブだけはあまりプレイしなかったのである。

というのも、実はこの頃、自分の興味がゲームから音楽に移行した時期であり、ゲームをプレイする暇があれば音楽に没頭してしまっていたからである。

そんな自分でも、未だに一つ、ピクミン関連でバチくそに記憶に残っているものがある。

それは、CMソングだ。

『ピクミン』のTVCMで用いられたストロベリー・フラワーの「愛のうた」が、未だにピクミンとの記憶に強く結びついているのだ。

『ピクミン』といえば、という質問を投げかけられたとしたら、きっとこの歌のことを話題に出すんだろうなあと思う程度には、記憶に残っているし、今でもソラでこの歌を歌うことができる。

そう。

自分にとって、『ピクミン』は新作がゲームとしてどうなのかということ以上に、CMとして誰の歌がどのように使われるのか、という部分の方が気になる度合いが大きかったりするのである。

しかも、もう二度とピクミンの新作タイトルは出ないかもしれないという空気感の中で発表された新作ということもあって、その期待値はけっこう大きいものになっているのだった。

実際にCMを観るまで、色んな想像を頭の中で巡らせてみた。

10年ぶりの新作ということなので、また「愛のうた」を起用するということがあるのだろうか、と。

それとも、今の時代の空気感に相応しい、まったく別のアーティストが完全オリジナルの楽曲を手がけることになるのだろうか、と。

やがて、YouTube上でもCMの映像がアップされることになり、実際に自分もその作品を観てみることにしたのだった。

https://youtu.be/6T8weOXndtc

CMはイノセントの純度100%な手触りの作品になっていた。

そんな映像に合わせながら流れてくる音楽も、実に懐かしい気持ちにさせるサウンドと透明感のある歌声の組み合わせで構築されているようであった。

聴きながら、思った。

2001年に聴いたあのときの歌とは違うけれど、でも、これまでの音楽歴の中で確かに聴いたことがある誰かの楽曲だぞ、と。

わかりそうで、わからない、微妙なライン、そのCMに絆されるような心地でそのCMを堪能することになるのだった。

ん・・・・

なんだこれ・・・・・

この音、この感じ・・・・

知っているぞ・・・俺はこの声を・・・・

確かに・・・どこかで・・・聴いたことがある・・・そんな気が・・・

あっ

自分はビジュアルノベルの主人公になったような気分で、そのCMを堪能しているとき、急に点と点が線になる瞬間に出会うのだった。名探偵コナンがよく脳内でぴきーんと白線を炸裂させる瞬間を見ることがあるが、あれに近いあは体験を自分の身でも感じることになるのだった。

そうだ、これ、あのバンドだ。

ホムカミやん、これ。

一度、この音楽はホムカミに違いないという視点で観てみると、どんどんその音楽世界がHomecomingsのそれであるように感じてならない。

確かに映像の中には、誰が歌っているとかそういう類のクレジットはない。おそらくCMのどこにも、Youtubeの説明欄にも、そういう記載はなかった。もしかしたらと思って、Homecomings側のページに飛んでみても、Homecomings側がアナウンスしている様子もない。

でも、と思う。

この心地、この手触りはHomecomingsのそれだよな、と。

確かにどのアーティスト側からもピクミンのCMソングを担当しました、という話はまだ出ていない。

なので、Homecomingsであると確定できるわけではないけれど、Homecomingsではないと言える情報も一切なかった。

ただ聴いてみた感触だけで言えば、完全にホムカミのそれであった。

それだけの話である。

というのも、どんなバンドのサウンドにも音の色、というものがある。

ひとつひとつの粒が大きくてゴリっとした色合いのサウンドを鳴らすバンドもいれば、華やかさがいっぱい詰まったラメ感の詰まった色合いのサウンドを鳴らすバンドもいる。

で、ピクミンのCMで流れていたサウンドは、ノスタルジーな感じがあって、透明感があって、楽器の音ひとつひとつの細かな色合いにこだわっているバンドの絵が浮かんできたのだ。

それこそ、CMの中に出てくる、サイダーのような透明感。

その音の色合いから考えてみても、今のHomecomingsの雰囲気に綺麗にシンクロしていたという話である。

ボーカルの加工のさせ方や聴き手にどのように音を聴かせようと企んでいるのか、という点で考えても、近年のHomecomingsっぽさがあった。

同じメロディーラインを歌うボーカルのテイクをいくつも重ねることで、柔らかい響きを与えている印象。

かつサウンドとボーカルが同じ方向を向かうようにディレクションされている印象があって、細かな音色にこだわり続けるバンドの像を感じずにはいられなかったわけだ。

なので。

公式が発表する前から、このブログでは勝手に断言してみたいと思う。

どうやらピクミンの最新作のTVCM、Homecomingsが歌っているっぽいぞ、と。

まとめに替えて

まあ、「本当の答え」はおいおい公式からアナウンスされるとは思うので、答え合わせはそのタイミングに行うとして。

今回、TVCMで使われている歌の感じが、エグいくらいにピクミンのCM、引いてはピクミンというゲームの世界観とシンクロしていた、ということは最後に言葉として残しておきたい。

任天堂側も10年ぶりという新作としてきっと気合いが入っているのだろうし、CMソングを提供した側も「愛のうた」という絶対的なレジェンドがいる中で、そのインパクトを超えるような作品を生み出す気合いをもって楽曲を手がけたのかなーなんてことを思う。

そして、表に出てこないけれど、確かに作品の中に内在している、お互いのバチバチが噛み合った結果が、今回のCMの完成度に繋がったんだろうなーと、そんなことをふと思うのである。

ゲームも発売したようだし、初めてピクミンシリーズ、買ってこようかな、っと。

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