前説
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恋愛ソングだったり、男女関係を歌った歌って色々ある。
この記事では、そんな中でも歌の主人公に「クズ」感がある歌を紹介したい。
では、どうぞ。
本編
クリープハイプ 「ラブホテル」
クズの思考には規則性がある。
そのひとつが、どう考えても自分に非があるのに、相手に責任をなすりつけるところである。
自分自身は反省しないから、そのクズが癒えることないのである。
クリープのこの歌も主人公は反省しない。
まず、主人公は夏のせいにする。
これだけでもけっこうな話であるが、最終的にこの主人公は全部「君」のせいしてしまう。
これは相当なるクズ的思考だと思われる。
反省をしないと人は成長しない。
この歌は、そういう成長を放棄しているという意味で、また同じことを繰り返す可能性が多い。
だから、僕はこの歌にある種のクズ感を感じてしまうのである。
My Hair is Bad 「ドラマみたいだ」
その人を傷つけるのに、その人をコントロールしようとする意志が見え透いてしまう。
クズと呼ばわれる人はそういう要素がある。
浮気とかするくせに、別れ話を切り出すと妙にうろたえて、別れを強く拒む。
クズな人はそういうメンタルを持ってしまうことが多い。
マイヘアの「ドラマみたいだ」の主人公にもそういう性格がなんとなく透けてみえる。
だからこそ、自分に非がある恋愛をしたのに、自分も「傷つけられた」と宣うところをみると、そのクズ感が際立ってくるし、今でも終わった恋の彼女のことを想っているところに、あざといものを感じてしまうわけだ。
クズ男は、人を傷つけがちなのに、妙に主人公気質なことも多くて。
だからこそ、息を吸うように自分を正当化する言葉をにじませる。
この歌の主人公から、そこはかとなくそういう性質が透けてみるのである。
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wacci 「別の人の彼女になったよ」
「私が電話しちゃう前に」
この歌のラストセンテンスがこのフレーズなんだけど、このフレーズのクズ感はすごい。
どういう理由で、この主人公は前の恋人と別れたのかはわからないが、別の人と付き合ったことだけは確かである。
その人と上手くいくかどうかはわからないが、今付き合っている恋人の視点からみれば、最後のセンテンスはありえない思考だと思う。
自分が一番で、自分が一番かわいいからこそ、こんな思考ができてしまうわけだ。
この主人公が浮気をするのは時間の問題だし、そもそも今付き合っている恋人だって元々は浮気から始まった恋なのではないかとすら勘ぐってしまう。
珍しいのは、この歌は男性が女性を主人公にした歌であるということ。
こういうスタンスの歌が幅広い層に支持されているのは面白いなあと思う。
瑛人「香水」
一斉をふうびする最強クズ男ソング。
好きか嫌いかは別にして、この歌が歌う内容はなかなかに自分勝手であることは間違いない。
クズな人というのは、いつも自分本位で、すぐに人のせいにするわけだけど、そういう要素を兼ね備えたスキのない歌である。
面白いのは、最終的に責任をおしつける先が香水の匂いであるというだろうか。
そして、その匂いだけは固有名詞を与えることで、はっきりとイメージできるものにしているということだろうか。
自分はクズだとか空っぽだとか卑下する言葉を並べているけれど、歌を聴いている感じ反省している感じがちっとも伝わらないのが面白いし、きっとこの主人公は前の恋愛からきっと成長していないんだろうなーと勝手な想像をしてしまうわけである。
何にしても、こういう歌詞が共感を集めているというのは興味深い。
こういう世界観がある界隈においては「リアル」なのかなーと思うと、面白いなーと思う。
まあ、音楽の良さって汚い部分や許されないことを表現しても「正解」になるところであり、そういう感情や想いを包み隠さず歌にしている「香水」は素直な歌と捉えることもできるのかもしれない。
にしても、Tiktokで話題になる歌に限って、こういう歌詞の歌がバズるような気がする・・・。
気のせいだろうか。
まとめ
というわけで、主人公にクズさを感じるバンド・アーティストの恋愛曲特集、なのでした。
まあ、この記事はかなり偏見に基づいて書いているので、一人の意見として受け取ってもらえたら幸いです。
どんな歌だって、人によっては解釈が違うわけだし、個人個人の解釈を大切にしたらいいと思うしね。
ただ、どの歌もストレートに気持ちを綴った歌であることは間違いないと思うし、その率直さに刺さる人が多かったのかなーなんて想ったりするのである。
あなたなら、クズな恋愛ソングといえば、どの曲の名前をあげますか?
よかったら教えてくださいな。
では、今回はこの辺で。
ではではでは。
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