前説
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複数の解釈ができる歌ってある。
本当はこういう意味なんだけど、こういう読み方もできるよねーという感じ。
この記事では、そういう歌をいくつか紹介したい。
本編
スピッツ 「青い車」
一見すると、爽やかな恋愛ソングに聴こえるこの歌。
少なくとも、サウンドや歌声からは爽やかなものがほとばしっている。
しかし、丁寧に歌詞を読むと不穏なものを感じることもできる。
人によっては、「心中をしようとしている怖い歌」と解釈する人もいる。
当ブログではどちらでもない第三の解釈を提示しているんだけど、色んな解釈ができる代表のような歌だと思う。
関連記事:スピッツ「青い車」ガチ考察!意味は?草野マサムネ!本当に心中の歌?
SiM 「KiLLiNG ME」
全編英語なので、あまり歌詞の意味を考えたことがない人もいるかもしれないが、この歌も色んな意味に解釈できる歌である。
キスというワードが踊っているところから、一見すると、ある種の恋心を爆発させたラブソングに聴こえる。
だが、意味がなんとなくわかりづらいワードの裏の意味を考えていくと、違った解釈が見えてくる。
ポイントとなるのは4時19分というワードで、これはあるスラングを指した言葉ではないかと言われているのである。
それを踏まえたうえで歌の意味を考えると、違った解釈もできるのである。
まずは、一度歌詞を和訳してみながら、この歌にはどんな意味があるのか、ぜひ考えてみてほしい。
関連記事:シムことSiMの名曲「KILLING ME」の歌詞、日本語歌詞、和訳、この歌の意味とは?考察!
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BUMP OF CHICKEN 「ロストマン」
僕と君が別れて違う旅路に行く歌。
そういう捉えると、この歌はある種の失恋ソングに聴こえる。
確かにそういう捉え方もできる歌である。
でも、この歌に出てくる「君」は色んなものを代入することができる。
たとえば、僕=夢を失った自分、君=夢を持っていた頃の自分。
つまり、過去と未来という時間軸の中で、昔の自分に別れを告げる歌という解釈をすることもできる。
この歌詞を書いた藤原は、歌の意味について語ることはないので、そこに答えはない。
人の数だけ解釈を生み出すことができるのだ。
実に巧みに言葉が配置されているから、色んなシーンや想いに当てはめることができる歌になっているのだ。
関連記事:BUMP OF CHICKEN「ロストマン」歌詞の意味は解釈と考察!
ASIAN KUNG-FU GENERATION 「リライト」
捉えようによっては、自分をリライトすることを誓う、青臭い青春ソングのようにも捉えることもできる。
しかし、この歌は当時流通していたコピーコントロールCDに対するアンチテーゼを宣言した歌である。
そう。
もちろん、書き手はコピーコントロールCDに想いをめぐらせて歌詞を書いたという背景がある。
でも、コピーコントロールCDという文脈から切り離しても成り立つ歌詞があるのもまた事実で。
そこがこの歌の面白いところ。
もう世の中にコピーコントロールCDなんてなくなった今でも、この歌が聴かれているのは、この歌の歌詞が広いシチュエーションに当てはめることができるから。
賞味期限もなく、この歌が愛されている理由のように思うのである。
関連記事:アジカントリビュートから考える雑なアレンジの話!楽曲の印象を変える方法とは?
sumika 「Lovers」
一見すると、浮気を肯定するだけのダメ男の歌に聴こえるこの歌。
もちろん、そういう聴き方をすることもできる。
でも、この歌が指し示す「愛するもの」は必ずしも恋人の話ではない。
この歌の中心に、sumikaが紡ぐバンド自身を置いてみると、一気にその意味合いが変わる。
そして、「浮気」=他のバンドやアーティストの音楽を聴くというふうに代入すると、聴こえ方が大きく変わる。
大切な歌は、浮気して他のバンドとかにハマっても、大切な歌のままだし、やがてそこに戻ってくる。
実は「Loves」って、そういう意志が込められた歌なのである。
まあ、ただこの記事的にいえば、バンドの哲学を込めながら恋愛ソングとしても捉えることができるところに「Loves」という歌の凄さがあるよという話。
たぶん、MVの雰囲気に恋愛ソング感があるんだろうなーと、そんなことを思うのである。
関連記事:Mステ出演前に考えるsumikaというバンドの凄さ
まとめ
この歌はこういう歌だとおもっていたけれど、実はこんな意味がある。
聞き慣れた歌でもそういう発見ってわりとありがちだ。
ぜひこの機会に、自分の好きな歌の歌詞を存分に味わってみてはいかがだろうか。
もしかしたら、今までは気が付かなかった発見があるかもしれないから。
では今回はこの辺で。
ではではでは。
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