前説

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最近、ジャニーズのアーティストをよく聴くようになった。

ぶっちゃけ昨年まではあんまり聴いてなかったんだけど、今年はよく聴くようにしている。

まず、今まであまり聴かなかった理由は、ネットに音源がなかったことである。

個人的にはサブスクで解禁してなかったことよりも、配信での販売がなかったことが個人的にはけっこう辛かった。

自分は好きなアーティストの音源もさくっと配信で買っちゃうタイプの人間なのだ。

だから、音源にふれる機会がどうしても狭まってしまうのである。

しかも、今だとサブスクにある音源だけでも聴きたいものがたくさんあるので、CDでしか聴けないジャニーズ作品はどうしてもハードルが高かったのだ。

でも、今年はけっこう積極的に聴いている。

理由は単純で、良い作品がたくさんあるからだ。

そんなこんなで、今までSexy Zoneの作品を自分は聴いてこなかった。

これは紛れもない事実だ。

もちろん存在は知っていたが、いわゆる“世代”ではなかったこともあり、どこか素通りしている自分がいたのだ。

でも、食わず嫌いはよくないよなーということで、たまたま新しいアルバムをリリースしたタイミングだったので、Sexy Zoneの「POP × STEP!?」を聴いたのである。

思った。

マジで数年前にタイムスリップできるなら、あの頃の自分を殴りたい、と。

キンキや嵐、関ジャニ辺りでジャニーズの歴史が止まっていたあの頃の自分を殴りたい、と。

そう。

「POP × STEP!?」がすごく良かったのだ。

本編

「POP × STEP!?」の話

というわけで、何がそんなに良かったのかをこの記事で書いていきたい。

んだけど、単純に言うならば、作品としての完成度が高いなーと実感したのである。

作品のタイトルに「POP」を使っているだけあって、様々なアプローチのポップスが収録されている。

アイドルに相応しい元気でカラフルなダンスナンバーもあれば、オシャレでテクニカルな楽曲も収録されている。

「Blessed」は、LUCKY TAPESのKai Takahashiが楽曲を提供している。

LUCKY TAPESのカラーに合うようなナンバーで、横揺れで楽しめる大人な魅力が詰まった楽曲になっている。

tofubeatsなんかも、楽曲を提供している。

「MELODY」という楽曲を提供しているんだけど、この歌も面白い。

tofubeatsの作家性を発揮させながらも、Sexy Zoneの魅力も浮き彫りになっている意欲的なナンバーなのだ。

この2曲を聴いただけでも、アルバムの幅の広さを実感させられる。

少なくとも、アイドルが歌うポップソング、という枠組みがどんどんと瓦解していくのだ。

個人的にはBIG MAMAの金井政人が作詞を手掛けた「まっすぐのススメ!」にも、ニヤリとさせられる。

ロックに寄せたアレンジながらも、ポップで親しみやすいピースフルなナンバーなのである。

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ダンスナンバーも凄い

と、ここまでわりといわゆるダンスナンバーの枠組みからはみ出る楽曲ばかり紹介したが、ダンス部分もスキがない。

「麒麟の子」や「極東DANCE」はスポットが公開されているので、観てもらうとわかるが、ベースにあるダンスナンバーの水準も高いのだ。

踊りのレベルもそうだし、楽曲のレベルもそうである。

で、どういう歌でもSexy Zoneのカラーがしっかり宿っているのである。

ポップであることをコアに持ちながら、様々な音楽を咀嚼し、自分たちのカラーに染め上げる。

そういう凄さがSexy Zoneの今作にはあるのだ。

端的に言ってしまえば、作品に水準がすごい高い。

そういう話なのである。

まとめ

きっとこのアルバムって好きな曲とか、好きな流れが人によって違うのではないのかなーと思うのだ。

それだけ間口が広いアルバムであり、聞き所がたくさんあるのである。

最初の曲の流れが好き!という人もいれば、5曲目からゾクゾクしてくる!っていう人もいるだろう。

自分のように邦ロック好きな人間だと、バンドマンが楽曲を提供している歌にニヤリとさせられたりもする。

どんな人でもハマる仕掛けがいくつもある。

そういう間口の広いアルバムなのだ。

そして、その間口の広さこそが、このアルバムのタイトルにある「POP」の真髄なのではないかなーと思うのだ。

「POP」であることに挑み、それを見事に体現した、そういうアルバムなのだ。

それってすごいことだと思う。

簡単にできることではないし、Sexy Zoneというグループだからこそ到達できた境地なのだろうなーと思う。

そして、改めて思うのだ。

Sexy Zoneを聴いてこなかった自分を積極してやりたい、と。

だって、きっと今まで彼らの作品をリアルタイムで追いかけてきた人なら、もっとこのアルバムの良いところをたくさん探せるんだろうなーって思うから。

そういう人が、今は少し羨ましく思うのである。

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