前説

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ライトな音楽ファンからすれば、“アイドルバンド”でしょ?と揶揄されるバンドもいるけれど、内実は逆。

むしろ演奏ゴリゴリなんだぜ?ってバンドを紹介したい。

というか、改めて、このバンドってゴリゴリだよね?ということを確認できればいいなーと思うという話。

本編

KEYTALK

存在感とかMVのトーンがカラフルであることが多いし、メンバーも“キャラ立ち”を意識したパフォーマンスをするから、一定数には“アイドルバンド”なんて思われることもある。

アイドルのように思うリスナーがいるのは別にいいし、そういう接し方でKEYTALKのことを好きになるのも別にいいと思う。

でも、「それだけ」のバンドだと思うとしたら大間違いだし、プレイする楽曲の多くが、ポップスとは程遠い攻撃的なゴリゴリなナンバーだったりするのだ。

「DE’DEVIL DANCER」がトップを飾るアルバム「DON’T STOP THE MUSIC」だって、ゴリゴリなナンバーが多数収録されている。

もちろん、器用なバンドだから色んな楽曲を披露するわけだが、その気になれば、演奏だけでも会場をわかせることができるゴリゴリなバンドであることは改めて強調しておきたい。

関連記事:KEYTALKはアイドルバンドなのか?

Mrs. GREEN APPLE

Mrs. GREEN APPLEは爽やかな見た目だし、シンセを多用するから、イメージとしてティーンが愛好するアイドルバンドと考えている人も多いのだろう。

確かにゴリゴリなバンドを好きな人が嬉々としてミセスを聴く姿はあんまり思い浮かばない。

でも、ミセスもゴリゴリなバンドなのである。

というよりも、バンドで演奏するときの説得力が、ライブバンドのそれ、とでも言えばいいだろうか。

それぞれの楽器隊がかっこいい音を鳴らす、そういうタイプのバンドなのである。

見た目のイメージをひっくり返す、そういうタイプのバンドなのである。

関連記事:“今のMrs.GREEN APPLE”だから歌えること

My Hair is Bad

本来、もっともアイドルバンドとは対極的なパフォーマンスをしているバンドのはずなのに、ボーカルの見た目が整っているという理由だけでアイドル視してしまうファンがでてしまう、という悲しい性なバンドである。

とはいえ、マイヘアの“音楽”が好きな人なら、マイヘアがゴリゴリであることはご存知だと思うし、ライブの空気は昔と違うものになってしまったかもしれないが、ライブにかける全身全霊の姿勢は昔から変わることなく、むしろ研ぎ澄まされているように思う。

きっかけはどうあれ、マイヘアみたいな音楽を鳴らすバンドが、シーンで存在感を示すのは面白いことだと思うのだ。

このバンドだからこそ、できることを末永く続けてほしいよなーと思う。

関連記事:僕がMy Hair is Badとその周りについて思うこと

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Silent Siren

「フジヤマディスコ」のイントロのベースのスラップ、クソかっこいいやんけ!!!となったこのバンド。

メンバーに読モもいて、文字通りアイドル的な扱いの中でキャリアを積んだバンドではあるんだけど、じゃあ演奏は生ぬるいものなのかと言えば、そんなことはない。

ギターもベースもドラムもゴリゴリにプレイするし、持ち前のポップでキュートな空気を出しながらも、土台はきっちりゴリゴリのロックで魅了する、そのギャップが良い。

SCANDAL

SCANDALもかっこいい音を鳴らすバンドである。

バンドとしては、キャッチーなものからハードなものまで幅が広い印象なんだけど、基本的にはギターの音を貴重にして、まさしくゴリゴリのロックを展開するバンドであるように感じる。

ロックであるという部分にはブレることないイメージ。

最近では海外公演も成功させているようで、その実力は折り紙付きなのである。

ネクライトーキー

ハム太郎みたいな声の女性がボーカルを務めるポップバンドか・・・となめてライブに行ったら、そのギャップにやられてしまう。

確かにボーカルの声は甲高いんだけど、バンドの実力は完全に実力派のそれ。

ダイナミズムなバンドサウンドをぶつけられて、マジで魂をごぼう抜きにされてしまう。

リズム帯がとにかくかっこいいタイプの、ゴリゴリのバンドなのである。

関連記事:ネクライトーキーはライブバンドなのだ

[ALEXANDROS]

ボーカルをアイドルしているファンが一定数いるのも事実である。

が、こんなゴリゴリで、かつスマートにロックを奏でるバンドもいないと思うのだ。

というか、ドロスって面白いと思う。

サウンドのベースはUKロックであり、悪い言い方をしたら手垢のついた“ザ・おっさん音楽”を鳴らしているわけだ。

でも、ドロスってそういうサウンドの加齢臭みたいなものを一切感じさせない。

ゴリゴリなのに、それを誤解させるくらいに、サウンドをスタイリッシュなものに塗り替える。

メンバーの演奏力が高く、観られることを徹底的に意識したバンドだからこそできる、レベルの高い技だよなーと思うのである。

関連記事:バンド名以外はカッコいい[ALEXANDROS]について

まとめ

というわけで、この記事でもいくつかのバンドを紹介してみました。

バンドが人気になると、アイドル視するファンは出てくるし、ライブの空気が少しずつ“コンサート”的になることもある。

それについて良い悪いを言うつもりはない。

でも、上っ面だけをみて、あのバンドってアイドルバンドだよなーと判断するとしたら、それは勿体ないことだよなーと思う。

アイドルバンドのように見えるあのバンドは、実はゴリゴリのロックバンドなんだよ、ってことがたくさんあるわけだから。

そんなことを思うのである。

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