僕はライブハウスに早く入るのが苦手だ。
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前の方で観たい奴や柵にもたれながら優雅に観たい奴は早く行くらしい。ライブは自由なのだからそれは好きにしてもらったらいいと思う。
後は各々、程よい距離感で観てもらえたらいいと思う。
2019年3月2日。
大阪府、Zepp Osaka Bayside 。
整番700番台。
僕の大好きなロックバンドのライブだ。そのライブレポを今から書く。渾身の奴だ。
こういうことを言うともしかしたら「ロッキンなんちゃらの中の人は、Twitterではイキってるけど、ただのミーハーでしょ」と思う人間が出てくるかもしれないので、そういうことじゃ無いです、というのを一応強く言っておく。
・・・なんか中身のないアピールになってる!ダサぁい!というか書き出しなんか固いな!ピュー!フワッフワッ!(急に面白さをアピール)
うん。恭しい物言いになってしまったが、そういうのをひっくるめてもヘラヘラできる、というのは
む、無理だ!!!これ以上は限界だ!!!
俺には田淵のようなノリの文章は書けねえ!!
ということで、ここからはいつも通りの文体でお送りします。
ライブがカッコ良かった
ライブを楽しむうえで余計なものを排除したユニゾンのライブは、正直言ってめっちゃくちゃにカッコ良かった。
ユニゾンって余計なMCはしないし、不要な煽りもしない。
もちろん、田淵が必要以上に動くといった部分はあるんだけど、ライブの真ん中にあるのはロックバンドの演奏だけ。
それをシンプルに体感できる空間だけが、きちんと整備されている。
だから、やれ手拍子だの、やれ右手をあげろだの、そういう、しょーもない一致団結感がない。
シンプルに歌と演奏にグッと入り込めて、その歌と演奏の凄さに打ちのめされる。
ロックバンドが鳴らす音に対して、自分のやりたいように身体や心を動かしたらいいだけなのだ。
普通のバンドって煽ったりするし、楽しみ方とか動き方とかも、やたらとお客さんに指示するわけじゃん?
やたらと「参加」することを強制してきたり、必要以上にお客さんと「コミュニケーション」とって、自由に遊んでいいよと言いながら、そのバンド自身がお客さんの自由を制限することあるわけでしょ。
要は、演奏以外の要素を使ってライブを楽しませようとするわけじゃん?
でも、ユニゾンのライブはま・じ・でそんなことはない。
そんな小道具はないし、そんな小道具なんて必要としない圧巻のライブをするのだ。
いや、もちろんオタクどもは異常なる視力と記憶力の良さを発揮して、メンバー3人の動きを事細かくチェックしているけれど、それだって副次的なものだ。
だってね、ベースにある演奏がめちゃくちゃにカッコいいんですよ?
今時楽器ソロで長い尺を使うバンドなんていないじゃないですか?
ユニゾンは、全パートどこかのタイミングでソロの時間があるし、どのソロも演奏のかっこよさでノックアウトさせてくる。
しかも、披露される曲は良い曲ばかり。
というか、曲を知っていようがしってなかろうが、たぶん演奏して歌いながら身体を動かす、という彼らをみていると、それだけで圧倒されると思うのだ。
かっこよくて、やられてしまうと思うのだ。
なぜ、ユニゾンのライブはここまでカッコいいのだろう?
この記事ではそのことをもう少し掘り下げてみたいと思う。
リズムとテンポに対してシビア
ユニゾンのライブってまるでCDが再現されているみたいだよね。
人によっては、ユニゾンのライブをこんな言葉で評したりもする。
その言葉が本当の意味で妥当かどうかは置いとくとして、この言葉が意味するところってなんだろうか?
普段のライブはともかく、僕がベイサイドでライブをみて感じたのは、リズムとテンポに対するシビアさだった。
どういうことか?
一般的に、フェスによく出演するバンドって、リズムが走りがちなことが多い。
アップテンポな歌は盛り上がらせることを念頭に置いているため、意図的にテンポを上げることもある。
けれど、ユニゾンの場合、テンポという意味においては、意味もなくCDから変えることをしない。
つまり、超厳密にCDと同じテンポで楽曲を披露するのだ。
このドラムによるリズムキープがCDと遜色がないからこそ、楽曲を聴いたとき「あ、CDと同じ感じがする」と感じれるのではないかなーと思う。
ちなみに、ユニゾンはテンポと同じくしてリズムにもすごくシビアなバンドだ。
というか、テンポとリズムは作っているドラムの鈴木の安定感と、場を仕切っている力が凄かった。
自由に楽しんで叩いているように見せながら、基本にはすごく忠実で、ドラムとしてきちんと自分の役割を果たしているように見えた。
だからこそ、ベースの田淵はある意味で好きなように弾けるし、動けるし、いうのはあるように思う。
ドラムがきちんと作った骨格にベースが寄り添い、それにより強固な土台ができる。
だからこそ、あとはサイトウコウスケがその土台の上で、圧倒的なパフォーマンスを披露する、という構図。
言ってしまえば、全員が主役でありながら、でも、各々が役割をきちんと全うしているから、捉えようによってはCDを聞いているようにも感じられるし、けれど、間違いなくその演奏はCDを超越している、という事態が生まれるのである。
某曲なんかは、オーケストラの音を「カラオケ」にしていて、言ってしまえば音源に合わせてただ演奏しているだけとも言えるんだけど、こういう演出の曲もすごく「ライブとして映える」のは、テンポとリズムのコントロールをすごくシビアにやっているからこそだと思うのだ。
煽る系のバンドだったらオザナリにしがちな部分も徹底的にしているから、ユニゾンの演奏のかっこよさが際立つのだと思う。
シンプルに、ドラムがあそこまでバンドのサウンドの真ん中にいて、ライブハウスに響かせるバンドって、「最近の若者に人気のバンド」だと珍しい気がする。
だから、ユニゾンは最強なライブバンドなんだと思う。
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絵になる
ユニゾンって余計なMCをしないし、基本的にはあんまり派手な仕掛けを作らない。
けれど、視覚的に退屈するかといえばそんなことなくて、むしろすんげえ視覚も楽しめるライブになっている。
これは、サイトウコウスケがイケメンで目の保養なるとか、田淵の動きが面白くて目が離せないとか、そういう話じゃない。
いや、音に合わせて動く彼らをみて楽しい気持ちになるのは重要な要素ではあるんだけどね。
ただ、ここで言いたいのは、そういうことじゃない。
なんというか、ただただ集中して演奏をしているということそのものが、他のバンドにはないパフォーマンスになっていて、そのパフォーマンスが絵になっているのだ。
本来、ライブの真ん中にあるのはバンドが鳴らす音だと思うんだけど、メンバーの動きってその音に合わせてあるものだから、観ていてすごく楽しい気持ちになるし、ああ、楽しんでライブやってんな、うおおおお俺も楽しいぜ、みたいな気持ちになるのだ。
え?なんかわかりにくい?
ごめん。
まあ、要は単純にさ、彼らの演奏している姿、めっちゃカッコいいよねってこと。そういうことです。
ラストッ!!
ライブの「レポ」してないやんというツッコミはあるかもしれないが、それぞれのメンバーの描写に関しては、Twitterのユニゾンファン各位が事細かに書いているので、興味がある方はそちらをみてほしい。
このブログでは、スルーしておく。
ただ、これだけは言いたい。
ユニゾンってなんか名前長いしボーカルの声がえらく高いし、なんかイロモノっぽいって思っている人には言っておきたい。
いや、その見立て、ぜんぜん違〜いますから。
彼らは演奏だけで魅力してくれる、飛び道具は一切使わない、心の底から信用できるロックバンドである、ということだけは最後に記しておきたいと思う。
以上、ロッキン・ライフの中の人でした。
バイバイッ!!
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