BUMP OF CHICKEN「K」歌詞の意味は?解釈と考察

BUMP OF CHICKEN「K」について書いてみたい。

本編

BUMP OF CHICKENの「K」について


ファンにも根強い人気があるこの楽曲。

BUMP OF CHICKENのインディーズ時代の楽曲でありながら、ベストアルバムにも収録されている。

この歌で最初に衝撃を受けたのは、タイトルという人も少なくないと思う。

タイトルの<K>ってどういう意味なんだろうと考えていると、楽曲の最後のフレーズでその謎が解けるようになっている。

簡単に説明すると、黒猫が主人公であり、その黒猫は黒いゆえに嫌われものだった。

黒=夜=nightということで、その猫は嫌われ者だったのだ。

だが、この黒猫と友達になった男は、そんな黒猫に、あるアルファベットをプレゼントする。

それが<K>である。

nightである黒猫の頭にKをつけると、knightになる。

knightとは、聖なる騎士という意味の言葉。

アルファベットひとつプレゼントすることで、忌み嫌っていたはずのその意味は反転して、誇らしいものに変わるというトリックなのである。

藤原基央が生み出す歌詞のレトリックの凄さ

ちなみに、<K>というアルファベットは、歌詞中には明記されていない。

アルファベットを加えたというテキストは記載されるが、それはタイトルをみて初めてわかることなのである。

つまり、不思議になっていたタイトルは、歌詞を最後まで読むと意味がわかるようになるし、逆に歌詞では明かされなかった謎がタイトルをみることで解決するのである。

まさに、藤原の術にハマることで、衝撃を受けるのである。

ここから己の妄想について

ところで、個人的に気になるのは、友達が黒猫に手紙を託すというシーン。

黒猫はその友達の言いつけ通り、友達の恋人に手紙を渡し、黒猫はそこで力尽きしてしまい、ひとつのアルファベットと一緒にお墓に埋められる、というのがこの歌詞の話なのだが、気になることがひとつある。

恋人に渡したこの手紙には、果たして何が書かれていたのだろうか。

個人的に、この手紙の内容こそが、とても重要な気がするのだ。

だってさ、恋人はこの手紙を読んで黒猫をアルファベットと一緒に埋めたのか、はたまた恋人の自分の独断で黒猫を埋めることにしたのか気になりませんか?

考えてもみてほしい。

ずっと帰りを待っていた恋人からの久しぶりの連絡をよこしてきたのが、よくわからん黒猫だったときの恋人の心境は穏やかじゃないと思うのだ。

散々待たせるだけ待たせておいて、結局最後まで帰ることのなかった絵描きが、恋人に対してどんなメッセージを送ったというのだろうか。

普通に考えれば、黒猫どころではない話ではない。

愛している人が死んだのだとすれば、相当に取り乱しをしまいそうだし。

ってことは、手紙には「自分は死んだ」ということは書いてないのかもなーなんてことを思うわけだ。

例えば、「俺はまだ元気にやっているよ」なんてウソを書いたとか。

あるいは「もうすぐしたらそっちに帰れそう」なんてウソを書いたとか。

だとすると、恋人ちゃんは今後も絵描きのことを待つのだろうか。

だとしたら、それはあまりにも可哀相すぎると思う。

逆に考えてみよう。

恋人は正直に「死んだ」と書いていたとして、あそこまで恋人がサバサバしているとしたら、それはなぜだろうか?と。

ここで、僕はある説を唱えたい。

それは、実はこの恋人は、他の男と付き合っていたのではないか?という説だ。

そもそも、僕の帰りを待っている、というのは絵描きの勘違いだったという可能性もある。

手紙をもらった恋人は「なに?あの男、まだ恋人ズラしてこんな手紙送ってきたの?は?しんど?ウケる〜〜〜〜〜〜。ってか、何よ、この猫、は?????アルファベットと埋めろ????は???マジ何様???ちょ〜〜〜うざいんですけど〜〜〜〜〜」

なんて思ったけれど、とはいえそのまま放置するのは気がひけるから、手紙に書いてあるとおり、とりあえず埋めてみましたよ、み・た・い・な。

まとめ

まあおそらく、藤原基央はそこまで考えていないだろうし、高い確率で、この歌は潔白なお話だとは思う。

なので、多くのBUMPファンのみなさんは、余計なこと考えずに、黒猫ちゃんに思いを馳せながら、光景を思い浮かべて聴けばいいと思います。

それでは、今回はこの辺で。

ではではでは。

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