INIの音楽に出会った秋
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曲にハマるパターンっていくつかある。
例えば、イントロを聴いた瞬間。
この瞬間に、稲妻が走ったかのような衝撃を受けて楽曲にハマるパターンというのがある。
あるいは、サビのメロディーのキャッチーさに触れて楽曲にハマるパターン。
CMとかドラマ主題歌から楽曲にハマる場合、このパターンが多いように思う。
あるいは、最初はあんまりぴんとこなかったけれど、何回も聴いているうちにハマるというパターンもある。
まあ、何回もその歌を聴きたくなる時点でハマっているとも言えるわけだけど、ハマる過程でそういうケースがあることも確かではあろう。
そう。曲によっては、ハマるパターンには違いがあるわけだ。
そんな中で、最近、イントロを聴いた瞬間、「これはヤバイ歌なんじゃないか?」と思い、グイグイ楽曲世界にハマった楽曲がひとつあって。
それが、INIの「Rocketeer」なのだ。
この記事では、まずその「Rocketeer」の話をしたいと思う。
本編
INIの「Rocketeer」について
調べてみると、INIはオーディション番組から生まれたグループらしい。
調べればいろんな詳細を目の当たりにすることになる。
が。
自分は正直、あまりこういったオーディション番組は観ない。
なので、詳細や顛末についてはあんまりよくわかっていない。
ただ、楽曲が持つスリングさが、ただただかっこよかった。
だから、自分は気づいたらINIの「Rocketeer」に引き込まれていたのだった。
いや、ほんと、曲を聴いた瞬間に直感的に感じるワールドワイドな雰囲気が、たまらないのだ。
イントロっていくつかのパターンに分かれると思っている。
んだけど、すごく単純化すると、メロディーが軸になっているか、リズムが軸になっているかで分けることができると思っていて。
で、「Rocketeer」は、間違いなく後者。
痛快なまでにリズムが際立ったイントロになっているのである。
しかも、いわゆる疾走感とかアゲアゲなアプローチで魅せるタイプのリズムメイクなのではなく、どっしりと構えた感じで、余白も感じるようなアレンジなのに、しっかりリズムで印象つけるイントロになっているのだ。
その感じに、たまらないかっこよさを覚えてしまうのである。
まあ、この辺りは相当に自分の主観な聞き取り方なので正しいとか間違っているの話ではないんだけどね。
ただ、自分はそういう「Rocketeer」のイントロのあり方にぐっときてしまったという話である。
良いのは、イントロだけではない。
ボーカルのパートに入ってからも、それは変わらない。
Aメロに突入しても、変に楽曲の態度が変わることはなく、淡々としながらも切れ味の鋭いビートメイクを実感させる楽曲展開になっているのだ。
ポイントなのは、完全にラップを軸にして、楽曲を展開させているところかなーと思っていて。
ラップを取り入れるグループは多いが、その場合、ラップパートは部分的なアプローチになっているグループも多い。
そのため、サビではしっかりとメロディーを歌うパターンが多い。
しかし、「Rocketeer」は、ラップから始まって一回メロディーラインを歌唱するパートに入ったかと思うと、サビでは再びハードなラップパートに入っていくのだ。
つまり、ラップが間違いなく楽曲の軸になっているのである。
これにより、楽曲全体の印象としては、ポップというよりもハードでコアな印象を与えることになる。
そのハードでコアな感じが、また良いのだ。
そこが、INIの「Rocketeer」を圧倒的にかっこいいと感じる要因なのだと自分は思っている。
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「Brighter」の話
ただ、「Brighter」を聴くことで、このグループはハードかつコアな楽曲を歌うだけのグループではないことを実感することになる。
ダンス・チューンという通底した要素があって、切れ味鋭いリズムメイクと、その上を自在に泳ぐボーカルがある。
これにより、「Rocketeer」とはまた違うかっこよさを覚えるのである。
特に2番のAメロの展開に個人的にぐっとくる。
メロディーの泳ぎ方が独特かつスタイリッシュで、その流れに引き込まれていくのである。
枠の中をどこまでも自由自在にアプローチしているのだ。
この辺りは、ぜひ音源を聴いてみてほしい。
ただ、これだけは言えると思っていて。
いわゆるポップな歌ってAメロやBメロはサビを盛り上げるための布石となるケースが多い。
しかし、「Brighter」はむしろサビ以外が志向と言っても差し支えがないほどに、各パートの見せ場がてんこ盛りなのである。
楽曲を聴きながら、「あ、ここがいいな」のポイントを探していくと、どのパートでも終始それを見つけることになってしまうのだ。
「Brighter」は、そういう魅力に溢れてた一曲になっているのである。
まとめ
また、とんでもないグループに出会ってしまったと思っている。
まだ、INIの楽曲の一部しか聴けていないけれど、圧倒的な魅力に溢れていることを実感している今。
まだ聴いたことがない人は、ぜひ一度聴いてみてほしいと思ってしまう。
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