前説
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ボーカルもやっているのに大変そうなギターを弾くよなーと思うバンドがいる。
この記事では、そんなバンドたちをいくつか紹介したい。
本編
フジファブリック
元々は複数人でギターを弾くべき歌も、ライブでは一人で弾ききってしまうことも多い。
しかもえげつないギターを弾きながらも、涼しい顔でボーカルも行ってしまうのだ、このバンドのボーカルは。
しかも単に歌うだけじゃない。
ボーカルの声がどこまでも伸びやかで、会場全体に甘い声を強く響かせるのである。
本来なら一人でやるべきじゃない作業量を平然とこなすのだ。
MCにスキがあるから過小評価している人もいるかもしれないが、山内は想像以上にすごいギターボーカルなのである。
凛として時雨
楽曲を聴いても、ライブを観ても、スリーピースバンドとは思えないほどの音圧で、披露する鬼のようなバンド。
音圧で埋め尽くされたバンドサウンドは圧巻の一言。
ややこしいコード進行、唐突なるアグレッシブなギターソロ。
複雑怪奇なギターを、歌うだけでも困難なボーカルをやりながらに行ってしまうというTKの存在が、たまに末恐ろしくなる。
もう一度、言うけれど、このバンドはスリーピースである。
音源もすごいが、ライブでもこんな感じの、いやこれ以上の完成度のものを披露するのである。
控えめにいって、やばい。
Base Ball Bear
ベボベの小出も気がついたら、一人で二人分以上のギターを弾かないといけなくなったギターボーカルになった。
その顛末についてはここまで触れないけれど、今のベボベは三人であるからこそのバンドサウンドを緻密に構築している。
そして、絶妙なバランスが取れているのは、バンドメンバーの演奏技術が高いからだし、ギタボが色んなプレイスタイルに対応できるテクニックを持っているからである。
わかりやすい派手さはないけれど、計算されたバンドサウンドが展開されているところに巧みを感じさせるタイプのギタボなのである。
the band apart
テクっているギターボーカルといえば、自分の中でいの一番に頭に浮かぶのがバンアパ。
荒井の複雑なカッティングは、そう簡単に真似できるものではない。
一昔前、テクっているバンドといえば、バンアパだったし、自分の中では今でも不動な存在なのである。
しかも、単にオシャレなだけじゃなくて、ロック的な破壊力があるのもバンアパの魅力なのである。
川崎とのギターアンサンブルも含めて、ギターでの見所が特の多いバンドである。
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DOPING PANDA
ギタボを紹介するなら、やっぱりスターも紹介せねばということで、ここで登場を願う。
若い人だと知らない人もいるかもしれないけれど、昔はドーパンというバンドが活躍していたんだぜ、という話をしたいわけだ。
聴いてもらったらわかるけれど、かなりテクニカルなギターを披露していて、ハードロックの風味もありながらダンスに距離の近いギターを展開することもある。
ドーパンってどの曲を聴けばいいの?って人は、まず『MIRACLE』を聴けば、とりあえずの良さはわかると思う。
当時の時代の先を見据えていたドーパンのサウンドは、最先端だった故に、今聴いてもかっこいい。
復活が強く望まれるバンドの一組である。
UNISON SQUARE GARDEN
たぶん歌うだけでも困難な歌を、なぜかギターを弾きながら、涼しい顔で歌っているおかしなギタボがいるバンド、といえば、ユニゾンを思い浮かべる人も多いのではないかと思う。
実際、ユニゾンの場合、他のバンドと違って、歌における息継ぎの鬼畜さが段違いなのである。
ボーカルだけに絞ってみても、相当に鬼畜な歌を歌っている(歌わされている)のだ。
これだけ鬼畜な歌を歌うならば、せめてギターはコード弾きとかにしたらいいのに、ギターも容赦なく難易度が高いものにチャレンジする。
ガンガンややこしいリフをいれてくるし、それを猛烈な速度で弾くことも多々ある。
どう考えても、作業量が一人分のそれではないのだ。
普通のバンドマンなら音を上げるような所業を、淡々とクリアしていく。
そんな凄腕のギタボがいるのだ。
名は、斎藤宏介という。
まとめ
というわけで、歌っているのにギターが大変そうだなーと思うバンドをいくつか紹介してみました。
もちろん、楽曲ごとにギターの難易度は大きく変わるんだけど、総じて言えるのは、ここで紹介したバンドは、ギターの難易度が高い楽曲でも、ライブで平然と披露してしまうのだ。当然、歌いながら。
普通ならギターかボーカルか、どっちか乱れてもいいはずなのに、ここで紹介しているバンドの多くが、そういうムラをほとんど見せないのだ。
たぶん、練習量がエグいからそれができるのだろうし、レコーディングごとに課せられるハードルが相当でありながらも、それをクリアしちゃうから、ギタボとして凄いレベルに到達するんだろうなーと思う。
これからも、愛すべきギタボがいるバンドをリスペクトしていきたいなーと思った次第。
というわけで、今回はこのへんで。
ではではでは。
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