前説

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7月が終わるのが早すぎてびっくりしている今。

取り急ぎ、月末なので、毎月同様、ベストソングを発表したい。

なお、例によって7月発表ではない楽曲もランキングに入っているけれど、その曲にぐっときたタイミングが7月だったと思ってもらえたら幸いである。

また、選曲対象にアルバム曲全てを含むと膨大になってしまうので、基本的にはシングル曲・配信曲・YouTubeに音源があがっているものに限定しております。

それでは、どうぞ

本編

millennium parade 「U」

millennium paradeらしい高揚感が満載の一曲。

中村佳穂との息の合い方もバッチリで、映画主題歌としての世界観が絶大なものになっている。

バンドでもあり、オーケストラでもあるようなミレパの音の質感。

・・・というわけで、今月はまずこの曲からご紹介してみました。

関連記事:圧倒的情報量で展開されるmillennium paradeの「U」について

Perfume 「ポリゴンウェイヴ」

Perfumeらしいエレクトロニカなテイスト。

不要感のあるサウンドで構築する不思議な世界観。

近未来に迷い込んだような心地にさせられるし、Perfumeらしい美学を随所に感じるわけだ。

こんなにもPerfumeらしさを感じさせる歌もないのではないか。

そんなことを思うわけである。

関連記事:Perfumeより、きゃりーぱみゅぱみゅの方が「Future Pop」なのではないか説

パスピエ 「影たちぬ」

独特の切なさが内包したパスピエの一曲。

素朴なテイストにみせかけて、相変わらずサウンドの深みは絶大な一曲である。

かと思ったらサビになったら、きっちりキャッチーなテイストも感じさせるところが流石。

色んな意味合いに切り取ることができる歌詞も聴きどころのひとつである。

関連記事:パスピエの新譜の不気味さに語彙力が追いつかない

長谷川白紙 「わたしをみて」

相変わらず音の作り込みが凄い。

ビートメイクも斬新で、<リズム>だけで誰の歌かがわかってしまうあたりに凄みを覚える。

凄い、の言葉では形容できない凄さ。

構成すべてが快楽になっている圧倒的な音の集積がここに誕生する。

関連記事:日本の音楽ってすげえんだぜ・・・と言いたくなる名曲特集

Mom 「ワールドイズユアーズ」

言葉に温度が通っているのが伝わってくるMomの一曲。

鋭敏な音楽センスでメロディーを紡ぎ、ナチュラルなんだけど独特の世界を構築していく。

一聴すると素っ頓狂に見える歌声も、ふいに鋭い表情を魅せるのがたまらない。

良い意味で、良い部分で、Momの音楽は変わらない輝きを放っていて、惹き込まれる。

ネオンと無重力 「Borderless」

これはとんでもない楽曲に出会えたのではないか。

そんな気分にさせられるスタイリッシュさ。

サビに入った瞬間、がらっと空気が変わって自分たちの世界を構築していて、鳥肌が凄いことになる。

今のうちに出会ってほしい、そんな音楽である。

関連記事:2021年夏にオススメしたいインディーズバンドたち

岡野昭仁「その光の先へ」

作詞:スガ シカオ 作曲:澤野弘之というこの歌。

そりゃあ、この二人がタッグを組んで岡野に楽曲提供したのならば、間違いないものになるよなあと思わざるを得ない。

なにより、岡野のボーカルは<光>というワードがよく似合う。

優しくて、温かくて、力強い歌声だからこそ、スガが紡いだフレーズが輝くのだ。

そう思う。

関連記事:音楽シーンにおいて常に<光>だった岡野昭仁の「光あれ」論

ビッケブランカ 「蒼天のヴァンパイア」

ビッケブランカの歌って不思議な魅力をはらんでいる。

なんというか、他のアーティストが歌ったらもっとチャラくなりそうな歌が、ビッケが歌うことで哀愁に満ちていくのだ。

夏のイケイケなライブイベントで流れそうなアレンジを差し込むのに、ちゃんと歌の中で侘び寂びが生じるのだ。

これこそがビッケの魅力だし、ビッケだからこその聴き心地だとも思う。

蒼天という言葉と、ヴァンパイアというワードを組み合わせるセンスも好きだ。

関連記事:ビッケブランカと藤井風に感じる親和性について

マルシィ 「プラネタリウム」

眩しい輝きを放つロマンチックな一曲である。

しかも、この輝きはマルシィにしか出せない類の輝きなのである。

ボーカルのキー、サウンドのアプローチ、イントロのギターリフ。

全てが全て、絶妙なところに落とし込むのだ。

だからこそ、たまらないし、ぐっときてしまうのである。

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あたらよ 「8.8」

どこまでもリアルな歌詞。

歌の中で紡ぐ物語がリアルに迫ってくるタイプの歌である。

あたらよだからこそのドラマ性が楽曲に宿っている。

そのドラマについつい惹き込まれてしまうわけだ。

そりゃあ、ベストソングに挙げないわけにはいかないよなーというアレ。

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Saucy Dog 「君がいない」

この手触り、Saucy Dogのそれだ!

そんなふうに思うわけである。

ソリッドなギターのテイスト。

でも、メロディーはどこまでも美しくて。

もっと劇的なアレンジにしてもよさそうなメロディーラインだけど、ロックバンドそのもののサウンドで劇的に仕上げる凄みがある。

「君がいない」は、そんなサウシーならではのナンバーである。

関連記事:2020年のSaucy Dogがグッとくる件について

NEWS 「BURN」

NEWSのロックナンバーはかっこいい。

今のNEWSはどこまでも熱くてぐっとくる歌を歌う。

そのことを実感させてくれる「BURN」という楽曲。

変化してきたからこそたどり着いた今のNEWSの境地、体感したらきっとその凄さがわかると思う。

関連記事:NEWSの「BURN」に心を燃やされる件

THE ORAL CIGARETTES 「Red Criminal」

某テレビ番組でこの歌をパフォーマンスするとき、ゴリゴリにギターを振り回す山中をみて、思った。

この歌は間違いないぞ、と。

実際、フルで聴いてみて、このダークでかっこいい感じはオーラルにしか出せない歌だと思ったし、やっぱりこういうテイストのオーラルがかっこいいんだよなーと改めて思ったのだった。

サビでの高揚感が、たまらない。

関連記事:THE ORAL CIGARETTES「Red Criminal」からはみ出るロック性に惚れる

SEKAI NO OWARI 「tears」

SEKAI NO OWARIは楽曲の中で二面性を提示することが多い。

天使的な一面と悪魔的な一面、とでも言えばいいだろうか。

そうやって切り分けたとき、「tears」は比較的天使的なセカオワを体感できる楽曲である。

でも、単なるポジティブソングというわけではなくて、音の構築が絶妙で、そこから生まれる世界観が見事だからこそ感じる手触りなのだ。

なにより、明るい雰囲気なのに、不思議と切なくもなってくるのがこの歌の凄さ。

関連記事:SEKAI NO OWARIというバンドの凄まじさについて

米津玄師 「死神」

先月のベストソングは「Pale Blue」の名前を挙げたので、「死神」はスルーしようかなーと思ったんだけど、あとからベストソングを振り返ったとき、この曲をスルーしたら「なんで、当時のおれ、これをノミネートしなかったんだ!!!!」ってきっと思うはずだから、7月のベストソングとして名前を挙げさせてもらいました。

今更語るまでもない名曲。

シニカルな装いに、妙に初期の米津玄師らしさを感じる。

こういうテイストで最後までぐっと聴かせてしまうあたりが米津玄師の凄さだし、相変わらず自分の声をある種の楽器のように扱う音楽センスが流石というほかない。

関連記事:米津玄師の「死神」が圧倒的にヤバイ件

まとめ

というわけで、今月ぐっときた15曲を選んでみました。

この記事が何かしらの音楽の出会いのきっかけになれたら嬉しい限り。

それでは、今回はこの辺で。

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