前説

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関西出身のバンドって”オモロイ”印象が強いのではないだろうか。

キュウソネコカミやヤバイTシャツ屋さんや岡崎体育などが代表しているようにコミカルなイメージが強い人が多い。

関西はオモロイバンドが多くて、シュってしている感じのバンドは関東のバンド、みたいな偏見を持っている人もいるのではないだろうか。

確かに大阪人の自分からすると、下北沢というワードから漂うオシャレ感は如何ともし難いものがある。

でも、大阪出身のバンドでも、なんというか雰囲気がしゅっとしているバンドっていくつかいて。

そのバンドのひとつがSHE’Sだと思うのだ。

というわけで、この記事ではそんなSHE’Sのことを書いていきたい。

本編

旋律が美しい

まずは、この曲を聴いてほしい。

セカンドシングルである「Tonight」なんだけど、この洗練された感じが素晴らしい。

良い感じのキーボードのメロディーから始まる歌である。

そう。

SHE’Sはキーボードの音が印象的な歌で、美しい旋律で始まる歌が多い。

「Letter」も屈指のバラードソングであるが、何よりも音の温度感が心地よいのである。

ボーカルの井上は小学校の頃からピアノを習っていたこともあり、バンドサウンドにおける弦楽器の音の使い方が絶妙なのである。

ってか、まじで映画のサントラのような息を飲んでしまう美しさがキーボードの旋律に宿っている。

イントロがオシャレ

イントロの段階でドラマを感じる歌が多いのだ。

例えば、これ。

「White」のこのイントロだけで、マジで3杯くらいご飯が食えそうである。

それくらいにイントロだけで想像力を喚起させてくれるのである。

しかも、このイントロと見た目のビジュアルがシンクロしているのだ。

イメージと見た目が噛み合っているってけっこうバンドにおいては重要だと思うんだけど、SHE’Sはそういう整い方も絶妙なのだ。

ドラマチックな楽曲たち

で、ここまでいくつかの曲を聴いてもらったらわかるんだけど、SHE’Sの歌ってドラマチックなのである。

イントロにも歌の流れにも「ドラマ」が見えるとでも言えばいいだろうか。

で、これはいわゆる泣きメロっぽい歌だけじゃなくて、ダンス・チューンっぽい歌でも同様なのである。

「歓びの陽」はSHE’Sの軽妙なビートが紡がれたナンバーだけど、この歌はメロ部分とサビ部分でノリが大きく変わる。

このパートごとの変化により、楽曲のドラマチック性が劇的なものになるのである。

なお、繊細な生音で琴線を触れるような音作りをすることもあれば、打ち込み主体で攻撃的に攻めることもあって、その振り幅の大きさもSHE’Sの持ち味である。

でも、どんな楽曲でも根本にあるのはピアノが似合いそうなロックバンドの音、というところだと思う。

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主体がピアノにあるということ

ギターが主体のバンドは多いし、アコギの弾き語りで成立する歌を歌っているバンドも多い気がする。

でも、SHE’Sはちょっと違う。

SHE’Sの根本にあるのはピアノの弾き語りで成立するような歌、ってところではないかなーと思うのだ。

というか、どんな歌もキーボードの旋律が中心にあるし、そこが中心にあるからこそ、他のバンドにはないドラマチック性が生み出されるのではないか、と思うのである。

他のバンドとはちょっと違う発想で音を組み立てているからこそ、単なるキャッチーやポップとは違うレベルの感動やワクワクを与えてくれる。

そんなことを思うのである。

ロゴがオシャレ

個人的にロゴのデザインがめっちゃ好き。

あと、グッズが洗練されていて、めっちゃオシャレ。

この辺のオシャレな感じがちょっとずるいなーと思う。

いや、好きなんですけどね。

まとめ

単曲でなら聴いたことがあるけれど、どっぷりとは聴いたことないや。

そんな人も多いかもしれない。

でも、SHE’Sの歌って良い歌がすごく多い。

しかも、肌触りが良いのに、他のバンドとはちょっと違う手触りを覚えるという不思議なバンドなのである。

この「他にはない感じ」をよかったら体験してみてほしいなーと思うのである。

また、今年はヒット曲である「Letter」も収録されたアルバムもリリースされるとのことで、そのアルバムのできも楽しみである。

歌詞もサウンドも洗練された、エモーショナルなピアノ・ロックの真骨頂を体験できるという噂なので、これを機会によかったら沼ってみてはどうだろうか。

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