前置き
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今回は夜の本気ダンスの記事を書いていきたい。
んだけど、個人的に気になるのは「若い子」にとっての夜の本気ダンスの認知度。
これは俺の観測の仕方が悪いのかもしれないけれど、「若い子」で、夜の本気ダンス(以下、夜ダン)をたくさん話題にしている人って少ない気がするのだ。
もちろん、代表曲は知っている。
フェスでも特にタイムテーブルが被っていなかったらライブを観たりする。
でも、それくらいの距離感。
ワンマンには行かないし、新曲は聞かない。
そんな人が多いのではないかと思っている。
そんなことを踏まえ、この記事を書いていきたい。
本編
そもそも、夜の本気ダンスの魅力って?
そもそも夜の本気ダンスの魅力って何だろう?
色んな要素があると思うけれど、夜ダンにハマっている人の多くが「踊れる準備ができている人」だと思う。
けっこうゴリゴリなロックの手触りなんだけど、「踊れるところ」がポイントなのかなーって思うわけだ。
踊ることに関する需要はすごかった。
2010年くらいのロックフェスでは、踊らせるぜ〜!!!マインドなバンドが増えていたし、実際、みんなそれを待ち望んでいた。
サカナクションやthe telephonesがそんなムーブメントの頂点だったんじゃないかなーって思う。
で、基本的にバンドで踊らせる場合、ギター以外の要素を「踊らせる」きっかけにしていることが多い。
キーボードとかシンセとか。
で、一般的なギターロックの要素を薄めて、ダンスビート的なものに接近させることで、ロックをダンスミュージックに仕立てあげる。
そんな流れがあったように思うのだ。
踊らせることを標榜するバンドの多くが。
でも、夜ダンは違っていた。
たまたまバンド名に「ダンス」というワードが入っていたから踊らせる系バンドの一派みたいな空気があった。
フレデリックの「オドループ」による躍進もあって、余計にそんな括りの中に入れられてしまっていた気もする。
でも、夜ダンの音ってちゃんと聴けばわかるけれど、バンドとしてすごく硬派なのだ。
フレデリックの「オドループ」は、わりとバンドサウンド以外の音がポイントポイントで入っていて、それが踊りたくなるビートに繋がっている。
が、夜ダンはどこまでも人力というか、踊らせると言っていながら、バンドであることや、ロックであることの誠実さと向き合っているような感じがするのだ。
ギターリフやドラムのリズムの打ち方「だけ」で夜ダンらしいビートを生み出し、個性を生み出しているし。
これは他のダンス系バンドとの大きな違いであるように思う。
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トレンドとの乖離とロックであること
そして、そこのこだわりがトレンドとズレていた。
それが今の夜ダンの微妙さと繋がるのかなーって思う。
というのも、最近の若いバンドも踊らせることから脱却することが多くなった。
けれど、それ以上にロック的なサウンド、特にガレッジなギターサウンドから距離を置くバンドが多くなった。
そして、そういうバンドほど売れやすく、若い子の人気を獲得していく。
バクナン、ミセス、sumikaなどなどなど挙げればキリがない。
対して夜ダンは、自分が影響受けた「昔のロック」を大切にした、ルーツミュージック的である。
トレンドとか、若い人の趣向で言えば、「そこ」が違うのだと思う。
だから、ドラマ主題歌を二本担当しても、バズには至らなかったのかなーなんて勝手に思う。
90年代的なロックサウンドは輝く
でも、光はあるよなーと思うし、そこが夜ダンの良さだよなーと思う。
今年、ナンバガが復活した。
おそらく、ナンバガも夜ダンのルーツのひとつだと思う。
ヒリヒリとしたギターサウンドが心をつかむ、そんなギターロックがまたどこかで、一斉を風靡するんじゃないか、そんな期待に満ちるニュースである。
90年代のUK的サウンドや、00年代のニューレイブなんかにもルーツがある夜ダンだからこそ、魅せられるそんなサウンドが、またシーンを賑わすんじゃないかなーって、そんなことを思う。
だって、夜ダンのサウンドって、聴けば一発で夜ダンってわかるんだもん。
サウンドから個性がにじみ出てる夜ダンなんだから、もう一発すごい花火を打ち上げるんじゃないかなーって思うのだ。
まとめ
そんな夜ダンは6月にニューアルバムを出すらしい。
きっとロックの魅力が詰まったワクワクな作品になるんじゃないかなーという、そんな気がする。
今はそれを楽しみにしたいなーって思う。
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