前説
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あるタイミングで活動休止を発表するバンドがいる。
それは悲しいことだ。
ライブを観たくても観ることできないという現実は酷なものである。
でも、少なくともそのバンドが生んだ音楽は時代を超えて輝き続ける。
それだけは確かだと思うのだ。
この記事では、活動を止めているが、もっと未来までその素晴らしさを語りたいと思うバンドを紹介したいと思う。
本編
NICO Touches the Walls
2019年に発表された「QUIZMASTER」はバンド屈指の名盤だと思う。
ロックバンドでありながら、ロックの概念をひとつ超えていった、そんなアルバムのように思うのだ。
NICO Touches the Wallsという実力を研ぎ澄ませてきたバンドだから生み出すことができたアルバムだった。
そんな名盤をリリースして少し立ってから、NICO Touches the Wallsは活動休止を発表した。
あれからそれなりの年月が経ったけれど、NICO Touches the Wallsと同じ感覚を持ったバンドはまだ現れていないと思う。
それだけNICO Touches the Wallsの音楽は唯一無二だったということ。
わかりやすい派手さはなかったかもだけど、生み出してきた音楽は間違いないものばかりだったし、その間違いのなさは歳を重ねるごとに洗練されていたと思うから。
いわゆる音楽メディアは少しずつNICO Touches the Wallsを話題にすることは減るかもだけど、語ることが減っていくの勿体ないよなーと思うバンドのひとつ。
関連記事:NICO Touches the Wallsの某曲についての話
きのこ帝国
轟音と静寂の使い分け。
そのセンスは芸術的な域を超えていた。
きのこ帝国もまた、きのこ帝国にしか紡げない音を鳴らしていたバンドだった。
佐藤千亜妃はソロ活動を精力的に行っており、素敵な作品をたくさん生み出している。
けれど、やっぱりきのこ帝国の良さはきのこ帝国にしか出せなかったことをつくづく実感する。
名曲もたくさんあるからこそ、余計に聴く人がどんどん減ってしまうのは勿体ないよなーと思う。
だからこそ、末永く語り継いで行きたくなるバンドである。
ねごと
きっと活動が続ければ続けるほどにもっと凄い作品を生み出していたバンドだと思う。
解散間際の頃はバンドという枠組みでは語れないほどに音楽性を広げていたバンドだったから。
だからこそ、ねごとはもっと先まで観たいバンドだと思ったけれど、今そのことを語っても仕方ないのだろうと思う。
「カロン」はauのCMソングだったんだよなーとぼんやりと思う。
初期の頃と解散間際で作風は大きく変わるねごと。
どの楽曲も常に過去を更新する鋭さを持っていたことを改めて感じるのである。
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チャットモンチー
チャットモンチーに関してはある種の完成形に到達してその活動をとめた、みたいなところがある。
だから、こういうタイプのチャットモンチーが聴きたかったっていうのはあまりないのだけど、でも、それでも活動を続けていたらもっと面白いアイデアで音楽を生み出してくれたのかなーということは今でも思う。
チャットモンチーの場合、後輩バンドに与えた影響的な意味でも末永く語りたくなるバンドである。
チャットモンチーがいたからこそ、今、活動しているバンドだってたくさんいるはずだから。
関連記事:こなそんフェスに行き、チャットモンチーのラストライブを観て思ったこと、感じたこと。
Shout it Out
2010年代の中盤、圧倒的な感性でバンドシーンに衝撃を与えたShout it Out。
その才能が大きく輝いたときの衝撃は凄まじいものがあった。
瑞々しさと透明感。
その一方で熱さや泥臭さも感じる。
不思議なバランスで構築された楽曲は他のバンドにはない衝撃だった。
今でも、強くそう思う。
andymori
こういう切り口の記事だったら、どうしても名前を出したくなるバンド。
andymori。
もちろん、その後、メンバーは別バンドを結成して活動しているんだけど、やっぱりandymoriの衝撃とはまた違うんだよなーと思ってしまうし、少なくとも、andymoriの楽曲が過去のものになるのは勿体ないよなーと思ってしまう。
文字通り、日本のロックに革命を起こしたようなバンドだったから。
末永く語り継いでいきたいバンドの代表格のような存在である。
関連記事:スピード感のある高速ビートなバンド特集
まとめ
というわけで、活動を止めても末永く語りたいバンド特集、なのでした。
この記事は10年代活動休止をしたり、解散したバンドの中でも、特に未来に語り継いでいきたいなーと思うバンドを紹介しました。
どうしても、活動を止めると音楽メディアでその名前が上がることは減っていく。
でも、だからこそ、このバンドは良いバンド何だぜ!というこを語りたくなった次第である。
ライブは見れなくなっても、楽曲は色褪せることなく輝き続けると思うから。
そんな思いを込めながら、この記事を上梓する次第。
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