M!LK「アイドルパワー」の歌詞とメロディーとボーカルに震えた話。

いやね、マジで最初はスルーめだった。

興味がなかったとかそういう話ではなく、シンプルにそれなりに年齢を重ねると「新しい多人数グループ」の魅力がなかなか浸透してこなくて、それで脳内優先順位が下がっていたのだと思う。

モー娘。の初期のメンバーとか秒で頭に入っていたあの頃。

辻・加護とか秒で違いを見分けていたあの頃の自分では考えられないくらいに、マジで<最近の若い子>の見分けがつかなくなる。少なくとも、最初のうちは、そういうタイムラグが発生しがち。

年を重ねるってそういうことなんだろうなーとぼんやり思ったりする。

ということもあって、どこかM!LKの作品と距離を置くことになってしまったんだけど、ある日、ついに触れてしまったのだ。M!LKの音楽に。

「アイドルパワー」。

すんげえタイトルだけど、マジでタイトル通りの音楽。

ポップスの世界で待っていたのは、こういうやつよ、こういうやつって心から言えるような、剛腕の本格派のハッピーソング。至る所から「パワー」がみなぎる。

マジで「パワー」なんて、久しくなかやまきんに君くらいからしか摂取してなかったからこそ、その眩しさに圧倒されるのだ。

ドストレートな覇気とエネルギーと圧倒的高揚感の注入に、えげつない何かをもらうことになるのだ。

あえて言えば、この歌はトンチキソングの系譜なのかもしれない。実際、トンチキソングと形容される音楽だからこそ持つ魅力も兼ね備えている。

でも、この曲のトンチキさって、魅力を語るうえでの一部分でしかないというか。

だから、トンチキがどうとかそういうのはどうでもよくなる凄さがある。

なんせ、どれだけ疲労困憊でも一発で元気になれるようなエネルギーを与えてもらえるから。それは、素晴らしくて多幸感のあるサウンドの中で、それ以上に眩しくて生命力があふれるボーカルで、真っ直ぐにこのメロディーを歌い上げるからこその境地。いや、ほんとね、冷静に聴いても、どこまでもぐっとくる歌だと感じる。

なんというか、今ってアイドルが歌うど真ん中のポップスでも、楽曲としてはめちゃくちゃ良いけど、めっちゃ「明るさ」に満ちていて、めっちゃ「元気になれる」歌ばかりかというと、そうではないことも多い。

技術的なレベルが上がったからこそ、テクニカルな歌も増えた印象なのだ。その結果、「元気をもらう」からは距離がひらくケースもある。

わかるやつはめっちゃ笑顔になれる音楽だけれど、老若男女が笑顔になれるような間口のある歌かというと、ちょっとスキがあるケースもあるというか。

だからこそ、「アイドルパワー」の真正面から元気を取りにいく感じが、逆にめちゃくちゃ新鮮に響く。それが、ぐっとくる。

「アイドルパワー」って、マジで全員を元気にしてみせるぜ的な気概をビンビンに感じるし、実際にリポビタンDとかを飲むよりもこの歌を聴く方が元気になっている自分がいる。

そのうえで、シンプルに歌が良い

そのうえで、シンプルに「歌」としてめっちゃ良いのが「アイドルパワー」の強さ。

まず、耳馴染みが良い。

そして、思わず踊ったりハンドクラップしたくなるようなリズミカルなビートが素晴らしい。

どこを切り取ってもインパクトがあるようなメロディーと、伸びやかで表現豊かなボーカルもGOOD。

1番と2番でAメロのリズムアプローチが異なっていることで、楽曲が進めば進むほどワクワクがドライブしていく巧みな構成。単に明るいだけではなく、展開でちゃんとワクワクを更新してくるのが良い。

ここぞという部分でツービートに切り替えることで、強烈なハネるようなリズムを生み出す構成になっているのも良いし、楽曲が終始リズミカルに進むからこそ、サビでのパンっ!パンっ!で、ビート的な気持ちよさのピークを作り上げるのも印象的。

あと。

何気にM!LKのボーカルとしてのバランス感も秀逸だなーと思う。

明るくて元気がいい、という前提はありつつも、パワフルに魅了するボーカルもあれば、繊細で美しいメロディーを紡ぐボーカルもいる。

こういうバランスの中で鮮やかにキャッチーなメロディーを歌い上げるからこそ、この歌がより生き生きとして、パンチ力のあるものになっているのだ。

まとめにかえて

結論。

M!LKの「アイドルパワー」、マジのガチのガチだった、というそういう話。