Aぇ! groupの「咆哮」から感じる高揚感の考察

自分がAぇ! groupに興味を持ったのは「PRIDE」からである。

こういうグループで、こういうジャンル性の音をバンドで慣らし、しかもグループとしてもバンドとしても情熱的な高揚感を生み出すなんて・・・。

面白いグループだ。

これは目が離せないぞ。

そんなことを思ったのがきっかけだった。

そこから何年かが経って、Aぇ! groupはメジャーデビューを果たして、幅広いシーンでの活躍を魅せる。色んなアプローチができるグループだからこそのマルチなアウトプット。

ただ、「PRIDE」がAぇ! groupに入るきっかけだった自分としては、こういう高揚感のある楽曲にそろそろ触れてみたいなあ。

そんな気分になっていたときに、1st ALBUM 『D.N.A』はリリースされた。

『D.N.A』というアルバムは、そのタイトルの通り、Aぇ! groupの色んな、でも確実にグループの核となるDNAを感じさせる作品である。

だからこそ、多様ではあるけれど、余分なものはない。

そんな印象のアルバムだった。

そして、そのアルバムに触れている中で、「咆哮」という楽曲に出会うのだった。

いやね、「PRIDE」のようなテイストの楽曲が特に好きな自分にとって、「咆哮」との出会いはアガった。

「咆哮」のサウンドがかっこいい

こういうタイプのAぇ! groupの楽曲、聴きたかったぜが詰まっている感じ。

というのも、実際に音源を聴くと痛感するんだけど、この作品、冒頭から激しい音が満載で、ライブで盛り上げまくっている様子が、音だけでも目に浮かぶ作りになっているのだ。

イントロのギターのリフだけでも容赦がない。

ぐぃぃいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!

マジで、音で魅せるタイプのバンドのサウンドの類だ。

ドラムとベースの絡み合いも容赦がなくて、漫画『**頭文字D』**レベルの疾走感でもって、楽曲をゴリゴリに展開させていく。

AメロからBメロで、リズムアプローチががらっと変わる部分も「ガチ」だ。

ポップス的なフォーマットをベースにロックにしました、みたいなタイプのそれじゃなくて、楽器の高揚的なアンサンブルで魅せるぞ、的なソウルを感じる攻撃。

間奏だって、めっちゃしっかり尺を使って展開を生み出す。

今どき、ロックを標榜する人気バンドでも、こんなにしっかり楽器のサウンドが次々に表情を変える間奏を行わない。

もっとさらっとバンドのアンサンブルを終わらせて、ボーカルのゾーンに突入する。

でも、「咆哮」はサウンドだけでも盛り沢山の展開を作る。

この辺りは、Aぇ! groupだからこその魅せ方だし、シンプルにかっこいい演奏でその長い間奏を駆け抜ける。

だから、間奏は一般的な楽曲よりも長いんだけど、マジで秒の体感。

この辺りも、「咆哮」の魅力が詰まったひとつの側面だと思う。

サウンドがかっこいいからこそ、映えるボーカル

当然ながら、かっこいいのはサウンドだけじゃない。

というか、バンドサウンドとボーカルのシンクロ具合がやばい。

変な言い方になるが、ボーカルも楽器になっているし、楽器もボーカルになっている。

そういう歌なのだ。

それくらいに、リズムに対するボーカルのハマり方が異常。

ハマってほしいタイミングに、ハマってほしい表情のボーカルがいる感じ。

初めてお寿司に醤油をかけたやつって天才だと思うんだけど、そういう組み合わせの天才が楽曲の随所にいる感じなのだ。

ここでうぉーうぉーというビート感のコーラス、ここにあったら気持ち良いだろうなあ、という予測のまさにそこにそのコーラスがある。

しかも、Aぇ! groupのボーカルって、こういうトーンの楽曲が合う。

サウンドと共犯関係で、高揚感を生み出すから良いのだ。

「咆哮」を聴きながら、改めてそんなことを感じたのだった。

まとめに代えて

しかも、「咆哮」、ライブだとさらに凄いという話。

確かに音源でこれだけワクワクするのだから、そりゃあそうか、という思いもある。

なので、いつか観てみたいなあ、とそんなことをひっそりに思っている今。


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