やっぱり「若い頃」の感性って正義だ。
あの頃に出会った音楽の興奮と感動はいまだに色褪せることはない。
あの頃に出会ったからこそ、その音楽が好きになったのだろうし、その音楽が軸になって自分の好きな音楽が構築されている感覚もある。
そして、出会った頃の最大の感動が100だとすると、なかなかのその100を超えるのって難しい。
だからこそ、10代の頃の音楽体験って絶大だと思う。
じゃあ、そこが頂点として、音楽の興奮って下り坂になるのか?
これって、YESでもNoでもある。
仮に音楽の体験がまったく同じものの続きであれば、やっぱり「慣れる」ことから点数は少しずつでも下がることもある。
100が50になることはないにしても、90とか85を繰り返して、本気の100を超える瞬間はなかなかにないというか。
そして、「あの頃」が良かったみたいな邂逅に浸ることもある。
が。
音楽体験って面白いもので、ずっと音楽が好きだからこそ味わうことのできる感動もある。
自分の話で言えば、オアシスの再結成のニュースと、そのライブにいく予定ができたこと。
この「復活」をみたときの興奮は大きかった。
これはそれなりの期間、音楽体験を続けてきたからこその興奮だったように思う。
あるいは、ELLEGARDENが復活したときのニュースでも同じような高揚を覚えた。
老若男女問わず、ELLEGARDENの音楽が好きな人であれば、心躍るニュースだったと思う。
けれど、青春時代にELLEGARDENにどっぷりであり、青春時代にELLEGARDENが活動休止する経験を経た上で味わった「復活」は、特別だったように思う。
この感覚は、ずっと音楽を趣味にしたから手にいれることができた、ふとつのプレゼントのようなものではないかと思う。
だから、質量保存の法則みたいなものと同じで、若いからこそ感じることのできる興奮もあるけど、ずっと音楽が好きだったからこそ感じることもできる興奮もあって、トータルでみたらずっと100なり200なりになっているんだなーと感じる。
そんなことをふと思った、そんな夜の一日。