好きなバンドを好きでい続けること、実は難しいという話
ずっと同じバンドのファンをやっていると、ごくまれに「ああ、ファン層が変わってしまった」と感じることがある。そして、往々にして”ファン層が変わった”と感じる場合、そのファンと自分とでは、そのバンドへの眼差しが異なっていることが多い。
例えば、そのバンドの音楽性が好きだったのに、新しいファンは音楽というよりもそのバンドのキャラクター性が好きだ、というような感じだ。
実際はそこまで単純に切り分けできる問題ではないし、古参がファンとして正しくて新参がファンとして”軽い”みたいなことも一切思わない。
でも、確かに前と今とでは、自分とファンの温度感が違っていて、好きだったはずのそのバンドのことが、ファンの変わりようをきっかけに、いつしか冷めてしまうというのは、わりとある話だと思うのだ。
特に区切りをつけたタイミングで、バンドのトーンががらりと変わった場合、こういうことが往々にして起こる。
これに対する答えはない。
こうすればいいよとか、これが一番の正しい答えだみたいな用意もない。
ただ、ひとつ思うのは、それを踏まえて、そのバンドのことが好きかどうか、好きであるならば、その最適な距離でそのバンドを”追う”しかないよなーという話だ。
自分も好きだったバンドが少し冷めてしまい、時間をかけて、別の角度からそのバンドのことが改めて好きになったというケースがある。
新しいバンドに乗り換えるということもあるし、離れてしまうということもある。
まとめに代えて
もちろん、それは一面でみると寂しいことだけど、そういうことが繰り返されるからこそ出会うことができる喜びや感動もあるとは思う。
日々を過ごすということは、同じものをずっと好きでいるということは、そういう営みの繰り返しなのかもしれない。
最近、そういうことをぼんやりと考えている。