BE:FIRSTの「Shining One」に度肝を抜かれている話

最近、ハマっているアーティストがいる。

BE:FIRSTというアーティストだ。

BE:FIRSTとは、2021年、約半年にわたって実施されたSKY-HI主催のオーディション「THE FIRST」から誕生した7人組ボーイズグループである。

自分は、BE:FIRSTのプレデビュー曲「Shining One」という楽曲にハマっているのだ。

ところで、なぜ、自分は「Shining One」にハマっているのか。

この記事では、そのことについて簡単に記載してみたいと思う。

本編

BE:FIRSTの話

SKY-HIが起業したばかりの会社BMSGで主催したボーイズグループオーディション「THE FIRST」から生まれたBE:FIRST。

自分は、正直「THE FIRST」については細かいことは知らない。

ただ、SKY-HIが自分のお金で会社を立ち上げたこと。

そこには並々ならぬ覚悟とこだわりと想いがあるということは、なんとなく知っている。

なにより、BE:FIRSTのパフォーマンスをみていると、SKY-HIの強い想いとこだわりが投影されていることを実感するのだ。

そう。

それほどに、BE:FIRSTの表現力が高いのだ。

というのも、BE:FIRSTは7人のメンバーで構成されているのだが、パフォーマンスでみたとき、パフォーマンスを構成する各要素にまったくのスキがないのだ。

各要素。

それは、例えば歌・ダンス・ラップといったものに分類できる。

BE:FIRSTは、それらすべてのレベルが高いのだ。

しかも単純に「レベルが高い」というだけの話ではない。

というよりも、個々のレベルが高いのは当たり前として、7人全体のグループとしての折り重なり方が見事なのである。

こういった多人数のグループの場合、センターの人がパフォーマンスの中心にして、そこを軸にして表現が広がっていくケースが多いように思う。

が、BE:FIRSTは違う。

誰がセンターでも成立するような鮮やかさと説得力を覚えるし、そもそも<どこをセンターとするか>みたいな眼差しが不要になってくるようなパフォーマンスを繰り広げるのである。

もちろん、フォーメーションとしてのセンターはあるし、その時々での中心はある。

んだけど、常にその中心が目まぐるしく変わっていく凄みを覚えるのだ。

これは、メンバーの立ち位置だけの話ではない。

例えば、ダンスを軸にして魅了されていたと思ったら、気がついたらボーカルの魅力に吸い込まれる・・・みたいなパターンもよくあるのだ。

そう。

この歌には歌・ダンス・ラップ、それぞれの要素の魅力がブラックホール化している。

すんごい吸引力で引き込んでくるのだ。

だって、普通、楽曲全体としてみると、「これ」が特に良い、というのが見えてくることが多いはずで。

例えば、サビのダンスが印象的だったりすると、そこのパートはボーカルレスになっているとか、サビのメロディーはキャッチーで中毒性があるけれど、そこのパートではフリがシンプルになっているとか。

そういう差し引きがある。普通は。

しかし、「Shining One」は全部が鋭いのだ。

もちろん、ダンス・チューンとしてかっこよい、が前提としてあるように思うわけだけど、だからといって、他の要素を一旦置きにいく、ということが一切ないのだ。

全部があわさってパフォーマンスなわけでしょ??

であるならば、全部がかっこよくないと意味ないじゃん???

とでも言わんばかりの研ぎ澄ませ方なのだ。

「Shining One」の話

冒頭のダンスパート。

まず、7人のダンスの呼吸がぴったりで、びっくりするほどに揃っている。

しかもメンバーの一人が動き出す時の「動き」と「止め」のメリハリが鮮やかなのだ。

さらにAメロが入ると、そこから上下・左右のフォーメーションの動きが大胆になっていく。

常に飽きさせないダンス展開が繰り広げられていくのだ。

ただし、映像をみないと退屈をする音楽なのかというとそんなことはなくて、耳でも楽しませてくれる音楽となっている。

サウンドはミニマムであり、必要な音だけ配置している印象を受ける。

ただ、ミニマムながらも<必要な音>を完璧なタイミングで、必要な形で揃えていく印象を受ける。

Aメロの冒頭は導入ということもあり淡々としている。

が、そのままの流れで3人目のボーカルが歌うタイミングでリズムアプローチに音を追加されて、楽曲全体にダイナミズムを生まれている。

さらにBメロに入ると、わかりやすく高速でビートを打つようになり、サビに至るまでの高揚感を増幅させていく。

しかし、サビに入ると一旦リズムをクールダウンさせて、一旦の緩急をつく。

そういった流れのひとつひとつが、絶妙で。

丁寧にリズムの緩急を生み出すことで、ビートによるスリリングな心地を覚えながらも、歌そのものに引き寄せられてもいくのだ。

全体の印象としてはアッパーなんだけど、繊細も感じさせる構成となっている。

だからこそ、「Shining One」の世界にどこまでも引き込まれるのだ。

また、2番のAメロはラップパートとして挿入する流れもスマートかつスリリング。

SKY-HIが噛んでいる楽曲ということもあり、このラップパートも楽曲の高揚感を生み出す絶妙なスパイスになっている。

そう。

楽曲全体を聴いたとき、色んな意味で無駄がないことを実感するのだ。

どのパートも意味があり、どのパートも全力でかっこいいことを痛感するわけだ。

視覚的にも聴覚的にも。

しかも、7人でパフォーマンスしているからこその迫力が、きちんとパフォーマンスのすべてにある。

恐ろしい楽曲だ・・・

そんなことを強く思うのである。

まとめ

プレデビュー曲にして、スキがないとはどういうことなんだ・・・と思わずにはいられないBE:FIRSTの楽曲。

これだけの高いレベル感のパフォーマンスを、これだけ求心力のある楽曲で繰り広げられたら、そりゃあ引き込まれるしかないな・・・というのが素直な感想である。

でも、まだこれはBE:FIRSTにとって序章なのかなあーとも思う。

きっと文字通り日本から発信して、世界をまたにかけるようなアーティストになるのだと思うから。

伝説は、ここから始まる。

そのことを強く実感させるパフォーマンスなのである。

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