UVERworldとSHUNTOがタッグを組んだ「ENCORE AGAIN」の話

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世の中には色んなコラボソングが存在している。

多くのコラボソングは魅力的であるように思う。

ただ、コラボソングを見ていると、実は同じ事務所同士だったり、同じ”畑”で凌ぎを削ってきたメンバー同士だったりと、何かしらの繋がりや重なりがあったうえでコラボを実現しているケースが多い印象。

なので、コラボする組み合わせをみると、「きっとこの歌はこんな感じになるはず」という想像がしやすいし、極端にその想像が外れることは少ない。

そう。

多くのコラボソングでは、である。

でも、まれに組み合わせをみただけでは、まったくどんなコラボソングになるか想像がつかないケースもあるのだ。

なので、このコラボが実現すると最初に聞いたときは驚いたし、作品としてどんな仕上がりになるんだろうとワクワクすることになったのだった。

そのコラボとは、UVERworldのSHUNTO from BE:FIRSTのコラボである。

そう。

この二組はタッグを組んで、「ENCORE AGAIN (feat.SHUNTO from BE:FIRST)」という楽曲を生み出すことになったのだった。

UVERworldといえば、独特の立ち位置を築いているバンドだ。

というのも、これまでのキャリアで色んな編纂を辿り、バンドのカラーを常に更新しながら進化を遂げてきたバンドである。

ポップなバンドの路線にあったときもあったが、ラウド色を全面に出すようになったフェーズもあるし、近年の路線はマッチョイズムな一面を研ぎ澄ませながら、バンドの枠に収まらないスタイリッシュな音楽を生み出している印象で、より不動の地位を築き上げている印象である。今では男性のファンだけ招聘するライブを行なっても、ドームやスタジアムを満員にするほどに人気を獲得するバンドになっている。

そんな中、UVERworldはアルバムをリリースタイミングで、とあるアーティストとのタッグを行うことを発表したのだった。

それがBE:FIRSTのメンバーであるSHUNTOだったのだ。

UVERworldとBE:FIRST。

正直、ここでコラボが実現するとは・・・という驚きが強かったし、どんな作品になるのかまったく想像がつかなかったのだった。

確かに近年のUVERworldはロックだけに拘らず、打ち込み的なサウンドを取り入れたり、ヒップホップやEDMなど幅広いジャンルを横断する作品を提示している。

どんな方向へ舵を切ってもかっこよく音を鳴らせるし、歌い切って見せる、という安心感はある。

が、それでもSHUNTOとは畑がまったく違うように感じてならなかった。

だから、SHUNTOとコラボしたときにどんな化学変化を生み出すのかはまったく想像ができなかったわけだ。

果たして、彼らはどんな化学変化を生み出すことになったのか。

この記事では、そんな「ENCORE AGAIN (feat.SHUNTO from BE:FIRST)」の感想を書いてみたいと思う。

UVERworldの「ENCORE AGAIN (feat.SHUNTO from BE:FIRST)」の話

端的に言うと、すごくかっこいい楽曲になっていた。

しかもTAKUYA∞とSHUNTOのボーカルの相性がすこぶる良いのである。

この歌、イントロを聴いた段階ではスタイリッシュな印象の強いナンバーとなっており、バンドサウンドをミニマムかつシャープに落とし込んでいる印象を受けた。

人力的な色合いはなるべく薄めて、ダンスチューン的な色合いを強める音色とアンサンブルを構築している印象だった。

今の音楽トレンドに目配せしながら、自分のバンドサウンドを未来へ推し進めていくUVERworldだからこその色合いを強く感じるアレンジだった。

ということもあって、ラップが歌としてのっかるときのマッチ具合も絶妙なのだ。

この歌、Aメロ→Bメロ→サビのメロディーラインはがらりと変わるのに対して、サウンドの移行が非常にスムーズなので、楽曲の展開がナチュラルなのである。

それが、この歌のスタイリッシュさを際立つことになっている。

変化としてはバリエーションに富んでいるのに、変にてんこ盛り感がない楽曲・・・とでも言えばいいだろうか。

だから、総じて、かっこいいの印象が頭に上がってくるのである。

ということもあって、TAKUYA∞のパートもSHUNTOのパートもすーっと入ってくる。

しかも、二人とも、ボーカルに熱量がありながらも、シュッとしているのがポイントで。

熱いのにクールという不思議な手触りでボーカルが炸裂するのである。

しかも、ボーカルとサウンドの温度感が見事に調和していて、より”歌”としてすっと入ってくるのである。

キャリアとしてはまったく違ったものを重ねてきた二人のボーカルであるはずだが、すごく重なりや混じり合いを覚える二人の歌声になっていた。

結果、こんなことを思うことになるのだった。

あれ?

前から、UVERworldとSHUNTOって何度もコラボしてきた?

そう思わせるほどに、SHUNTOのボーカルがUVERworldの生み出す楽曲の中への収まりが素晴らしく良かったのである。

まとめに替えて

端的に言えば、UVERworldとSHUNTOのコラボが素晴らしかった、というのがこの楽曲の感想。

これは独自の進化を遂げてきたUVERworldと、ボーカルとして多彩な表現力を持つSHUNTOだからこそ、できた楽曲なのかなーと感じた次第。

そして、UVERworldはここからよりスケールが大きく、壮大なシチュエーションに合う楽曲をどんどん生み出すことを予感させる、そんな一曲にもなっていたという、そういう話。

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