CDを買う人が減っている。

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かくいう僕も、そんなには、CDを買わない。

CDが好きとか嫌いとかっていうより「CDの中に入っている音源を聞ける状態にするまでの道のり」があまりにも面倒で、聴きたいときは配信とかで、ポチッと買っちゃうのだ。

もちろん、CDを買ってそれを取り込んでワクワクしながら聴く楽しみもわかっている。

そういう感覚はすごくよくわかる。

時間があるなら、そうしたい。

関連記事:Music FM利用者をグーパンで殴る前に

とはいえ、じゃあ全部が全部で、そういう態度で音楽を聴く、ってわけにもいかないのが事実なのである。

ぶっちゃけ、CDを買ったのに、取り込む時間がないから、聴いている音源はサブスクのもの、って音源けっこうあるしね。許して欲しい。

CDはCDの良さがあるからこそ、「音楽を聴く体験」をもっと自由にできるあり方であればなーなんて個人的には思ったりする。

もちろん、クリエイターにお金が入る、ということは前提のうえでね(だからこそ、Music FMみたいなツールはダメだと思うし)

たまに、クレジットも見て欲しいからCDを買って欲しいって声があるし、CDの良いところはクレジットが読めるところだ、みたいな言い方をする。

けれど、それは少しおかしいのでは?と思っている。

サブスクはともかく、配信だったらちゃんとお金を払ってその音源を買っているわけだ。

であれば、誰が作って誰が演奏しているのかくらいは教えてくれよ〜なんでそれは「CDという形で音源を買った人の特典」なんだよーと思ったりする。

誰が演奏しているのか知ることにお金が必要なのだとしたら、別にその分を値段に乗っけてくれていいからさ〜、と思ったりする。

枕が長くなってしまった。

この記事で書きたかったのは、そんなことではない。

そんな僕が、ここ最近、CDを買った「理由」はなんなのか、それをツラツラと述べたいなーと思ったのだけなのだ。

というわけで。

そろそろ本編に入ろう。

では、どうぞ。

本編

僕がCDを購入するときの理由

三浦大知「球体」

このアルバムはサブスクに解禁されていたから、最初はそれで聴いていたんだけど、気がついたらCDを買ってしまっていた。

なぜか?

理由は明白で、CDだとDVDが付いていて、そのDVDを見たかったからである。

そのDVDはこのアルバムと同じ曲順で、「その歌のダンスしている姿」を収録しているものなんだけど、それが見たくて、CDを買ったのである。

で、なんでそのダンスを観たくなったかというと、ベースに本編のアルバムがめっちゃ良かったというのがあるんだけど、ただ良かったんじゃなくて、物語的な奥深さを感じたのである。

このアルバムの世界にもっと入り込みたいって思い、このアルバムが描こうとしているものってなんだろうともっと知りたくなり、そのダンスを見ればそれが達成できると思ったら、気がついたらアルバムを買っていたのである。

よく、アルバムにライブDVDをつけることがあるけれど、あれはちょっと違うんじゃないかなーと個人的には思っていて。

どうせ映像ディスクをつけるんなら、そのアルバムの世界観がより膨らむようなものの方がいいんじゃないかなーと思うわけだ。

付録のおまけとしての音源ではなくて、音源のための付録である、と僕は思うから。

音源をより豊かに聴くことができる特典の方が、ワクワクするよなーって思うから。

まあ、言うのは簡単でそんなアイデアを出すのが難しいっていうのはあるんだけどね

関連記事:三浦大知のアルバム「球体」の感想と個人的解釈!
関連記事:三浦大知のライブ、凄すぎる問題

ヨルシカ「だから僕は音楽を辞めた」

このアルバムも、さっきとまったく同じ理由。

アルバムの世界をもっと知りたくなったから、音源はすでにサブスクで聴いているけれど、それでもアルバムを購入したのである。

どういう経緯だったのかは、別の記事にも書いているので、よかったら読んでみて欲しい。

関連記事:ヨルシカ「だから僕は音楽を辞めた」のレビューと考察

もっと言えば、YouTubeの映像とか、アルバムのアートワークとか、そういうものが全て根本にある音源と有機的に結びついているとワクワクするよなーって思う。

作り手のこだわりがとことん見えてくる作品は、すごいよなーって思う。

あと、音楽を奏でる人たち以外も「チーム」として結びつきの強いクリエイター集団の作品は、強いよなーと思う。基本、やられるもんね。

サカナクション「魚図鑑」

なので、アルバムとか作品について書いたライナーノーツなんかも「あ、読みたい」と思って、ついつい購入してしまう。

「魚図鑑」に関しては、ベストアルバムだから音源は全て聴いたことがあるし、アルバム自体サブスクでも公開していたから「聴くため」だったら、わざわざ買う必要もなかったんだけど、付録になっている「図鑑」の部分に強い好奇心を刺激されて、音源を購入したわけである。

何が書いているんだろう、どんな言葉が紡がれているんだろう、そう思って購入したわけである。

サカナクションの場合、音源以外のクリエイティブにこだわっているバンドということがわかっているからこそ、余計にそういう好奇心を刺激されたのだと思う。

Mr.Children「重力と呼吸」

音源を買うしか聴く方法がなかったので、音源を買いました。

まとめ

いちリスナーとしての意見を言うならば、Music FMのようなクリエイターを苦しめるツールは一刻も早くなくなって欲しいし、クリエイターが末長く良い作品を作れる環境になっていってほしいなーと思う。

とはいえ、いつまでも古い慣習に固執して、新しいアイデアにはノーを突きつける音楽業界はイケてないよなーとも思っている。

だから、いつまでもCD第一信仰なのは、ちょっと〜なんて思うのだ(もちろん、CDとサブスクじゃ利益率が違いすぎて、売れる限りはCDにこだわるシーンの流れはすごくよくわかるんだけど)

今の音楽業界がやっていることは、新しいクリエイターが少しでも良い作品を作るための環境を整えているというよりは、自分の食い扶持をなんとか守り、なんとか定年まで逃げきることができたらいいやーという保身にみえてしまうのだ(もちろん、ほとんどの人はそうじゃないとわかっているけれど)。

いつぞやか、著作権的保身に走った結果、日本の音楽はYoutubeにアップしても、他の国では聴くことができない、という本末転倒な自体が起きたこともあったしね(今ってあれは解決されたんだろうか。ちなみに、このとき、エイベックスだけはきちんとYoutubeと協定を結んでいて、どの国でも音源を聴くことができたらしい)

というわけで、CDにこだわるんならば、CDが中心にある「ワクワクするパッケージ」がもっとみたいなーといういちリスナーとしてのワガママなのでした。

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