ライブでよくやるアンコールの応答大全

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ライブに行くと、わりとアンコールをする、というのが定番になっている。

好きなアーティストがアンコールをしない主義だと、ファンもそれが当たり前になっているため、アンコールを求めることもなく秒速で帰る、というケースもあるのだが、比率で言えば、きっとアンコールを求められたらアンコールに応えるアーティストの方が多いと思う。

ただし、同じアンコールと言っても、アーティストとかそのファンの文化によって、やり方が異なるケースもある。

特にいわゆる”コロナ後”からライブに行くようになった人と、 “コロナ前”からライブに行っていた人とでは、アンコールの接し方ひとつとっても異なるケースがわりとある印象で。

そこでこの記事では、ライブによく行っている人からすると、「何をいまさら」と思うようなレベルの話かもしれないが、アンコールの求め方として、自分的によく見るケースを列挙して紹介してみたいと思う。

では、どうぞ。

本編

手拍子

きっと多くの音楽好きにとって、1番馴染みのあるアンコールの求め方は”手拍子”ではなかろうか。

ライブにおけるお客さん側の感情表現の方法としてもっともポピュラーなのが、手拍子であるからだ。

喜びの感情表現も、「話、聴いてるよ」の相槌も、感動の感情表現も、全て拍手で表現することができる。

しかも、手拍子はロックであれ、ポップであれ、クラシックであれ、ほとんどの音楽ジャンルにおけるポピュラーな感情表現として使われている用途のため、ライブに行ったことのある多くの人にとって、馴染み深い応答とも言えそうである。

アンコールにおける手拍子としては、演者がステージをはけてからも、継続的に手拍子を行うことで、「これまで観たライブは素晴らしかったが、俺たちはもっとライブを観たい、アンコールをやってほしい」という意志表示をするのである。

なお、手拍子におけるアンコールは会場が大きければ大きいほど、表のビートで手拍子するお客さんと歌のビートで手拍子するお客さんに分かれるし、ツービートで手拍子を刻むお客さんもいれば、16ビートで手拍子を刻むお客さんもいて、そのビートがもっとも勢力として大きいか勝負を行うケースもある。

あと、最初は大きな勢力だったビートが少しずつ尻すぼみになるタイミングで、まったく別のビートを刻む手拍子が存在感を示す、というのも手拍子アンコールの見どころのひとつである。

なお、アンコール時の演者は着替えを行ってグッズを身につけるケースが多いので、着替えに時間がかかるアーティストだと、手拍子をする時間が長くなるし、死ぬほど着替えが早い演者だと「え、もう戻ってきたの?」という速度でステージに戻ることもある。

どういう導入でアンコールを始めるのか、もアーティストごとに色があって、それが見ものであるケースも多い。

ワンモアーと叫ぶ

手拍子ではなく、実際に声をあげてアンコールを求める、というケースも一定する。

けっこうゴリゴリのライブをするバンドのアンコールだったりすると、野太い声で「ワンモアー」と叫ぶお客さんが一定数登場する。

ステージ裏にはけた演者に聞こえるくらいのボリュームでアンコールを求めることで、「俺がアンコールを求める気持ちは本気なんだぞ」ということを伝える感じもあって、個人的にはこのアンコールのやり方が好きだったりする。

なお、ワンモアー以外の掛け声も存在していて、「オイオイ」みたいな感じの声をあげることもあれば、その日のライブの流れに沿った掛け声で演者にアンコールを呼びかけるケースも多い。

なお、基本的には全員が一斉にワンモアーと叫ぶケースはほとんどなく、おおかたは手拍子をしながらアンコールを求めて、一部の方が「ワンモアー」と叫びながら、アンコールを呼びかけるというケースが多いように感じる。

歌う

アーティストによっては、アンコールは手拍子ではなく、決まった歌を歌うというケースもある。

コロナ前だと、アンコール前にみんなで歌うことも含めてひとつの演出になっているアーティストも一定数いたように思うし、アーティストによってはメジャーなアンコールの楽曲がある一方で、新しい歌がスポットをあてられていき、どの歌をアンコールのときに歌うのかで、戦々恐々とする、というケースもわずかながら存在していたりするとかしないとか。

歌うことでアンコールを求める、というのも感動的な光景のひとつであるし、特に近年はコロナによって「歌うこと」を制限されていたからこそ、今少しずつ「歌う」を解禁されていることで、より「歌う」の感情表現が感動的に映る、というケースも多かったりする。

スマホライト

最近頭角を表しているのが、スマホライトをつけることでアンコールを求めるケース。

これも、特定のアーティストは定番として馴染みのあるものになりつつある。

逆にアーティストによっては、意図的にスマホライトのアンコールを禁止するケースもあって、この辺りはアーティストごとの美学が見えて面白いことになっている。

スマホライトのポイントとしては、とにかく視覚的に綺麗であるということ。

ホールとかドームでスマホライトのアンコールを行い、カメラが会場全体をモニターに映したりすると、その幻想的な景色にぐっとくるケースも多いように感じる。

コロナ禍では「声を出す」「歌う」を制限されるケースが多かったので、スマホライトが果たした役割も大きかったし、色んなライブのハイライトになるケースも多かったのではないかと思う。

一点、スマホライトのアンコールで難点があるとすれば、スマホライトのアンコールの場合、ステージ裏にさがった演者はアンコールを求められているのかどうか、わからないということ。

ステージ裏に下がった演者は想像以上にアンコールで求めている音を聴いている。

その音に高揚感を覚える演者もいたりする。

スマホライトの場合、演者視点に立つと、ステージに戻ることではじめて「たくさんの人がアンコールを望んでいた」という事実を知るが、ステージ裏にいる間は温度感的にどうなっているのかわからない、というのはあって、そこは難点に感じる人もいるようだ。

とはいえ、スマホライトが作り出す光景は、ほとんど人にとってぐっとくるものであり、スマホライトのアンコールが作り出す景色が素晴らしいことも確かではある。

まとめに替えて

ということで、ざっくりとアンコールとしてよくある応答を紹介してみた。

多くのライブはアンコールまでの時間も意義深い時間になるので、ぜひアンコールまでの時間をどう向き合うのかを考えてもらっても面白いのではないだろうか。

では、今回はこの辺で。

ではではでは。

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