前説

人によってMVの注目ポイントって違うと思うし、MVごとの「特筆すべきポイント」も違うと思う。なので、こういうMVが優れているという言い方はなかなかにできないけれど、こういうMVだと「気になりがち」というものはあったりする。

え?どういうMVかって?

顔面である。

画面のチラつき方が気になるMVは「おっ!」って気持ちになるし、記憶に残りやすい。

そこで、この記事では、個人的にバンドのボーカルの顔面のチラつき方が気になるMVにスポットを当てて、いくつか紹介してみたい。

本編

King Gnu「Slumberland」

このMVは、画面にチラついた時のボーカルのうるささレベルがかなり高い。

そう紹介したらこう思う人もいるかもしれない。

え?煩いってどういう意味?と。

今となっては、その解答をここでわざわざ語彙力低めに述べる必要もないと思う。

なぜなら、Twitterなんかで「キングヌー Mステ」と検索してもらったら、その理由がわかると思うからだ。

逆に言えば、おそらく初見でこのMVを見たら一体何が起こっているのか理解できない人もいるかもしれない。

だって、思わないでしょ?

画面の中で誰よりも変顔をしているあいつが、バンドのボーカルの一人だなんて。

しかも、演奏は死ぬほどかっこいいバンドだし、クールという言葉がこれほどまでに似合うバンドはいないと思うのに、なぜかボーカルが変顔をしているのだ。

ボーカルが二人いて、とても甘い声をしている方のボーカルが、なぜか過剰なまでにMVで変顔をしているのだ。

初見だと「なぜそんなことをするのだ」と戸惑う人もいると思うのだ。

けれど、彼らはそういうことを平気でやりのけてしまう。

このギャップこそがKing Gnuの持ち味であるし、このMVは、そんな奇才なボーカルである井口の「顔面力」を十全に堪能できる、井口入門編のMVと言えよう。

必見の一作である。

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キュウソネコカミ「サギグラファー」

「チラつき方」という言い方が正しいかはわからないが、ボーカルの顔芸が堪能できるMV、という意味ではこの作品も重要だと思う。

だってね、まずですよ、セイヤさんが被っているあの帽子!

あの帽子のせいで、普段以上に、なんとも言えない顔面力が際立っているんですよ。

というのもね、セイヤさんって、親しみやすさがありつつ、よく見ると普通にかっこいいやん!って感もあるのに、あの帽子のおかげで、その印象がふわっと揺らぐんですよ。

あの帽子のせいで、急に「イキろうとしているのに、イキりきれていない哀愁あるボーカル」感が滲み出てくるんです。

その微妙な感じがすごく良いんです。

あとね、このMVにおけるメンバーの「役者」具合もすごい。

顔面表情筋鍛えすぎでしょ?なんでそんなにバリエーションある表情作れるんですか?って感じの顔をみんなしているのだ。

顔面を加工しすぎて、逆に面白くなってしまう対比も含めて、とにかくボーカルの顔がチラつくたびに色んな意味で気になってしまうんですよ、このMV。

まあ、ボーカルだけじゃなくて、メンバー全員の顔が気になりがちではあるんだけどね。

全国の顔面着目MVファンにお届けしたい一曲である。

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忘れらんねえよ「ばかばっか」

顔面のチラつきがどうのこうのというより、MVのテイストが面白すぎでしょ?っていうタイプのMVではあるんだけど、忘れらんねえよの柴田も役者だなーと思う一曲である。

ここ一番でのショットの顔の決め方、絶妙なもんですもん。

柴田の演技力の高さ、顔の見せ方の巧さはアカデミークラスですよ。

MVのアイデアと顔面の存在感が見事に噛み合った秀作なのである。

岡崎体育「Natural Lips」

チラつくっていうか、顔の位置、ずっと同じところらへんにあるやん、というツッコミはあるかもしれない。

が。

ここまでじっくりとボーカルの口元を見つめてしまうMVも、そうはないと思うのだ。

あと、岡崎体育の表情の作り方って本当に絶妙で、例えば、この記事で紹介した前者の3つのMVってさ、チラつからせる側があまりにも恣意的だと思うのだ。

もう、笑わせる気満々というかさ。

そういう欲望が露わになりすぎているというかさ。

だから、表情に作り方が「過剰」であるわけだ。

それに対しての岡崎体育の表情。

これって本当に絶妙というか、これこそ歌のタイトルにあるように、ある種、ナチュラルだよなーと。

過剰にならなくても笑いが取れるぜ俺は、っていう余裕があるというか。

笑いに対するスタンスにも貫禄があるというか。

少なくとも、過剰な表情の作りで笑いをとるわけではないわけだ。

結果的に笑いをとるつもりなのに、顔での笑いの取り方は比較的シンプルというか、大人しめな感じが出ている。

だからこそ、基本的にはほぼカメラ目線の岡崎体育の顔が「気になってしまう」のかもしれない。

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ポルカドットスティングレイ「テレキャスター・ストライプ」

「ヒミツ」

「DENKOUSEKKA」

いや、ほんとね思うんですよ。

ボーカルである雫の顔が画面にちらつくたびに、思うんですよ。

ほ〜んと、ポルカのMVって、不愉快なほどにあざといなーって。

誰が見ても、このチラつき方にはあざとさしかないように思えるのだ。

でも、あざとければあざといほど、不思議と目に入ってしまうし、その目で追ってしまう。

そして、じっと見ているうちに思うのだ。

あれ???このあざとさ、別に悪くはないぞ、って。

むしろ、このあざとさ、逆にありなんじゃないかって。

むしろ、このあざとさが病みつきになってしまい、ボーカルの顔面のちらつき方が気になるぞ、って。

これだからポルカのMVは恐ろしいんですよ。

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まとめ

近年、バンドやアーティストがバズる上で、映像の重要度は上がってきている。

だから、バンドやアーティストはあの手この手で自分の顔面を印象付けようとしてくるし、攻撃的な顔面を作ることで、僕たちの前頭葉を攻撃してきがちだ。

しかも、こういう攻めた表情をする人に限って、根本にある音楽もすこぶる良かったりする。

ここで紹介した5曲➕αもまた然り。

MVはあんまり観ないや〜という方は、ぜひこのタイミングで、MVも掘ってみて欲しい。

新たな発見があるから。

そして、きっともっと色んな音楽を大好きになるきっかけになるはずだから。