サマソニ2016のレディオヘッドのライブの感想と大阪東京のセトリについて
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SUMMER SONIC 2016が開催された。
今年のヘッドライナーは13年ぶりとなるの出演のRadiohead。
かくいう僕もRadioheadをめちゃくちゃ楽しみにしていた一人。
大阪のサマソニで彼らを見たのだが、この日の大阪のサマソニは帰りのバス問題により、大きな炎上をしてしまった。
Radioheadのセトリに東京と大阪で大きな差があったこともあり、大阪のサマソニはクソだみたいなレッテルを貼られつつあるが、なぜこのようなことになったのかに触れながら、今年のサマソニの個人的な感想を軽く述べてみたい。
まずは件のセトリからみてみよう。
2016/08/20 (土) 大阪のセトリ
1Burn the Witch
2Daydreaming
3Decks Dark
4Desert Island Disk
5Ful Stop
62 + 2=5
7Airbag
8Reckoner
9Pyramid Song
10Bloom
11Identikit
12The Numbers
13Feral
14Weird Fishes/Arpeggi
15Everything In Its Right Place
16Idioteque
17There There
アンコール
18Exit Music (For A Film)
19Bodysnatchers
20Separator
21The National Anthem
22Karma Police
2016/08/21 (日) 東京のセトリ
1Burn the Witch
2Daydreaming
3Decks Dark
4Desert Island Disk
5Ful Stop
62 + 2=5
7Airbag
8Reckoner
9No Surprises
10Bloom
11Identikit
12The Numbers
13The Gloaming
14The National Anthem
15Lotus Flower
16Everything In Its Right Place
17Idioteque
アンコール
18Let Down
19Present Tense
20Nude
21Creep
22Bodysnatchers
23Street Spirit (Fade Out)
東京の方が90年代発表の曲が多く、大阪では「Pablo Honey」「The Bends」から一曲も披露されなかったから「差」があるように感じるのだろう。
「Creep」はなくてもいいから、上記のアルバムからそれぞれ一曲ずつ披露してくれていたら、セトリ的な不満はたぶんあんまりでてなかったんだろうなあ、という気がする。
で、東京ではダブルアンコールがあったのに、大阪ではなくて「ずるい」という意見を散見したので、では13年前はどうだったのか、改めて当時のセトリを見直してみた。
SUMMER SONIC 2003 8/2(土)大阪のセトリ
1There There
22 + 2=5
3Lucky
4Talk Show Host
5Scatterbrain
6The National Anthem
7I Might Be Wrong
8The Gloaming
9Sail to the Moon
10No Surprises
11Go To Sleep
12Where I End and You Begin
13Fake Plastic Trees
14Paranoid Android
15Idioteque
16Everything In Its Right Place
アンコール
17My Iron Lung
18Sit Down. Stand Up.
19Street Spirit (Fade Out)
SUMMER SONIC 2003 2003/08/03 (日) 東京のセトリ
1There There
22 + 2=5
3Exit Music (For A Film)
4Morning Bell
5The National Anthem
6Backdrifts
7Sit Down. Stand Up.
8No Surprises
9Bones
10Kid A
11Go To Sleep
12just
13A Punch Up At A Wedding
14Paranoid Android
15Idioteque
16Everything In Its Right Place
アンコール
17Pyramid Song
18A Wolf At The Door
19Karma Police
20Creep
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この年も伝説となっている予定されていなかったサプライズでの「Creep」披露があったので、東京の方が披露している数一曲だけ多い。
けれど、ここで面白いことがわかる。
2003年において「Creep」以外の片方の公演のみで披露された曲は、2003年と2016年でテレコになっていることがわかるのだ。
今年大阪のみで披露された「Pyramid Song」「Karma Police」「Exit Music (For A Film)」は、2003年は東京のみでしか披露されなかった楽曲だ。
そして、今年東京のみで披露された「Street Spirit (Fade Out)」は2003年のときは大阪のみで披露された楽曲である。
こうみると、13年前のセトリを意識した上で、今回のセトリを構成しているような気がしなくもないわけだ。
もし今年の東京が「Let Down」ではなく、「Fake Plastic Trees」だったらこの推理は完璧だったのに、とか勝手に思っている。
というわけで、この推理が正しければ、今年東京で突発的にではなく、セトリにしっかりと組み込んだ上で「Creep」を披露したのは、次にテレコにして大阪で披露するための布石だったのではなかろうかと思うわけだ。
滅びかけている関西での洋楽系アーティストの券売状況(どれだけ世界ではソールドアウトするアーティストをブッキングしても、関西だけはソールドアウトしないという状況が続いているのだ)に光を指すために、いつか再びレディオヘッドがサマソニに戻るかもしれない。
そしたら、そのとき、「Creep」という名曲を「フラット」にさせた(サプライズではなく、彼の楽曲のひとつとして披露されたという意味で)あのサマソニのセトリをテレコにさせて、関西で最初で最後の「Creep」が奏でられるのである。
そして、ギターのジョニーも「アツイデスネ」くらいのMCをしてくれるのかもしれない(アンコール前のあのMCこそが東京の奇跡だったと言っても過言ではない。世界レベルでちょっとした話題になっていたし)
という妄想でした。
ただね、あのライブは90年代の曲の過多だけで語られるのはあまりにももったい。
むしろ前半の新曲をたて続けに披露するあの流れこそが志向といっても過言ではなかったし、どうやったらあんな歌を5人で演奏できるんだというくらい全ての音がキレキレだった。
ギターをヴォイオリンにみたてて、あんな音を鳴らして弾いちゃうなんて…とか、それはもう色々あったわけで。
トム・ヨークがご機嫌良さそうに「変なキャラ」になりながら、曲を次々と披露するというところも含めて、あのアクトは素晴らしかったわけであり、レディオヘッドがようやくほんの少しの「自由」を手に入れた瞬間なのではないかと個人的に思った。
偉そうなことは言えないけど、あのライブを観れたということがただただ感動だったという話。
バス問題や運営については別記事で書きます。
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