
Da-iCEとGENERATIONSがコラボした「Grounds」の話。歌詞とボーカルとバチバチと調和の考察
ん?
Da-iCEとGENERATIONSによる初のコラボ・・・???
最初、字面を見たときは、ちょっと目を疑った。
でも、音楽メディアの情報を読むと、どうやら本当みたいだ。「Grounds」で、Da-iCEとGENERATIONSはタッグを組んだみたいだ。
日本のボーイズグループシーンに新たな地平を提示するような楽曲。お互いのアーティストの新たなステージを予感させるとともに、その破壊力はとてつもないことになっている。
メディアの情報を拾うと、Da-iCEの工藤大輝とGENERATIONSの白濱亜嵐が中心となって楽曲制作を開始されたとか。
この記事では、そんな「Grounds」の楽曲の感想を書いてみたい。
本文
サウンド軸:硬質で洗練された音像の追求
Taiki Kudo(Da-iCE)
ALAN SHIRAHAMA(GENERATIONS)
作詞・作曲でもこの2名のクレジットが刻まれており、作曲・編曲にはShin Sakiuraの名前もクレジットされている。
サウンドはShin Sakiuraの手腕で、硬質かつ洗練されたサウンドが展開される。
ある種オールスター感謝祭のような破壊力があるため、重厚なサウンドがよく似合う。
多重かつ迫力のあるボーカルが際立ちすぎないような、説得力のあるサウンドがバックにあるというか。
リズムセクションもタイトかつ、良い意味で緊張感があって、クールな音の運びの中に独特の高揚感を生み出すことになる。
広く言えばダンス・チューンなんだけど、ボーカルの主役感強めのダンスチューンだなあと思うし、リズムの切れ味も強いけど、言葉のインパクトもしっかりあるのが印象的。
Da-iCEとGENERATIONSがコラボしたからこそ、が歌の中に宿っているというか。
だって、こんなに贅沢なハーモニ、そう簡単に体感できるものではないもんね。
ボーカル軸:2組15人の一体感あるハーモニー
ということで、ハーモニの話。
めっちゃ細かく歌割りを拾っているわけではないし、一聴して誰がどのパートを担っていて・・・というのが即断できるほどの人間ではないんだけど、次々に展開されるボーカルの圧倒感はひしひしと感じることになる。
誰が主役で、誰がリード・・・みたいな視点が不要になるほどのアベンジャーズ感。
だからこそ、常にスリリングで、ボーカルの中に良い意味で独特の緊張が宿る。
なんというか、お互いが良い意味でバチバチしているというか。
こういうコラボってあまり体験したことがないから、ワクワクが半端ないことになる。しかもバチバチしながらも、お互いの魅力が増大しているというか。ボーカルのエッジがどんどん尖鋭的になる心地を覚えるのだ。
ちなみに自分は、
誰かの夢になる世界目に焼きつけて
のパートの、最後の大サビに繋がっていくために、一発大きく跳躍する感じが、とても好き。
あと、サビを終わったあとの多重なコーラスワークや、そこに伸びやかなハイトーンボイスが合流する感じも好きである。
パフォーマンス軸:ぶつかり合いと調和の視覚表現
で、やっぱりそれ以上に圧巻なのがダンスであり、肉的なパフォーマンス。
振り付けは、Da-iCEの和田颯とGENERATIONSの中務裕太が共同で制作したんだとか。
両グループのダンススキルが融合したパフォーマンスも、バチバチと調和が激烈な躍動を生み出すことで、圧倒的な興奮を与えてくれる。
綺麗だし、パンチがある。
目で感じられる興奮って、こういうものを言うんだってくらいのドキドキ。
テンポ感のある歌だから、次々に展開が変わり、フォーメーションも躍動的にチェンジしていき、でも「ぶれ」が一切生まれないという流れ。
何気にYouTubeのパフォーマンス動画はモノクロ→カラーの移行の流れも素晴らしく、ダンスがより美しく際立つ構成になっている。
まとめに替えて
結論、「Grounds」、ええやんええやん案件という話。
こういうコラボは、やっぱりいいなあと思う。
重ねるべきときに重なったような雰囲気もあるし、お互いの個性がきちんと際立っていきながら、コラボだからこそ作れる厳かさが生まれているのが良いのだ。
そんなことを思った、そんな夜。