何かのセミナーかよ、みたいなタイトル。
でも、音楽まわりの話においても、強く感じるトピック。
いつかライブを観たいと思っていたバンド、アーティストのライブが二度とみれなくなってしまった。
そんなこと、ここ数年でも何度もあった。
様々な事情で、特定のメンバーが抜けてしまうということもあった。
「やりきった」ということが理由で、バンドが解散してしまったので、もうライブをみれなくなってしまったということもあった。
予想もしていなかったタイミングで、当然の訃報により、もう二度とそのメンバーでライブを行う姿を観ることが不可能になった。そんなこともあった。
もうこのメンバーでは続けたくないという意志判断のもとで活動を止めたバンドもいれば、本人たちは続ける気が満々だったのに、様々な事情でそれが叶わなくなったということもある。
活動が継続されなくなった背景として、アーティストの内側の何かが理由になることもあれば、外側の部分が大きなトリガーになることもある。
本当に何が起こるかわからない。
フォロワーだったバンドマンが突然死別したということもあったし、ここからさらに飛躍していくと思っていたアーティストが突然活動を止めることになったケースにも出会ったし。
生まれた音楽はずっと残るし、その尊さはある一方で、ライブはもう観ることができないという歯がゆさはどうしても残る。
ヘビーに活動を追っているにせよ、そうでないにせよ、そういうニュースに触れると「あのタイミングでライブを観ておけばよかった」。そういう思いをいだく瞬間は、音楽を趣味にしていると時々起こるよなーと、そういう話。
ただ、そういう感情にふれるたびに、「とはいえ、終わった時間はもう戻らない」という事実だけがきっちり横たわっているからこそ、せめて次に行くライブの尊さは大切にしなきゃ、という話はある。
俺達は絶対解散しない
そういうMCをしていたけれど、でもどこかのタイミングで活動をやめたバンドだって、いくつも観てきた。
嘘をつくつもりではなかっただろうけど、時間の流れで人の考えは変わる。本当に一人で判断しているものではない活動だからこそ、ふとしたタイミングで思わぬ変化をすることだって往々にしてあるんだと思うし。
なので、その言葉はその言葉として受け止めつつも、今この瞬間を大切にするべきなんだろうなあ。そんなことを改めてふいに思った、そんな夜のお話。