JO1「BE CLASSIC」の話
いやね、これは面白い音楽に出会ったって感じた瞬間。
そういうトキメキが、JO1「BE CLASSIC」には、あった。
というのも、冒頭のパンチ力よ。
映画の壮大なワンシーンかよっていうような感覚。
大きなビジョンに吸い込まれるような強烈な体験。
イヤホンで聴いているのに、まるでどでかいスピーカーで音楽を堪能するような高揚感に誘う。
クラシカルな音色を散りばめた荘厳さと、ポップな瑞々しさで跳ねるメロディーとの融合が、唯一無二の世界へ誘うのだ。
ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」をサンプリングしたというその旋律は確かに半端ないものだったのだ。
ひとつの音楽をこのように再構築して、新しいものを生み出す刺激。
大衆的音楽と、ある種の芸術性のバランス感が見事で、「BE CLASSIC」というタイトルの世界観を作品そのもので体現してみせるかっこよさを強く感じることになるのだった。
では、もう少し作品そのものの魅力を掘り下げてみたい。
振り付け――視覚的にも圧倒されるパフォーマンス
サウンドが良くて、歌が素晴らしいだけに留まらないのが、JO1の凄いところ。
というのも、映像を通して目に焼き付く振り付けも素晴らしいのだ。
クラシック音楽が持つ優雅さとシンクロしながら展開される、ひとつひとつの動きに引き込まれる。
音の展開に合わせて、緩急とメリハリをつけるダンスは優美そのもの。
荘厳な楽曲だからこそ、ダイナミックな動きが組み合わさったダンスのインパクトは強烈。
結果、Youtubeの映像だけでも、一瞬たりとも目を離せないことになる。
中盤から後半にかけて見せるフォーメーションチェンジや細かな手足の動きをみていると、JO1のダンスグループとしてのレベルの高さを体感する。まだ深くまでは考察できていないが、歌の歌詞とダンスの振りにも”意味”が繋がる心地もあって、作品としての物語的の完成度も感じさせる。
スリリングかつメッセージ性のある歌詞
今作は英語と日本語の混ぜ方が絶妙。
歌の世界観が重要な楽曲だからこそ、リズムとシンクロしたフレーズ選びを感じるし、そのフレーズに生命を宿らせるように歌い上げるJO1のメンバー各位のボーカルが秀逸だ。
そして、リズムや展開を大切にしながらも、歌全体で明確なメッセージを育むのも良い。
歌のコンセプトになぞらえつつも、ポジティブでエネルギーのあるメッセージ性に着地させて展開する流れが、個人的にぐっとくる。
まとめに代えて
とりあえず、テンション高いうちにどんどん思いつくことを書いていった今回の感想記事。
2025年、いろんな音楽を聴いてきたけど、他のどんな楽曲とも違う刺激がそこにあった。
だからこそ、JO1の「BE CLASSIC」に惹かれている自分がいる。
そういう話。