Number_iの「FUJI」、色々と想像を超えていた件

Number_iの「FUJI」が、バチクソにかっこよかった。

そこで、この記事では「FUJI」がどうかっこよかったのかの感想を簡単に書いてみたい。

・・・と言いながらも。

百聞は一見にしかず、である。

まずは、実際に楽曲を聴いてもらうのが1番良いと思う。

色んな観点から、刺激に満ちた楽曲だなあと思う。

サウンド、ボーカル、歌詞、リズムメイク、マイクリレー。

そのどれもが、かっこよさで研ぎ澄まされているから、ぐっとくる濃度が高くなるのだ。

Number_iのイントロ

最初に注目したいのは、冒頭のイントロ。

まず、ギターのノイズが炸裂するような音づかいから、この楽曲は始まる。

で、ここで「どうやら、ここから何かとんでもないことが起こるぞ」と予感させると、ターンテーブルを巻き戻すような音を差し込み、そこから楽曲は一気にヒップホップモードになるのだ。

このイントロ、尺にすると、わずか9秒。

でも、この部分だけでも、言葉以上に雄弁に展開が描かれていることを実感する。

ワクワクを一気に高いところまで持っていくし、歌のパートに繋ぐ流れのスムーズさも特筆したくなる要素である。

例えるなら、ステージにスモークを焚きまくって”かっこいい”のお膳立てをするような感じ。

 

「FUJI」で魅せるラップの凄さ

トラックがかっこいいのはもちろんのことだが、ラップがそれ以上のかっこよさを提示するからこそ、「FUJI」という楽曲のかっこよさが際立つことになる。

ほんと、イントロから間髪入れずにスタートする、Number_iのラップが素晴らしいのだ。

ラップの冒頭に触れることで、イントロは本当の意味で、この楽曲のかっこよさの序章でしかなかったことを体感することになる。

ビートを刻む<音符>がある部分と、ボーカルの間合いを作る<休符>の部分のメリハリがキマッており、リズムの切れ味がより進化と深化していることを感じさせるアプローチ。

言葉を紡げば紡ぐほど、クールでドープでエッジが効いた世界観を構築していくことに気づく。

ラップと一口に言っても、「FUJI」では色んなパターンを魅せる。

重厚感を出しながら、淡々とフロウするパートも、ある。

捲し立てるように、高速的でスリリングにフロウするパートも、ある。

どちらも魅了の種類は違うが、高いレベルで表現しているため、端的に言って、かっこいいのだ。

何より、ラップの部分だけでも表現を深掘りしていく構成になっているため、歌の要素が強くなるサビに入ったときの変化も劇的なのが、ポイント。

ここで、雰囲気がひとつがらりと変わる感じなのも良い。

メロディーという名の音符を、ここまでスリリングに変化させることができるんだ・・・。

Number_iの表現に触れていると、そういうゾクゾク感を絶え間なく感じることになるのだった。

 

楽曲の構成のスキのなさ

最後に言葉にしたいのが、これ。

「FUJI」を聴いていると、つくづく無駄がない一曲だなあと感じること。

実際、「FUJI」は2分41秒の楽曲ではある。

世にある楽曲と比べても、短めだと思う。

が、短いとはいえ、足りてないという感じがなくて、本当に過不足がない楽曲だなあと感じるのだ。

ボーカルのあるパートと、それ以外のパートのバランス感。

ラップとメロディーを紡ぐパートのバランス感。

スタイリッシュさと耳心地の良さのバランス感。

そのどれもが絶妙で、あまりにもスマートに楽曲が進行していくため、充実感を伴わせながらも、もう一度リピートしたい今日血に誘わせてくれる。

さらに言えば、平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の三人のバランス感が素晴らしい。

それぞれのパフォーマンスにスキがないことはもちろんのこと、それぞれのパートで異なる魅力が弾けているからこそ、楽曲が進行していくにつれて、ドキドキが増大するような心地を覚える。

あと、「FUJI」っていわゆるヒップホップ感が強めで、あえて言えば、J-POPというよりは海外のポップミュージックにシンパシーを感じる作りになっている印象を受ける。

その一方で、「FUJI」というタイトルだけあって、和のテイストも大切にしている印象を受ける。

それこそ、祭りで和太鼓がビートを刻むような、そういう印象を与えるビートメイクが楽曲に施されており、Number_iにしかないヒップホップの世界を展開しているような印象も受ける。

こういう構成の妙を体感できるのも、「FUJI」という楽曲のかっこよさに繋がっているように思うわけだ。

まとめに代えて

楽曲をリリースするたびに、楽曲の破壊力に毎回興奮している自分。

「GOAT」も相当にパンチのある楽曲だと思ったが、「FUJI」もまた強烈なインパクトを与える楽曲だと感じた。

ただ、「FUJI」に関して言えば、これだけでは満足できず、どんなダンスでもってこの楽曲をパフォーマンスするのか、というところを早く目撃したくて、たまらない自分。

きっと、ダンスもまた、想像以上のかっこよさを提示するんだろうなーと予感している。

上記2曲も入ったepもリリースされたし、ますますNumber_iに目が離せないなーとなっている、2024年。

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