HiHi Jetsの音楽に出会った夏

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チームラボの演出がMVに登場する音楽作品っていくつかある。

自分なんかで印象深い作品といえば、BUMP OF CHICKENの「アリア」である。

もう映像全体がチームラボのそれって感じの美しさ。

光でこんな芸術を生み出すことができるんだとついつに引き込まれてしまうようなディレクションである。

なにより、この映像世界とBUMPのキラキラな世界観が美しく混じり合っているのがたまらない。

なんにしても、チームラボがいかに幻想的な空間を作り出すのかが、このMVを観るだけでもわかるという話。

ただ、チームラボの映像って存在感が強いため、並のアーティストが取り入れるのは色んな意味でハードルが高い。

然るべき楽曲で取り入れないとちぐはぐなことになるんだろうなーと思わずにはいられないわけだ。

そんな中、2021年夏、チームラボの映像を、とあるMVで拝見することになる。

その作品とは、何か。

それは、HiHi Jetsの「Eyes of the future」である。

これだ。

映像を一瞬観ただけでもわかる圧倒的な輝き。

美しい光のアートの集積が展開されている。

幻想的という言葉がぴったりの光景が、画面全体に広がっていることに気づく。

・・・んだけど。

ここで言いたいのは、「Eyes of the future」が映像的に美しいという話ではない。

いや、それも重要な要素ではあるんだけど、ここで強く言いたいのは、映像と音楽の組み合わせの素晴らしさ。

というのも、「Eyes of the future」は、画面に広がる幻想具合と楽曲世界がキレイに調和しているように感じる。

それが、たまらなく良いなあと思うのである。

どっちが主役というわけではなくて、それぞれの要素が混じり合っている圧倒的な美しさを生み出している。

そんな印象を受けるわけだ。

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「Eyes of the future」という楽曲について

先ほど、MVの演出が幻想的だと述べたけれど、これって実は映像だけに当てはまる話ではない。

どことなく近未来感のある手触りのシンセサイザーで紡がれる音楽世界もまた、幻想的な美しさに満ちあふれているからだ。

サウンドの中に溶けていくコーラスもそうだし、少しエフェクトのかけたボーカルの温度感も絶妙である。

そう。

この歌、面白いのが、ここが主役、というものを感じにくい。

というのも、いわゆるJ-POPは基本的に歌が中心になることが多いし、つまりは口ずさめるメロディーが主役になることが多い。

でも、HiHi Jetsの「Eyes of the future」は、単純な歌メロソングとは言い難い楽曲展開を繰り広げている。

サウンドの心地よさを体感することもできるし、鮮やかなリズムアプローチも圧巻な部分が多い。

サビだってメロディーを歌うというよりも、歌の余白みたいなものを味わうような形で構成されている。

コーラスワークで魅了したかと思えば、メッセージ性の強いラップパートに移行する流れも秀逸。

つまり、どこを切り取っても楽曲の魅力が溢れているということだ。

<ここ>が聴きどころとは、なかなか言えない。

なぜなら聴きどころや見どころがたくさんあるから。

映像の美しさ、楽曲の展開の面白さ、音と視覚で綴る全体的幻想性。

そう。

「Eyes of the future」は、様々な魅力で綴られた楽曲なのである。

まとめ

自分がHiHi Jetsの音楽にちゃんと触れたのは、「Eyes of the future」が初めてである。

ただ、「Eyes of the future」を聴いて感じたのは、また新たにワクワクするグループが登場してきたなあという予感。

光のアートの中で、ローラースケートのダンスを融合させる魅せ方も斬新でかっこいいし、これから先、このグループはどんどん面白い音楽を世に出していくことになるんだろう。

そのことを強く感じるのである。

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