前説
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藤井風というアーティストをご存知だろうか?
今年ブレイクが期待されているアーティストの一人である。
元々、本人が中学生だった10年ほど前から、YouTubeにカバー曲をたくさん上げており、そこで高い再生数を誇っていた彼。
昨年にはついにオリジナル曲をリリースすることになり、今年本格的にその名前が轟くことを期待されているわけだ。
2020年5月に初のオリジナルアルバムをリリースすることが決まっており、このタイミングできっとさらに彼は存在感を示すことになると思う。
んだけど、そもそも藤井風って何がいいのか。
そう思っている人もいることだろうと思う。
そこで、この記事では自分が思う藤井風の良さを書いていきたいと思う。
本編
声が良い
まず、挙げられるのは声の良さだと思う。
色気があって、大人の魅力を感じさせる歌声なのだ。
まだ22歳の若手シンガーソングライターのはずなんだけど、ボーカルとしての表現力はベテランのアーティスト顔負けなのだ。
特に低音を渋く響かせる表現力が卓越していると思う。
そのため、ソウルフルな楽曲にとてもよく似合う。
高い声やファルセットをウリにする男性ボーカルが多いからこそ、藤井風の低音でも存在感を示す表現力には眼を見張るものがある。
歌詞にフックがある
先程紹介した「何なんw」という歌って、面白い歌である。
サウンドや歌声だけ聴くと、ベテランのアーティストのような安心感を覚える一曲だ。
けれども、言葉の使いまわしをみると、今風の感性を持ったアーティストであることを改めて実感させられるというか。
タイトルに「w」を付けちゃうセンスもそうだし、「やばめ」という単語を連呼するところもそうだしね。
あまり他のアーティストの歌では登場しない単語をさらっと自分のメロディーの中に綺麗にはめこんでしまう。
藤井風の歌には、そういう凄さがあるのだ。
「何なんw」の場合、特に象徴的なのは「何じゃったん」というフレーズであろう。
これ、バリバリの岡山弁なんだけど、これは藤井風が岡山県出身であることが起因しているように思う。
なぜサビは岡山弁にしたのかはわからないけれど、岡山弁にすることで歌詞のフックが尖ったものになった印象がある。
要は、フレーズが頭に残りやすくなったわけだ。
しかも、そのフレーズがきれいにメロディーにハマっている。
少なくとも、標準語よりも岡山弁にした方が綺麗にメロディーに馴染んでいる印象を受けるわけだ。
メロディーに対する言葉選びのセンスが卓越しているよなーのが藤井風の魅力のひとつなんだよなーと思うわけである。
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ユーモアとかっこいいのバランスがちょうど良い
もしかすると、歌の上手い男性アーティストな、ら他にもたくさんいるじゃないかという声もあるかもしれない。
確かにプロで活躍する人の多くは、みんな歌が上手い。
それは否めない。
ポイントなのは、藤井風の場合、単に「歌が上手い」だけではないというところだ。
例えば、さっきの歌詞の話でもそうだけど、藤井風ってどこか良い感じに「普通」からズラした何かを忍ばせていることが多い。
等身大のメッセージにするためにサビを岡山弁で歌ってみるのもそのひとつだし、口語的な言葉遣いを積極的に取り入られるのもそのひとつだろう。
「もうええわ」という楽曲においても、<笑ったるわ>という言い回しを使っていて、その言葉の語尾に他の歌にはない独特のフックを忍び込ませている。
この感じが、巧みだし、ぐっときてしまうポイントになっているわけだ。
おそらく歌詞の中で余計なツッコミを入れられないようにするためには、そういう表現ってしない方がいいとは思うのだ。
でも、藤井風ってそういうところを気にせず、ナチュラルにそういうものを取り込んでしまう凄さがある。
これは歌詞だけの話ではない。
例えば、ライブ配信の動画を投稿します、ってなったときにもそれは現れる。
藤井風くらいスタイリッシュに歌を歌っているアーティストなら、スマートに動画を投稿してもよさそうなものだ。
でも、藤井風の場合、あえてその自分の変顔をサムネイルにした動画を投稿する、みたいなユーモアさがあるのだ。
こういうバランスのとり方が絶妙なのである。
もし、かっこいいとか真面目的なものを提出したら、そのバランスをとるようにわざわざユーモアのあるものも同時に提出する。
そういうバランスのとり方を、藤井風は積極的にとっているように感じるのだ。
そのバランスのとり方にこそ、藤井風ならではの魅力が大きく宿っているように感じるのである。
愛されるキャラクター
必ずしも僕は藤井風のことを丁寧に追いかけているわけではないから、藤井風のキャラクター性に言及するのは憚れる。
けれども、遠巻きにみていても、歌だけでは魅力にあふれている人なんだろうなーと思うことが多いのだ。
そして、きっと藤井風のリスナーの多くも、彼の作品が好きなのはもちろんのことだけど、人としても魅力的に感じている人が多いのかなーと思うのである。
で。
なぜここまで人柄的にも人気を博しているのかといえば、顔がイケメンだから、っていうのもあると思うけれど、きっとユーモアみたいなものも大切にしているからなのかなーと思うのだ。
ただ、スマした顔で良曲を定期的に生産するのではなく、そのたびにフックのある何かも同時に提供してくれるような気がするのだ。
そういうことにも配慮して楽曲をリリースするからこそ、曲だけでなくアーティスト藤井風を愛する人が増えているのかなーと思ったりするわけである。
まとめ
何にせよ、藤井風は間違いなくこれからさらに伸びてくる人だろうし、既出している楽曲を聴いていると、今後もどんどん時を超えて愛されるような楽曲を生み出すように思うのだ。
創り出す楽曲のセンスが良くて、歌が上手くて、顔が良くて、おまけにユーモアのセンスもある。
こんな人が売れないわけないよなーと思うわけで。
で、22歳にしてここまで磨かれているのは彼が10代前半の頃からアウトプットをし続けて、己の才能に磨きをかけてきたからなのだろうなーと思うのだ。
とにかく今は5月にリリースされるアルバムに注目したい。
きっと今ある期待すらも超えてくるような作品をきっとリリースしてくれることだろうから。
関連記事:藤井風の「まつり」、やば。
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