前説

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日別に観たいアーティストを書いてきたので、最終日も同じように書いてみたい。

2019〜2020年のCDJで観たいバンド・アーティストたち(12月30日編)

本編

クリープハイプ

クリープハイプは正直ライブよりも音源が好きなバンドである。

ライブが微妙というよりも、ムラがあるバンドといえばいいだろうか。

機械的にライブをやるんじゃなくて、喜怒哀楽をむき出しにした人間って感じのライブをするといえばいいだろうか。

だから、クリープのライブの余韻って他のバンドと少し性質が違うことも多い。

でも、最近は怒りよりも幸せを噛みしめるライブをすることが多くなって、素敵な気持ちでクリープのライブを観ることが増えていったのだ。

オーディエンスの空気も昔はソリッドだったけれど、最近は暖かさを感じることが多くなった。

そんなわけで、この日、ライブを観るとしたらまずはクリープからだよなーと思うのである。

関連記事:クリープハイプを好きな理由について

the HIATUS

今年リリースされた「Our Secret Spot」がめっちゃ良かったと思うのだ。

今年は良いアルバムが多かったからすっかり話題にしそびれたところもあるけれど、今回のアルバムは、the HIATUSとしても新境地があると思う。

よりロックバンドというよりも、アート性が強くなったというか、酔いしれて聴きたくなる音楽が増えたというか。

腕利きのミュージシャンが音を鳴らすからこそ、感じることができる快楽を堪能できるというか。

そういう境地にたどり着いたthe HIATUSなんだから、やばいライブするに決まっているでしょ?という話なのである。

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ヒトリエ

ヒトリエは現在進行形のバンドなんだ!

関連記事:ヒトリエの話

フレデリック

フレデリックって今でこそ人気バンドの一組って立ち位置になったけれど、こんなにもマニアックな音楽をやっているバンドが大きいステージに立つんだから考えたら面白いよなーと思う。

数字だけで言えば、「VISION」はたしかにそこまで伸びていないように思うけれど、今のフレデリックは目先の数字にコミットしなくてもいいバンドになったというか、どういう音楽ならどこまで届くかわかっているからこそ(簡単にいえば、「オドループ」っぽい歌ならある程度は数字を取れることがわかっている)、あえて「VISION」のような歌を“表”にしてリリースしたのだろうし、次に彼らがやりたいのは、そういう音楽性の拡張なんだろうなーと思うのだ。

つまり、簡単には数字が伸びないタイプの歌でも、きっちり外側に届けていく、というモードにあるんだろうなーと思うし、“流行り廃り”ではなく、末永く音楽をやろうと企んでいるバンドだからこその選択のように僕は思うのである。

明確に挑戦をし続けているバンドの一組なのだ、フレデリックは。

そう思う。

関連記事:フレデリック「VISION」で見えたビジョンについて

サンボマスター

どのフェスで観ても、いつも同じようなセトリである。

でも、不思議とライブはどのライブもひとつとして同じものがない。

サンボマスターのライブを少しでも観たことがある人なら、その言葉が意味していることはわかると思うし、熱量だけでいえば、この日でも随一の存在感だと思う。

年納めというタイミング、来年に後悔を残さないためにもサンボマスターで“アホ“になっておくしかないよなーと思う。

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秋山黄色

「猿上がりシティーポップ」ってもっとたくさんの人に聴かれるべき名曲だと思っている。

彼って、いわゆる宅録系なのに、ライブは力強くて熱量に満ちあふれている。

爆音で空間を塗りつぶし、前髪で隠された黒い目が時折ギラリと覗かせるとき、躍動した秋山黄色の歌声を聴くことになる。

なんにせよ、僕は「猿上がりシティーポップ」が聴きたい。

Saucy Dog

前に彼らのライブを観たのが、ラッシュボールというフェスだったんだけど、正直そのときは期待していたのに期待していたほどのライブではなかった。

あれはたまたまあの日、調子が悪かったのか、Saucy Dogは自分にとって良いと思えるライブをしないバンドなのか、どっちなのかわからなかった。

曲は好きだ。

でも、ライブは正直ぐっとこなかった。

果たして、その真意はどこにあるのか?

それが知りたくて、今はもう一度サウシーのライブを観に行きたい。

関連記事:最強良メロ製造機はSaucy Dogである説

ゲスの極み乙女。

ゲスってライブを観るたびに、想像を超えた進化をする。

ドラムがドラムを叩くことを放棄したり、そのドラムが急にボーカルを取り始めたり、ドラムのカバーにバンドメンバーではドラマーがやってきたり、ステージ上で予想を超えた展開がなされる。

それが僕の今のゲスのイメージ。

もちろん、ライブバンドとしての演奏力の高さもすごくて、とにかくキレキレだ。

そのキレキレが堪能したくて仕方ないところもある。

個人的に好きなのは、課長のベース。

ファンキーにしびれていくぜ!と思う。

関連記事:全員が個性的なゲスの極み乙女。というバンドについて

BRADIO

ゲスでキレキレなリズムに酔いしれたから、さらにキレキレのバトンをつなぐようなバンドを観たい。

そうなることが予想されるので、次に観るとしたらBRADIO一択。

ユーモアもあって、エンタメ性もあるし、演奏も上手いこのバンド。

夜が長いことを考えると、ここでBRADIOを観れるのは絶好だよなあと思う。

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THE ORAL CIGARETTES

オラールも演奏のかっこよさで魅せるタイプのバンドだと思うんだけど、前述のバンドとは方向性というか、世界観が大きく違うよなーと思う。

やっぱり、オーラルは山中拓也の世界観の作り方が独特だし、よくも悪くもあの佇まいが他バンドとの大きな差別化になっているんだよなーと思う。

別のフェスで観たときも思ったけれど、やまたくは指の動きや目玉の動き方ひとつとってもこだわりを持って動かしていることがわかるし、そこまで「観られること」を意識してパフォーマンスできているのは、フェスに出ているこの世代のバンドなら、オーラルくらいじゃないかなーと思う。

そこが、彼らの大いなるかっこよさだと思うし、ライブだからこそそういう細かいところを観たい。

関連記事:THE ORAL CIGARETTESに対する雑記

キュウソネコカミ

シンプルに何を歌い、どんなパフォーマンスをして、どんな歌で年越しをするのかが、気になる。

ねずみ年に10周年を迎える最強のネズミバンド。

かっけえやつを魅せてくれることを期待している。

関連記事:キュウソネコカミから考える愛すべきネズミのキャラクターの話

打首獄門同好会

そろそろメンタルは布団に帰っていると思うけれど、ここからは色んな意味で戦いだよなーと思う。

睡魔VS俺、みたいなところがある。

関連記事:話題だらけのバンド・打首獄門同好会

ずっと真夜中でいいのに。

曲は好きなのにライブを観たことがない。

だから、観たい。

ただそれだけ。なんだけど、まじで真夜中にライブをやるんだなあ。

バンド名どおりかよ。

やんちゃだよなーと思う。

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chelmico

androp

関連記事:andropというバンドは何が凄いのだろうか?

忘れらんねえよ

関連記事:忘れらんねえよが全然笑えねえよ

まとめ

という感じで脳内妄想のタイムテーブルを組んでみたけれど、予定通りにはいかないところがフェスの面白さ。

夜中とか絶対に寝てると思うしね。

でも、こうやってアレみたいなーこれみたいなーと想像を巡らせるところがフェスの醍醐味でもあるわけだ。

行かれる方は最後まで頭を悩ませながらタイムテーブルを組んでみてくださいな。

では、今回はこの辺で。ではではでは。

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