ORβITの作品を聴いて感じたことをまとめてみた
ORβITのことだけを書いた記事をまだ執筆していなかったので、このタイミングで執筆しようと思う。
ORβITの魅力ってなんだろう?
聴いていて感じるのは、作品の作り込み具合が凄いということ。
作品コンセプトの考案や、楽曲制作のディレクション、ジャケット制作までメンバー自身が行っているという方針もあり、他のグループとは異なる”作り込み”が際立っている歌が多い印象なのだ。
多人数かつ多国籍なグループだからこそ、メンバーそれぞれの専門性が際立っているのが特徴のように感じる。
作詞なら手がける、というグループは多いが、ORβITの場合、メンバーのほぼ全員がDTMソフトを使うことができて、作曲的なアプローチができるあたりが斬新。
だから全員が作曲をしているみたいな話はではないが、そういう知見をもって楽曲のレコーディングを行なっているからこその部分もおそらくはあって、どことなく歌割りのどこを切り取っても安定感があるのは、そういう部分が影響しているからなのかもしれない。
コンセプトがしっかりしているだけあって、作品群でみたときのカラーがしっかりしているのも魅力。
例えば、『00』というフルアルバムでは、ORβITの自己紹介色が強いアルバムで、バリエーションの豊かさが炸裂していた。
一方、『Enchant』では植物というはっきりとしたモチーフを生かしながら、季節感を感じられる作品になっている。
楽曲を作る過程のエピソードをみても、ORβITの進め方って独自的で面白いなーと感じる。
2024年12月に発表された「Xmas-time」は、王道的なクリスマスソングという装いで、ボーカル、アレンジ、楽曲構成、音色、すべてクリスマスを彩るカラフルな楽曲になっている。
楽曲を聴いているだけでワクワクする空気感。
近年、クリスマスソングと言いながらも変化球が多い楽曲も多い中で、「Xmas-time」はこの季節特有の煌めきや朗らかさを全面に音の中にパッケージしている感じが良い。
聴いている分には、クリスマスソングがクリスマスソング然としているのって普通のことのように感じるが、ここまでダイレクトにクリスマスソングの空気を味わえるのは、楽曲のコアな部分からこだわるORβITだからこそであるように感じる。
改めて、ORβITの多様な才能を感じられる楽曲であると感じられる。
まとめに替えて
今個人的に注目度が上昇中のORβIT。
2025年の活動も気にしながら、どんな音楽世界を作り上げるのか、楽しみにしていきたい。