前説
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ビッケブランカとLAMP IN TERRENの松本大がタッグを組んだ「Little Summer」。
ボーカルの卓越した表現力が持ち味の二人。
その二人の声が交錯するというのだから、どんな化学反応が生まれるのか想像するだけでもドキドキしてくる。
というわけで、この記事では「Little Summer」の感想を書いていきたい。
本編
意外な楽曲のフォーマット
ビッケブランカは幅広い楽曲を歌うが、松本は比較的ストレートなバンドサウンドの歌を歌うことが多い。
ビッケブランカがそこにチャンネルをあわせたロック色の強い歌を歌うのかと思っていた。
のだが、フタを開けるとゴリゴリのダンスナンバーである。
「Summer」という単語が入っているし、ビッケブランカはMVでDJに扮しているし、Calvin Harrisに影響を受けたのかなーと勝手に思っている。
Bメロでドロップが連打して盛り上げていく感じや、盛り上げたBメロのあとに少しボーカルレスのパートが入るところも、クラブ的なダンスナンバーという感じがする。
そして、そういうダンス・チューンなフォーマットにビッケブランカと松本の声がのっかるのが新鮮で、ワクワクする。
想像とは違った歌ではある。
でも、このタッグだからこその魅せ方しているように感じられて、それが凄く良いのである。
ハモリパートが至高
基本、この歌はそれぞれがそれぞれのパートを歌い分けている。
まずは、ビッケブランカの声がぐいぐいと歌を進めていき、その後に松本の声がやってくる。
どちらかというと澄み切った声で魅了するビッケブランカ。
それと対するように、少ししゃがれた感じを出してくる松本の声。
その違いにぐっとくるし、一番と二番で違う味わいを生み出すからこそ、楽曲の世界にどんどんと引き込まれていく。
でも、圧巻は2番が終わり、間奏が明けたあとのハモリパートだと思う。
ここが至高なのだ。
二人の声が溶け合うように混ざっていき、独特の渋みを生み出していく。
そこから二人の声が重なり、ユニゾンで楽曲が進行していくんだけど、とにかくこのハモリパートが良いのである。
美声のハモリというよりは、二人の声がお互いの声に寄り添っている感じがする、とでも言えばいいだろうか。
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不思議な質感の歌
楽曲の雰囲気としては、ロックフェスよりもダンス系のイベントに合いそうな歌である。
でも、ダンスナンバー特有のチャラさがこの歌にあるかといえば、そんなことはない。
なんならどこか哀愁すら感じさせる歌である。
夏よりも秋がなんとなく似合うような雰囲気というか。
いや、summerという曲のタイトルなのに、秋が似合うと評するのはどうかと思うけども、この哀愁はすごくポイントだと思うのだ。
こういう空気感が出せるのは、ビッケブランカと松本のコラボだから、ということが大きいと思う。
特に松本は明るい歌よりもしっとりとした歌が似合うタイプのボーカルである。
そういうタイプのボーカルだからこそ、この歌は他のダンス・チューンにはない深みを生み出しているように思うのだ。
自分はこの歌にしかない独特の深みがたまらなく好きだし、ゆったりとした時間の中で流れるこの歌が好きなのである。
まとめ
不思議な質感だけど、聴けば聴くほどヤミツキになる「Little Summer」。
そもそも好きなボーカル同士のコラボだからぐっとくるのは当たり前な部分もあるけれど、それを差し引いてもこの歌が良いと僕は思うのである。
まだ聴いてない人はぜひこのタイミングで。
この夏におすすめしたい屈指の夏歌哀愁ソングなのである。
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