前説
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ビッケブランカは三ヶ月連続でシングルをリリースしている。
今月リリースされたのは「Black Catcher」。
三ヶ月連続リリースの2番目となる楽曲である。
この記事では、そのことについて書いてみたい。
本編
女ではないビッケブランカ
名前だけ聞くと、ビッケブランカって女の人っぽい印象を与える。
でも、ビッケブランカは女の人ではない。
男性ソロアーティストだ。
でも、曲を聞くと、「本当は男性である」という事実に、微妙な揺らぎが生まれてしまいう。
というよりも、男性ソロアーティストという肩書にある種の違和感を覚える、とでも言えばいいだろうか。
前作の「白熊」もそうだったんだけど、ビッケブランカって、サビでファルセットを多用しまくる。
つまり、キーがとても高い。
おまけに元々の声が中性的なので、より性別の判定がつかないボーカルが耳に流れこんでくるのである。
サビだけ聴いていると、これは女性が歌っているんだよ、と言われても信じてしまうような、そんな美しい声が聞こえてくるのだ。
声のトーン的にも、ビッケブランカという名前的にも外国の女性が脳内に浮かんでくる。
あれ?もしかしたら、ビッケブランカって、男性ソロアーティストではないんじゃないか。
そんなことを思ってしまうのだ。
「Black Catcher」の良さのひとつは、まさに、ここ。
中性的なボーカルを余すことなく感じられるところが大きなポイントなのだ。
本当に、声が美しいのだ。
バンドではないビッケブランカ
名前だけ聞くと、ビッケブランカってバンドっぽい印象を与える。
でも、ビッケブランカはバンドではない。
男性ソロアーティストだ。
でも、曲を聞くと、「本当は男性である」という事実に微妙な揺らぎが生まれる。
というよりも、男性ソロアーティストという肩書にある種の違和感を覚える、とでも言えばいいだろうか。
曲を聴いてもらったらわかるんだけど、この歌、バンドサウンドがゴリゴリに聞こえてくるのだ。
しかもそのバンドがアグレッシブなのである。
昔から切磋琢磨して音を研ぎ澄ませてきた人たちが、バチコーンを音をぶつけ合っているような、そういう闘争のイメージが見えてくるのだ。
そのため、曲を聞けば聞くほど、ビッケブランカってバンドだったのではないか?と疑ってしまうようになるのである。
そして、「Black Catcher」の良さのひとつは、ここにある。
この、疾走感のあるバンドサウンド。
これがメロディーや歌声の良さを確固たるものにしている。
キーボードもギターも躍動している。
特に、二番のサビが終わったあとのソロ。
ここの躍動と、音の広がりが圧巻なのである。
ドラムも疾走感のあるビートを刻んでいて、ノリノリになって聴くことができる。
個人的に「白熊」よりも「Black Catcher」が好きなんだけど、その理由はこの疾走感にある。
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女性でもバンドでもないビッケブランカ
で。
「Black Catcher」が良いなーと思うのは、アレンジは疾走感があってロックを感じさせるのに、ボーカルはガラスのように澄み切った美しい声を披露しているところなのだ。
つまり、声とアレンジにギャップがある。
そして、そのギャップが鮮やかで、きれいに混じり合っているのだ。
ここが、たまらない。
あと、アレンジに引っ張られるようにして、ビッケブランカがきれいな声のままに、感情をぶつけるように声を張ったりトーンを変化させている部分にもぐっとくる。
ってか、この歌全体でビッケブランカの声の変化を追って聴くだけでも、ビビビってくるものがあると思う。
ビッケブランカってなんかスマートで洒落た感じの音楽やっている人でしょ、くらいの認識なのだとしたら、この歌を聴いてみてほしい。
きっとその認識を打ち砕く魅力あふれる楽曲になっていると思うから。
というか、曲を聴くたびにビッケブランカの違った一面を見てしまうのだ。
だから、いまだにビッケブランカってどういうタイプのアーティストなのか、僕自身も全然把握できていない。
色んな意味でややこしい男性ソロアーティストだよなーと思う。
まとめ
この三ヶ月連続リリース後にはアルバムの発表も控えているビッケブランカ。
今のシングルの感じを聴いていると、次のアルバムを名盤になるんじゃないかと踏んでいる。
そして、この記事でもう一度言っておきたい。
楽曲だけ聴いて勘違いしている人もいるからもしれないが、ビッケブランカは男性ソロアーティストである。
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