前置き

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ぶっちゃけキュウソネコカミの人気は下がっていると思う。

人気だけで言えば、数字の面だけで言えば、明らかにピークは過ぎたよなーと思う。

でも、=そのバンドがつまらなくなったという話ではない。

少なくとも、キュウソは逆だ。

今が一番、熱い。

そのことを、この記事では書いていきたい。

本編

ピークが過ぎた中で思うこと

ピークが過ぎたバンドを記事に書く場合、自分のブログではパターンとなる切り口がある。

それは、人気の陰りが見えている今の○○というバンド、実は今こそめっちゃ良い感じだから他の人もぜひ観てほしい!みたいな切り口。

最近だと、ドラマチックアラスカやKANA-BOONなんかは、そういう切り口で記事を書いた気がする。

で、キュウソに限っても、そういう切り口が成立する「良さ」があるよなーと思う。

その一方で、特段、全盛期の頃くらい、今から人気になってほしいなーとは思わないのだ。

個人的には、だが。

TOSHI-LOWや細美武士みたいに

上記、二組はキュウソが歌の「ネタ」として、歌詞に登場させたことのある人物たちである。

まあ、細美さんはエルレに限ると例外になっちゃうんだけど、この二組も全盛期に比べたら人気はなくなったと思う。

BRAHMANは特に、人気が落ち込むスピードがわりと速かった。AIR JAMが全盛期だとすれば、数年でピークは過ぎ去った。

そんな現実をみて、むむむ、と思うかと言えば、特段そんなこともないのだ。

不思議と、あの頃と同じくらいの人気になってほしいとは特に思わないのだ。

で。

本音の部分ではわからないけれど、本人たちも特段そういう焦りか見えてこない。

これって色々理由があると思うんだけど、上記二組のライブに行くと、演者と客の間で信頼関係ができているように感じるし、演者たちも、変にカッコつけて、自分たちを「大きく」見せようとはしない。

ライブ全体でみても、そういう自然体な感じがある。

だからこそ、よりバンドと客の間で信頼関係ができているのだ。

で、そういうライブに行くと、すんげえ多幸感に満ちて、幸せ指数がどえらいことになるのだ。

キュウソネコカミも、そういう境地にきたんじゃないかなーと思うのだ。

昔は「ビビった」の歌詞にもあるように、キュウソって虚勢を張るバンドだったし、ビビっていることを悟られないようにするために矢継ぎ早にネタを披露したり、次々とアクションを仕掛けたり、歌詞で噛み付いたりしていた。

けれど、今のキュウソからそういう余計な力みたいなモノが抜けている。

そのため、弱さも不安も包み隠さず、それをライブで披露することが増えてきたように思う。

自分が観に行ってないライブについて言葉にするのは憚れるけれど、今年のビバラロックも、「弱さを見せる強さ」を見せるライブを披露したと聞いている。

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エモさを超えるバンド

ちなみに、ライブレポの場合、こういう態度のことを「エモかった」なんて言葉で表現してしまいがちだけど、今のキュウソネコカミのライブって、もはやそんな簡単な言葉では表現できない境地に辿り着いている気もする。

じゃあ、どう言えばいいんだと言われそうだが、あえてここで言葉にするなら「記録よりも、記憶に残るバンド」になったのではないかと思うのだ。

集客力とかYoutubeの再生数とか、そういう数字の面ではなかなかに出てこない、けれど、そのライブを目撃した人の心の中に確実に刻まれる、そういう印象の強いライブをするようなバンドになったように感じるのだ。

たまたま僕はBRAHMANというバンドが大好きなんだけど、BRAHMANも数字だけで言えば、そこまで記録を残しているバンドではない。

おまけに、京都大作戦であれ、ラシュボであれ、フェスに出れば、わりとステージがガラガラなことも多い。

いつぞやのレディクレなんて、これは事故なのではないかってくらいに、ガラガラの中、ライブを披露することもあった。

でも、そのライブを目撃した人は、ほぼ例外なく記憶に刻みこまれていたのだ。震えるようなライブだった。感動的だったのだ。

毎回、過去最高を更新する、そんな伝説のライブを披露していたのだ。

で、キュウソネコカミのライブも、そういう匂いがプンプンしてきているのだ。

これはきちんとライブを観た人だからこそ、感じる感触だと思う。

だから。

他のバンドなら、今、すごく調子が良いからみんなもっと見てほしい!なんて思ったりするんだけれど、キュウソネコカミの場合、そんなことすらどうでも良くなる。

それくらいに、呆気にとられてしまう、カッコいいライブを披露するのだ。

キュウソメンバー本人たちは、それでも不安のなかでライブをしているのかもしれないが、ライブバンドとしての貫禄は日に日に増してきている。

これだけは間違いない。

「ビビった」をリリースした頃は、ビビってしまう側のバンドだったキュウソネコカミは、いつしかビビらせる側のバンドになった。

のではないかと思っている。

少なくとも、僕はそう思っている。

まとめ

何より、キュウソのライブを最近みていて思うのは、ミーハー勢はともかくとして、僕なんかは、昔のヒット曲よりも比較的最近の歌の方が熱くてカッコいいと思うし、テンションが上がるのだ。

普通に、この歌なんかを聴くと胸が熱くなってくる。

きちんと届くべき人には、新曲の「カッコよさ」が届いてる。

それは僕だけに限らず、自分が知っているキュウソ好きのほとんどに共通している事実のように思う。

キュウソがただの「オモロイバンド」の時代は終わり、令和のバンドシーンを代表するライブバンドになった。

このことだけは強く主張して、この記事を終わりにしたい。

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