前説

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バズる、という要素は色んな要素で語ることができる。

その中でも、音楽好き以外にもその音楽が認知されたとき、真の意味でバズったと言えるのではないかと思う。

音楽好き以外が認知しているのかどうかは音楽好きにアンケートを取って確認するしかないけれど、音楽好きでも把握できるわかりやすい指標としては2つが挙げることができるのではいなろうか・

・ロッキンのようなメガフェスの一番大きなステージに出演する
・国民的な知名度を誇る音楽番組に出演する

上記、ふたつを達成するためには基本的に音楽好き以外にも、その名前なり楽曲を波及させる必要がある。

もちろん、紅白に出ているアーティストに対しても「知らない」を貫く人はいるだろうけれど、やはりこのレベルまでいくと多くの人が認知をしているように思うのである。

近年だったら、RADWIMPS、米津玄師、あいみょん、King Gnu、Official髭男dism、LiSAなんかが名前を挙げるだろう。

まあ、これだけで言えば、米津もヌーもヒゲダンもLiSAもロッキンに出演歴がある中でまだメインステージに立ったことがないんだけど、次出演するならメインに出る可能性が非常に高いという意味で、ここに名前を入れても問題ないのではないかと思う。

さて、では今年そういう立ち位置になれるようなアーティストがいるとしたら誰だろうか、というのがこの記事の本筋である。

もちろん、今年はライブやフェスが行えない状態だし、音楽好き以外に音楽的なプロモーションをするのは難しい状況ではあるんだけど、あえてそれでも選ぶとしたら誰になるのか、ということを改めて考えてみた。

本編

Creepy Nuts

もうロッキンのメインステージに立つのも時間の問題だと思うし、紅白のようなステージに立つのも夢物語ではないアーティストだと思う。

元々はヒップホップの界隈のユニットにはなるんだけど、名前の波及の仕方はジャンルを超えて轟いている。

いわゆる邦ロック界隈でも彼らは好意的に迎え入れられているし、ヒプマイ効果でアニメシーンにおいても重要な立ち位置を築いているし、他メディアでも強い存在感を放っている。

言ってしまえば、テレビでも映えるキャラクター性を獲得して、界隈を超えた知名度を獲得しているところが、彼らの圧倒的な所以だと思うのだ。

そういう意味で、紅白に出ても違和感のない知名度を獲得しているように思うのだ。

ラップの上手さと、DJの上手さは折り紙付きだし、今年の紅白に出演が決まりましたってなってもそんなに違和感がないと個人的に思う。

関連記事:Creepy Nutsはマジでヤバイと感じる理由

秋山黄色

次に米津玄師のようなヒットをする男性ソロアーティストは誰だろうか。

そう考えたとき、今もっとも存在なのが秋山黄色だと思う。

もちろん、売れ方とか音楽性とかパフォーマンスは別に米津とまったく違うんだけど、界隈への名前の波及の仕方に通ずるものがあるのだ。

最初はアンテナが鋭い音楽好きの間で名前が広まり、そこから少しずつライトな音楽ファンにも名前が広がり、タイアップをきっかけに老若男女関係なく名前が広がる。

そういう名前の広がり方に少し前の米津玄師と重なるものがあるのである。

「モノローグ」はタイアップをきっかけにして、きっちりと大衆に届く音楽となった。

映像メディアとのタイアップで良曲を生み出せたアーティストは、ほぼ例外なく国民的な人気を勝ち取っている。

これはここ数年の音楽シーンでの間違いない事実だと思うんだけど、秋山黄色もまさしくそういう快挙をなし得たように思うのだ。

重要なタイアップで「モノローグ」という名曲をリリースできたという事実。

この「モノローグ」がさらに広がり、この歌が2020年を代表する楽曲のひとつになっていくように思うのである。

関連記事:辛いときこそ胸に刺さる秋山黄色の話

藤井風

音楽性から考えると、ロッキンのメインステージに立つかどうかはわからないけれど、藤井風はより大衆に音楽を届ける存在になることは間違いないと思う。

三浦大知とか星野源みたいな、レベルのスケールが段違いみたいな音楽に刺さる人が、ことごとく藤井風の音楽に刺さっているように思うし、理屈で説明しても藤井風の音楽は圧倒的だって思うから、今後よりその才能は研ぎ澄まされていき、日本を代表するポップスの担い手になるように感じるわけだ。

最近リリースされたアルバム「HELP EVER HURT NEVER」の出来も期待を裏切らないものだった。

これがファーストアルバムというのだから末恐ろしい。

彼に「新人賞」を与える音楽メディアも相当にあるのではないかと思うし、そういうひとつひとつがきっかけでよりたくさんの人に彼の音楽が届けられるのかなーと思ってしまう。

というか、もうそこまで断言して間違いないと思う。

関連記事:藤井風という次世代を代表するシンガーソングライターの話

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Eve

積極的なメディア露出をするようには思わないので、ロッキンのメインステージや紅白とは無縁かもしれないが、それくらいの人気を勝ち取る未来は十分に想像できるアーティストだ。

歌い手ってアングラなものでしょ、というイメージはEveの登場によって完璧に破壊されたように思う。

完成度は高いし、個性もにじみ出ているし、付け入るスキがない。

米津玄師の躍進でボカロへの偏見は薄まったように、Eveの躍進は歌い手への偏見にピリオドを打つ。

ってか、歌い手で名を馳せていただけあって、Eveは本当に声そのものが良いんだよなあ。

しかも万人に受けが良いタイプの、するっと耳に入ってくる人懐っこい声なのである。

関連記事:BUMP OF CHICKENから考える「Eve」という歌手の魅力

打首獄門同好会

楽曲以外のトピックで大きく知名度を挙げたこのバンド。

だが、意外にもロッキンはまだメインフェスには立っていないのだ。

今年、もし通常通りロッキンが開催されていて、このバンドが出演していたらメインステージに立っていたのではないか。

個人的にはそう思ってしまうのである。

あと、こんなにもステイホームな空気に親和しているヒット曲を作り出しているバンドもそうはいないのではないだろうか。

「家にいること」がモチーフになっている名曲を生み出している数は、世にいるバンドでも随一のように思うし。

そういう意味で、今年のトピックを総括する紅白においても、打首は出演するべきバンドなのではないかと勝手に思うのである。

NHK向きの毒のない歌詞がウリというところもポイントだしね。

というか、今の打首なら紅白に出演が決定しました、って言われてもそんなに驚かない気がするのだ。

納得してしまう気がするのだ。

だって、それに匹敵するような数字と快挙と話題性を打ち出してきたのだから。

強いて言えば、「打首」って単語がNHK的には眉をひそめるのかなーと勝手に思う次第。

関連記事:話題だらけのバンド・打首獄門同好会

まとめ

というわけで、国民的な人気を勝ち取りそうなバンドやアーティストたちを紹介してみました。

今回は国民的な人気の指標として、ロッキンのメインステージや紅白に置き換えて考えたうえで、今年(本来なら)初めてそういう場に立っていたのではないかと思う人たちの名前をあげました。

もちろん、6月以降、どういう展開になるかはまったくわからないけれど、ここに紹介したアーティストたちがより飛躍することだけは間違いないと思う。

ぜひ今のうちにチェックしてもらえたら嬉しい限り。

では今回はこの辺で。

ではではでは。

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