前説

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10月、もう終わろうとしているのか。

はやいはやい。

ほんとに早すぎる。

ついさっき2021年になったかと思ったら何の爪痕を残すこともなく、2021年が終わろうとしているではないか。

というわけで、月末なので当月のベストソングを記事を上梓しようと思う。

今回も当月発表ではない楽曲も入っているけれど、ハマったのがそのタイミングだったということで了承してもらえたら。

また、選曲対象にアルバム曲全てを含むと膨大になってしまうので、基本的にはシングル曲(配信含め)・YouTubeに音源があがっているものに限定しております。

ではでは、どうぞ。

本編

King Gnu 「BOY」

King Gnuは色んなタイプのアウトプットができるタイプのバンドであろう。

その中でも「BOY」は、アニメ主題歌のタイアップということもポップ色が強いというか、Aメロ、Bメロ、サビの別れ方がくっきりしている歌である。

なんだけど、単なるポップソングに落ち着かせない絶妙なサウンドメイクがあって、複雑なボーカルテイクがあって、聴き応えのある一曲にもなっている。

間奏になると、急にバンドサウンドが獰猛になっていく流れが、個人的に好き。

関連記事:King Gnuの「BOY」で感じる振り幅の大きさ

フレデリック 「サイカ」

今までのフレデリックの楽曲とは一味違うメロウな響き。

歌モノとしての聴き心地と、フレデリックらしいリズムが跳ねる感じの、ちょうど中間地点をキープしている感じがするのが良い。

完全にどちらかに転ばせるのではなく、微妙なラインの中でフレデリックらしさにチャレンジしている感じがするというか。

いずれにしても、各楽器が放つリズムの妙を堪能できる一曲なのではないかと思っている。

ドラマストア 「花風」

どんどん寒くなる中で、この春感がたまらないと思った一曲。

メロディーの流れと、そのメロディーを彩る音使いが絶妙だと思う。

1番と2番でサウンドの厚みにコントラストをもたせる感じ。

曲が進むにつれて、楽曲の中に漂う風が強まっていく感じが、美しくて好きである。

カネヨリマサル 「いつもの」

ソリッドに展開していくバンドサウンド。

ただし、単にソリッドなだけじゃなくて、どこかその音の中に侘び寂びのようなものを個人的に感じるこの歌。

ゴリゴリしている気もするんだけど、妙に繊細さを感じて、その両方から攻めてくる感じに引き込まれるのである。

あと、サビに入った瞬間に、ほんの少し空気が変わる感じも良い。

ねぐせ。 「スーパー愛したい」

どこか懐かしい響きのするバンドアプローチ。

・・・なんだけど、古き良きギターロックというわけでもなくて、今の感性がたぶんに含まれる瑞々しさもある。

聴いたことがありそうで、なかったタイプの曲といってもいいのかもしれない。

なんか、ねぐせ。の歌って、そういう不思議な魅力を放っているので、ついつい引き込まれてしまうのである。

あと、<愛したい>の形容詞に<スーパー>を付ける感性も好きである。

なきごと 「D.I.D.」

今までのなきごとのカラーを刷新するような一曲。

特に、「おっ」って思ったのは、イントロで。

なきごとの歌のイントロは、岡田のギターリフが存在感を示すことが多かった。

しかし、この歌は<ギターが歌う>というよりは、ベースが前に出てきているし、あくまでもギターはベースとセッションしている、というような寄り添い方をしている気がする。

そのため、楽曲全体としてビターな印象が強まっていて、バンドが持つかっこよさの部分が際立っている印象。

MAISONdes[feat. 和ぬか, asmi] 「ヨワネハキ」

中毒性がバツグンの一曲。

和ぬかが持つ音楽センスと、asamiの凛とした歌声の融合が半端ない。

Bメロで和のテイストになったかと思ったら、サビでぐっとキャッチーになっていく流れが秀逸。

一度、楽曲の沼にハマってしまうと、とんでもないことになりそうな感。

meiyo 「なにやってもうまくいかない」

これまた、中毒性バツグンの一曲で。

リフレインする言葉とメロディーが、迅速に楽曲世界に誘っていく。

この歌の場合、キャッチーさと不気味さの塩梅が絶妙なのだと思う。

聴き方によってはお経のような印象を与えそうなフロウだが、ミニマムなサウンドながらも絶妙なところでその印象を回避している。

それが結果として、他の楽曲にはない中毒性を生み出すに至っている。

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BE:FIRST 「Shining One」

全方位に対するパラメーターがとても高い一曲。

ダンスチューンとしての聴き心地は随一かもしれない。

ポイントなのは、完成度は高いんだけど、とっつきにくい歌ということは全然なくて、むしろ聴き応えのある点が多いから、色んな楽しみ方ができるのがこの歌の面白いところ。

ダンスもそうだし、楽曲アプローチもそうだけど、メリハリがくっきりしていて、そこにBE:FIRSTの凄みを感じることになる。

関連記事:BE:FIRSTの「Shining One」に度肝を抜かれている話

PEOPLE 1 「怪獣」

とにかく楽曲構成の妙に魅了される。

冒頭で印象的にサビがかまされるから、このパートがこの歌の軸になるのかな。

・・・・と思っていたら、そこからどんどん印象的なメロディーが注ぎ込まれていくのである。

そして、どんどん歌の世界が次のフェーズへと向かっている心地を覚えるのである。

そんなふうになっていると、知らん間に楽曲が終わってしまって、気がついたらまたリピートしてしまうのである。

長谷川白紙 「ユニ」

予想のつかない音楽パターンの組み合わせ。

静と動の組み合わせ方の予想のつかなさ。

リズムアプローチにワクワクさせられっぱなしなのである。

合わせて、ボーカルが儚げに響くというサウンドとのギャップも、たまらなかったりする。

折坂悠太(feat. Sam Gendel) 「炎」

ジャンルも楽曲の方式も超越したような装い。

どこまでもメロディーに対して自由に、メロディーを紡ぐ折坂悠太の歌が良い。

あと、研ぎ澄まされた節の効いた歌いまわしにも引き込まれる。

決まりきった音楽の面白みとは違う角度からの面白みを広げている感じが、漂う。

The Songbards 「夕景」

「夕景」というタイトルである。

が、ここまで「夕景」というタイトルが似合っている歌もないと思う。

なぜなら、サウンドから言葉からもボーカルからも、絶え間なく「夕景」が見えてくるからである。

繊細な部分にこだわったThe Songbardsこその聴き心地であることを実感する。

UNISON SQUARE GARDEN 「Nihil Pip Viper」

アグレッシブバンドアンサンブル。

開始3秒で、「あ、ユニゾンのサウンドだ!」って思ってしまう個性豊かな音の響き。

外野から音を打ち込むのではなく、あくまでも3人で音を積み上げている中で、こういう個性を明確に突きつけるところがユニゾンの凄さだと思うし、ユニゾンの音楽に引き込まれる理由であるようにも思う。

アグレッシブなんだけど、どこかキャッチーで、ユーモアも織り交ぜて進行する感じがたまらない。

関連記事:UNISON SQUARE GARDENの「Nihil Pip Viper」のアレがアレな件

星野源 「Cube」

今月のラストは、この曲。

毎回、楽曲の中に漂うアイデアの数が豊富すぎて恐れおののいてしまうんだけど、「Cube」もそんな一曲のひとつ。

リズムアプローチだけでいえば、かなり攻めた響きをしているはずなのに、全体の装いとしては歌メロとしても聴ける心地よさがあって。

強度の強い言葉も含めて、歌そのものだけを味わうこともできる一曲になっている。

星野源だからこその絶妙なバランスが、この歌の中に克明に刻まれている。

関連記事:星野源の「Cube」を聴いて困ったことを告発する文章

まとめ

というわけで、今月ハマった歌の中で特に好きな15曲を選んでみました。

他にも良い歌はたくさんあるんだけど、新しい音楽と出会うひとつの切り口にしてもらえたら嬉しい限り。

それでは、今回はこの辺で。

ではではでは。

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