前説

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歌詞の中身はともかく、タイトルの鋭さが際立っている歌って世の中にたくさんあると思う。

そこで、この記事ではそういうタイトルの鋭さを<ある種の凶暴性>と称して楽曲を紹介していきたい。

THE ORAL CIGARETTES 「嫌い」

THE ORAL CIGARETTESのバンドのキャラクターを踏まえながら<嫌い>というワードを振りかざすと、攻撃力が高いよなーと思う感じさせるこの歌。

「嫌い」をここまで連呼する歌もそうはないし、「嫌い」というワードの研ぎ澄ませ方も見事だよなあと思う。

わりと過激な言葉が目立つ歌ではあるけれど、最後まで聴くとまた違うメッセージが浮き上がる構成も良い。

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My Hair is Bad 「黙れ」

「黙れ」というワードを聴くと、たまらなくドSなニオイを感じさせる。

なかなか日常でも「黙れ」なんてワードを使わないから、その鋭さがよく際立つという話である。

ちなみに歌自体は、別にそういうドSさを発揮している歌ではない。

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ドラマチックアラスカ 「無理無理無理」

一回の「無理」ではなく、タイトルの段階で三回も「無理」を連呼している。

相当に凶暴な何かを抱えていないと「無理」を三回も連呼するわけないと思う。

なーんて眼差しでみると、どこまでもタイトルから凶暴みを感じるのである。

「無理」から「ハロー」に変わっていく感じがこの歌の聴きどころなので、よかったらその変化を堪能してみてほしい。

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あいみょん 「貴方解剖純愛歌 〜死ね〜」

今となってはあいみょんのことをメンヘラアーティストなんて言う人はいなくなったけれど、当時はヤバイやつだと勝手に思っていた自分。

この歌が最初のシングル曲として世に発表するなて、考えたら凄い。(まあ、あいみょんの凄さはそこから様々なカラーを提示して、老若男女に愛されるように巧みに色を変えたところにあるわけだけど)。

こんなにもタイトルのインパクトと、歌詞の中身の凄さが=で結ばられている歌もないと思う。

サビで登場する「死ぬ」はあまりにもキラーワードであったり、圧倒的な鋭さを放っている。

日本の音楽シーンにおいても超直接的に「死ぬ」というワードが入っているもっともポップな歌かもしれない。

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コレサワ 「あたしを彼女にしたいなら」

タイトルの時点で感じる圧倒的な凄み。

絶対に歌詞で凄いことを提示する予感しかしない。

ちなみに、以降、色んな<条件>を提示する。

身長のハードルは意外と低いということ。

靴はスニーカー派ということ。

個人的に共感したのは<好きなものが一緒より嫌いなものの方が良い>という価値観。

確かに長く一緒にいるうえでは、この価値観はけっこう大事だよなーなんてことを思う。

もっと無茶難題な条件を突きつけるかと思ったら、意外とシンプルな条件のみを提示するこの歌。

知らなかったらよかったら聴いてみてほしい。

MOSHIMO 「釣った魚にエサやれ」

エサをやる側なのか、やられる側なのかでこの歌の持つ凶暴性が大きく変わってくる。

とはいえ、どちらの立場であれ、そういう関係性の段階できっとその恋が渋いものであることは想像ができちゃう辺りに、この歌の鋭さにぐっときてしまう。

なお、楽曲の言葉はストレートで、メロディーはキャッチーな感じが良い。

Ado 「うっせぇわ」

間違いなく、今年圧倒的な人気を博している凶暴性のあるタイトル楽曲。

圧倒的に漂ってくるドSな感じ。

メロディーは圧倒的な中毒性を放っていて、ロックな手触りとダンス・ミュージックっぽいビートアプローチが鮮やかに混じり合っている。

あと、ボーカルのソリッド感も良いんだよなーと思うわけである。

SiM 「KiLLiNG ME」

このバンドの場合、タイトルがどうのこうの以前に、バンド自体に凶暴色が強いわけだけども。

にしても<KiLLiNG>というワードは、やっぱりドキっとさせられるよなーと改めて思う。

あいみょんの「死ぬ」とはまた違ったドキドキがこのタイトルには宿っているよなーと思う。

2010年代のロックシーンに燦然と輝く名曲である。

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まとめ

というわけで、歌のタイトルにある種の凶暴性を感じさせるバンド・アーティストの楽曲特集、なのでした。

お気に入りの歌もあれば、初めて聴く歌もあるかもしれない。

気になった曲はよかったら聴いてみてほしい。

では、今回はこの辺で。

ではではでは。

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