邦ロックを徹底解剖!星野源、サカナクション、ドロス、キュウソのサブカルロックと、10-FEET、ハイスタ、SiMなどに大別されるゴリゴリロック

邦ロックと言っても幾つかジャンルがある。

ここでいうジャンルとはパンクとかメロコアとかスカとかそういう大別ではなく、その音楽を聴く人の分類という方が正しい。

簡単に言えば、音楽を聴いて暴れるのが好きなタイプと、音楽そのものをじっくり聴いていたいタイプ。

こういう場合、なぜか言葉として、こういう分け方をされることが多い。

「ゴリゴリ系」と「サブカル系」。

今の邦ロックは、こうしたふたつの傾向で語られることが多い。

2015年のラッシュボールなんかは日別でその色合いを分けていたように思う。

一日目はゴリゴリ系で、二日目はサブカル系で固めているという感じ。

もちろん、その中間のアーティストというのもいて、ゴリゴリ系のファンとサブカル系のファンが入り組んでいるバンドも当然いる。

ラシュボで言えば、BIGMAMAなんかはちょうど中間といった具合だろうか。

ダイバーも多いし、モッシュもそれなりにあるが、フロントマンのキャラクターに強く惹かれるファンが一定数いるのも事実なのだ。

ゴリゴリ系は楽曲の型や高揚感を愛し、サブカル系は歌い手の個性ごと様々な曲を愛する、という印象を持つ。

だから、ゴリゴリ系は構図がわかりやすいのだ。

10-FEETなんかはこのゴリゴリが愛する音楽のパターンを秀逸になぞる曲を量産している。

だから聴けば気持ちいいし、体を動かしたくなるようなわくわくが生まれる曲が多い。

Hi-STANDARDの「STAY GOLD」なんかは単純なコードの上に、わかりやすいメロディを載せて、サビ前で一瞬音を止め、サビとともに爆音をぶちまけ、「さあここでダイブをしろ」と言わんばかりのわかりやすい曲構成で作り上げた楽曲となっている。

WANIMAはハイスタなんかが作り上げた「気持ちの良い曲」の形を発展させ、よりBPMを速くしてノリやすくしたという感じである。

一方、サブカルは曲調という意味では範囲が広く、ひとつの括りにすることは難しい。

分類することで見つめ直す邦ロック

一般的にここに該当するバンドなりアーティストなりをざっと並べてみても、BIGMAMA、ドロス、サカナクション、クリープ、キュウソ、星野源、グドモ、カナブンなどなどなど。

歌う曲の色合いは、どのバンドもまったく違う。

どう考えても、ひとつの枠に収めることができない。

しかし、なんとなく、ファンを見回すと似たようなタイプが目につくから不思議なものである(とはいえ、前述したバンドは人気バンドばかりなので、本当は色んなタイプのファンがいるのだけれども)。

ただ、ここでひとつ気になることが出てくる。

サブカルってなんぞや、という話。

先ほどのサブカルバンドがそう呼ばれる理由のひとつとして、フロントマンの雰囲気や佇まいが支持されやすいことは挙げられる。

でも、その括りでいけば、キュウソはどうなる。

外見だけでこの括りを説明するのは無理がある。

そうなのだ。

なんとなく、サブカルという言葉が氾濫しつつあるが、いまいちその定義は不明だし、もはや前述のバンドはフェスでメインステージのトリを務めたりするのだから、もはや全然「サブ」カルちゃうやん、ということになる。

星野源だって昔は知っている人は知っている影の実力者という感じだったが、今ではロッキンジャパンのメインステージでトリを務めてしまうところまで上り詰めた。

はっきり言えば、もはやスターなわけである。

メイン中のメインなのだ。

でも、それでも「サブカル」という言葉が効力を失ったわけではないし、ある意味その前線に彼はいるようにも感じる。

こうなってくると、表のカルチャーとは何なのかという話にもなってくる。

ここは一度改めて考える必要があるように感じる。

けれど、そもそも邦ロックというものが、もはやフェスシーンの流行と相まって、商業的にも強いジャンルになりつつある。

ロックはサブカルチャーではなく、少なくとも日本ではすっかりメインカルチャーになったわけだ。

TSUTAYAの人気レンタルランキングをみても、iTunesチャートをみても、びっくりするほど邦ロックの新譜が並んでいる。

これは色んな意味でやばい。

日本ではロック以外の音楽はほとんど売れていないということになりかねないわけで。

特に新人アーティストで考えれば、マジでアイドルかロックバンドしか出てこない現状。

だから、ロックを「サブカル」という枠組みで大別するのはもはや無茶な話なのである。

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