イメージとのギャップがえげつないバンド特集
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どのバンドにも”イメージ”というのがあると思う。
そして、そのイメージというのは、ファンとライトなファンで異なる場合もある。
例えば、パブリックなイメージではめっちゃ怖そうに思われているバンドでも、ファンの間ではめっちゃチャーミングに思われている・・というケースってあると思う。
まあ、上記の場合、ファンになってそのバンドの色んな面を知ることで気づくという話だと思うが、そこまでそのバンドのことを深く知らなくても、わりと入り口のところで、パブリックに持っていたイメージと、そのバンドの音楽やパフォーマンスのギャップが凄いと気づくことってけっこうある。
というわけで、この記事ではそういうパブリックなイメージと実態のギャップがえげつないと思うバンドを紹介したいと思う。
では、どうぞ。
本編
ヤバイTシャツ屋さん
ヤバTことヤバイTシャツ屋さん。
このバンドは、わりとパブリックなイメージとして”面白いこと”をしているバンドというのがあるのではないかと思う。
実際、生み出している音楽はユーモアに飛んでいるものも多いし、笑いを積極的に生み出すパフォーマンスをすることも多いし、キャラクターがわかりやすい。
でも、ヤバイTシャツ屋さんのコミックバンドっぽいう振る舞いはパブリックなそれでしかないというか、実は音源もライブも”熱さ”が宿っている特徴である。
アルバムを聴いていると、後半ではわりと胸を熱くさせる歌が収録されているし、メロコアやパンクにルーツをバンドとしての迫力をサウンドに感じることも多い。
ニューアルバム『Tank-top Flower for Friends』も、そんな破壊力をもった作品である。たまにふざけているけれど。
四星球
コミック的な面白さと、泣きを誘発させる熱さのギャップがえげつないバンドといえば、四星球の名前を挙げたくなる。
一度でもライブを観たことがある人であれば、このバンドの面白さと熱さは承知していると思う。
本当にこのギャップというか、振り幅がどこまでも鮮やかなのである。
四星球もまた、ハイスタを軸にしたようなメロコアやパンクにルーツがあるバンドということもあって、エネルギッシュな楽曲を歌ったときの破壊力が強く、演奏技術もあるため、カバーを行ったときの安定感や展開を変えまくる変化球的な演奏も鮮やかにこなしてしまうのが特徴である。
MAN WITH A MISSION
よく考えたら、一歩間違えたらゆるキャラみたいな見た目をしている。
自治体が運営するマスコットキャラクターとして紹介されてもおかしくない見た目をしている。
でも、このバンドが生み出す音楽やパフォーマンスは到底、ゆるキャラのそれではない。
もしお祖父さんがゆるキャラの音楽を聴くつもりでライブに足を運んでしまったら、重厚かつエッジの効いたサウンドに卒倒してしまうことになるだろう。
そう、かくいうマンウィズもまた、ハイスタをルーツのひとつにしたバンドであり、「1997」ではそんなルーツの愛を形にした楽曲である。
・・・そしてこうやってバンドを並べてみると、いかにハイスタの影響力が大きいのかも実感する次第である。
Saucy dog
最近、若い子たちの人気のバンドとして名前を挙げられることが多いSaucy dog。
人気の秘訣はエモを喚起させる切なめのメロディーだったり、胸をつんざく恋愛要素強めの歌詞だったり、そのシュッとしたビジュアルだったりするのだろうと思う。
人によっては、女子ウケを狙った草食っぽいバンドとして、捉えている人もいるのかもしれない。
確かにSaucy dogは今までバンド音楽に興味を持ってこなかった人にも音楽を届けることに成功しており、それがこのバンドのひとつの凄さである。
そのイメージが強いため、そういう層のウケを狙ったバンドではないのか、と思っている人もいるのかもしれない。
でも、Saucy dogって想像以上にゴリゴリのバンドである。
それこそdust boxなんかにも影響を受けたバンドであるし、売れてからも”ロックバンド的なサウンド”や”率直なるバンドサウンド”にこだわったバンドでもあるのだ。
それがより多くのリスナーを魅了しているとも言えるし、シーンに大きな影響力を与えるバンドになったのだとも思う。
なんにせよ、パブリックなイメージと、バンドが持つ志には良い意味で大きなギャップがあるバンドである。
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マカロニえんぴつ
マカえんもまた、若者に人気のバンドである。
そして、恋愛ソングのイメージが強いから、そういう層のウケを狙ったバンドと思われがちである。
でも、その層にウケを狙ったバンドなのだとしたら、音楽としてやっていることがあまりにもマニアックすぎる。
そう。
マカロニえんぴつもまた、自分たちの好きな音楽をとても大切にするバンドである。
ユニコーンしかり、Guns N’ Rosesしかり、50代以上の人に刺さりそうなルーツ音楽も臆面もなく自分たちの作品に落とし込んでいくし、それをかっこよく昇華していく。
back number
なよなよとしたバンドというイメージだけど、実はゴリゴリ、という意味ではback numberの名前も外せない。
冷静にボーカルのパワフルさをみてほしい。
真っ直ぐかつストレートにメロディーを歌いこなしていることに気づく。
確かに感涙系のバラードだとバンドが持っている綺麗な面に注目が集まりがちだけど、ロックテイスト強めの楽曲を歌いこなすとバンドサウンドが荒ぶっていることに気づく。
パブリックの殻を破ると、どんどん色んな表情を楽しむことができる、そういうバンドである。
スピッツ
「ロビンソン」「チェリー」「空も飛べるはず」「楓」「魔法のコトバ」「優しいあの子」・・・。
スピッツのヒットソングの多くは、優しいテイストのポップソングである。
キラキラ感の強い歌が売れることが多いから、間違ってスピッツ=爽やかなバンド、と思っている人もいたりする。
そのイメージは正しい部分もあるが、そのパフォーマンスをみると、大きな間違いであることに気づく。
下手すりゃ、この記事で紹介したどのバンドよりもゴリゴリかつうるさい音をぶちかますバンドなのだから。
30年のキャリアをもっても、未だにロックバンドとして矜持を持ち合わせているし、ライブバンドとしての迫力を嫌というほど感じることになるのである。
よくわからんけど、ずっとスピッツってシーンにいるバンドだよな・・・と思う人もいるかもしれないが、一度パフォーマンスに触れると、ロックバンドとしてのスピッツの凄さを体感することになるのである。
パブリックなイメージがおとなしいバンドであるからこそ、よりバンドのロック性に触れたときのギャップはえげつないものになるのではないかと思っている。
まとめに替えて
というわけで、イメージとのギャップがえげつないバンド特集、なのでした。
人によっては食わず嫌いなバンドもいるかもしれないが、よかったら聴いてみてほしい。
では、今回はこの辺で。
ではではでは。
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