米津玄師 2020 TOUR/HYPE 「HYPE」のスラングじゃない方の意味を考えてみた
前説
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米津玄師 2020 TOUR/HYPE 「HYPE」のスラングじゃない方の意味を考えてみたい。
本編
米津玄師 2020年のツアー情報が告知され、皆さん続々とチケットを手にされているようですね。そのツアーのタイトルは「HYPE」。HYPEには「盛り上がる」「夢中になる」「楽しみにする」などの意味があるそうです。でもこれ、HYPE本来の意味「誇大広告」から転じたスラングなんですね。
最高のツアータイトルだと思います。ですがやはりそこは米津玄師ですから、このタイトルにも歌詞同様に、幾重にも意味が込められているんだろうなという事を考えるわけです。
では、ツアータイトルとしては意味をなさない方の意味「誇大広告」。
「誇大」とは、実際よりもおおげさなこと。
「広告」とは、広く世間に知らせること、人の関心を引きつけること。
「誇大広告」とは、消費者に誤解・誤認を与える広告のこと。
広告といっても、一般的に思い浮かぶ莫大な費用がかかってるTVCMみたいなものだけを指してるわけではありません。有償か無償かどんな媒体か、言葉自体にはそういう部分は関係がないんですね。
つまりこのワードがタイトルになっている理由のひとつには、広がるにつれ誇大になる「情報のひとり歩き」みたいなものに対して、警鐘を鳴らすという意味が込められているんじゃないだろうか…と考えたりするわけです。
楽曲「でしょましょ」の記事でも書かせていただきました。
関連記事:米津玄師「でしょましょ」ここどこでしょ?にアンサーを。
今そういうタイミングなんですね。
けれどそう聞くと、委縮して何も言えなくなってしまう人もいる。
ならせっかくですから、「情報のひとり歩き」について立ち止まって考えてみたいと思うわけです。
昨今「バズる」って言いますよね。
一躍話題になる様です。
さすがに「ナウい」とか言ってた時代は知らないんですが、「ヒット」とか「ブーム」とか「モード」とか「トレンド」とか(同不順)、流行を表す言葉にも流行があるんですね。
ですが「バズる」には何故かこれらの言葉とは違う、ただの流行を表す言葉ではないような、異様さを感じずにはいられないのです。
良い意味も悪い意味も含まれ、話題にさえ登れば何でもよくなっちゃってる感じ、ありませんかね。
気のせいですかね。
メディアの種類やネットの環境も変化し、現代の情報拡散力は簡単で強力。
情報はひとり歩きどころじゃなくて、高速移動か瞬間移動です。
ならばなおさら、本当に拡散してもいい情報か、信憑性はあるか、切り口は正しいか、誇大ではないか、総合して情報を正しく扱うということが重要になってくるのではないでしょうか。
今も昔もネットには匿名性がありますが、そこも徐々に変化しているように思います。
過去にその人が発信したものを他人が勝手に振り返ることもできる。
“人となり”つまり人間性が、良くも悪くもわかってしまう。見ている分、見られている。
そう意識して、発信に責任を持ちアカウントを育てる。
そういう時代になったのではないかと勝手に思いを巡らせているわけです。
私自身も、投稿させていただく記事は個人的で勝手なものです。
ただ、発信したからには素人であろうと責任を持ちたい。
持たなければいけない。
こんな風に考える機会を与えてくれるツアータイトル。
両面のメッセージがひとつの単語で届くなんてすごい。
これはもうツアーが楽しみで楽しみで仕方ありませんね。
筆者紹介
インザファーム(@inthefarm_m)
映画会社の制作・宣伝を経て現在は主婦。DTPデザインを少々。Webデザインも少々。作詞家を志望し地味に活動中。
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