前説

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雨が続いている5月。

気がつくと、梅雨に入っているという今。

なんにせよ、月末なので、今月のベストソングを発表したいと思う。

なお、紹介する楽曲の中には5月発表ではないものもあるけれど、その曲にぐっときたタイミングが5月だったということにしてもらえると幸い。

また、選曲対象にアルバム曲を含むと膨大になってしまうので、基本的にはシングル曲・配信曲・YouTubeに音源があがっているものに限定しております。

ちなみに、この記事の紹介順はランキングではありませんので。

では、どうぞ

本編

Official髭男dism 「Cry Baby」

J-POPの常識を覆すような斬新な転調が印象的なナンバー。

これほどに音楽シーンに存在感を示していながら、これほどまでにたくさんのリスナーに音楽を届ける立場でありながら、未だにチャレンジングな楽曲を披露するOfficial髭男dismがただただ凄いと思う。

で。

実験的な作風でありながらにして、きちんとキャッチーな楽曲に着地させているという驚異。

ボーカルの色合いも斬新で、今までのヒゲダンとは黒さみたいなものを滲ませているところもGOODである。

関連記事:Official髭男dismが放つ「Cry Baby」のおぞましい世界観

back number 「怪盗」

back numberのイメージを大きく更新するような意欲的なナンバー。

女々しくないback numberの恋愛ソングに(個人的には)新鮮な色合いを感じたのである。

メロディーのキャッチーさ、表情豊かな歌声、的確にツボをついてくるアレンジ。

すべてが出揃っているからこそ、楽曲としての強度も強くなっている、そんな一曲。

関連記事:back numberの「怪盗」が持つかっこよさについて

ヒトリエ 「3分29秒」

なぜヒトリエというバンドがかっこいいのか。

ヒトリエというバンドはどういうところがかっこいいのか。

そういう要素が全部詰まっている切れ味鋭いロックチューン。

高速なのに細かいアプローチが随所に光っている演奏技術にただただ脱帽である。

関連記事:新しいヒトリエの音楽がかっこいいということを伝えたい

ネクライトーキー 「気になっていく」

もっさの歌声により、一見するとポップでカラフルな楽曲に聴こえる。

いや、確かにポップでカラフルなのもこの歌の魅力ではある。

んだけど、そこに終始しない良さがネクライトーキーのこの歌にはあって。

なんというか、歌の中できちんと<ネクラ>な色も見えるというか。

きっちりと人の心が持つ暗い部分にスポットを当てて、その上でエネルギッシュな歌にしている感じがして、そこがぐっとくるのだ。

ちなみに、この歌が収録されている『FREAK』も良いアルバムである。

関連記事:ネクライトーキーはライブバンドなのだ

パスピエ 「グッド・バイ」

パスピエの新曲に毎回ノックダウンしてしまう自分。

毎回、自分の予想とは違う角度からツボを刺激してくるので、一気に引き込まれてしまうのである。

キーボードが鳴らす浮遊感のある世界観がたまらなく良いのである。

都会っぽいテイストで、軽妙にステップを踏んでいる感じがするというか。

あと、スマートに言葉を紡いでいく大胡田なつきのボーカルの温度感もたまらない。

関連記事:昔はパスピエ聴いてたなーって人に読んでほしい記事

anewhite 「切言」

澄み切ったボーカルが印象的なナンバー。

ボーカルも良いんだけど、小さな心の機微を丁寧に描く歌詞にも心が惹かれる。

描き方と表現方法が丁寧だから、歌がぐっと心の中に入ってくる心地を覚えるのだ。

こういう透き通った歌を歌ったときのanewhiteの破壊力は抜群だと思う。

Pii 「カキツバタ」

楽曲の雰囲気がどことなくノスタルジー。

歌を聴いているだけで、不思議と泣きそうな気分になる心地になるのだ。

そんな魅力を放っているPii「カキツバタ」。

音とメロディーとボーカルが同じ方向を向いているからこその心地よさ。

大切にして聴きたくなる、そんな歌である。

YOASOBI 「優しい彗星」

YOASOBIは今年になってからも精力的に楽曲リリースを行っている。

どの歌も良い歌で、魅力的である。

でも、あえて一番好きな歌を選ぶとしたら個人的には「優しい彗星」だなあと思っていて。

余白があって、柔らかさのあるこの楽曲が、自分的に一番すとんと胸に入るのだ。

ikuraがボーカルとして優れているからこそ、こういうゆったりとしたアプローチがぐっとくるのかなーと思う。

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諭吉佳作/men 「この星にされる」

次世代の新感覚、という感じがして楽曲を発表するたびにヒリヒリさせられる諭吉佳作/menの楽曲。

「この星にされる」もまた、サウンドごとの交錯の仕方が独特な一曲だと思う。

なんというか諭吉佳作/menの歌は、メロディーを歌っているという感じではなく、音と戯れているという感覚がするのだ。

変に形式張っていなくて、リズムに対してもどこまでも自由な心地がして。

それが=自分にとって次世代の新感覚という印象を与えるのかなーと思う次第。

浦上想起 「爆ぜる色彩」

音の嗅覚が斬新で刺激的。

浦上想起の楽曲もそういう新鮮さがかおっている。

この音とこの音をこういうバランスで構築していくのか!?という驚きが満ちているのだ。

鳴っている音に耳を澄ませるだけでもワクワクしてしまう楽曲である。

平井 堅 「1995」

平井堅がめっちゃ面白いダンサンブルな楽曲を歌っている!

そう思ってクレジットをみると、Hidefumi Kenmochiという名前を見つけて納得。

Kenmochiといえば、水曜日のカンパネラやxiangyuの楽曲を手掛けていることでもおなじみの人だが、平井堅の楽曲提供でもその個性をいかんなく発揮している。

というか、平井堅ってこういう異国情緒溢れる楽曲が似合うボーカリストだなあと思っていて。

アレンジと声の親和性が高くて、何度も聴きたくなる歌になっているのだ。

この楽曲が収録されている『あなたになりたかった』も、今月屈指の名盤だと思っている。

藤井 風 「きらり」

タイアップ作品、ということでどんな作品を仕上げるのか勝手に不安になっていた自分。

でも、この曲の全編に触れて、それは単なる杞憂であることを実感した。

藤井風だからこそのグルーヴと心地よさ。

それが変わることなく冴え渡っている。

んで、藤井風が持つポテンシャルに、爽快感のあるキャッチーさが融合したことで、鬼に金棒になったような印象を覚えるわけだ。

一言で言えば、ポップという言葉になってしまうんだけど、そんな単純な言葉ですまされない魅力が随所に放たれている。

関連記事:藤井風の「きらり」に宿るささやかな中毒性の考察

Hey! Say! JUMP 「ネガティブファイター」

楽曲が持つ中毒性だけで言えば、今月一番かもしれないと思っている一曲。

個別の記事でも書いたんだけど、この歌はビートメイクが良い。

そして、そのビートメイクに軽やかにのっかるメンバーのボーカルも良い。

だからこそ、メロ、サビそれぞれで仕込まれているリズムのフックが効果的に効いて、中毒性を生み出すのだと思う。

カップリングも存在感が強い歌が多いのも強い。

関連記事:Hey! Say! JUMPの「ネガティブファイター」が持つ圧倒的な中毒性

SEKAI NO OWARI 「バードマン」

壮大なコーラスが印象的な楽曲。

厳かな雰囲気もある楽曲ではあるんだけど、代わってMVはどこまでも素朴。

そのギャップがとても良いなあと思っていて。

しかも、曲を聴けば聴くほどこの歌が持つ優しさがにじみ出てくるのだ。

どれだけ人気者になっても、メンバー4人の絆は変わらないセカオワというバンドだからこそ生み出すことができる優しさがそこにある。

関連記事:SEKAI NO OWARIの「バードマン」が魅せる素朴さについて

BUMP OF CHICKEN 「なないろ」

藤原が紡ぐ歌詞は間違いない。

「なないろ」を聴いて、改めてそのことを実感した。

変わらない眼差しがそこにあって、BUMP OF CHICKENにしか描けない温かみがそこにあるのである。

聴けば聴くほど楽曲が持つ情景が開けてきて、歌の中に色んな景色を感じとることができる。

その広がりも含めて、この歌は<なないろ>な歌なのだなあと思う。

名は体を現すの見本のような存在の歌である。

関連記事:BUMP OF CHICKENの「なないろ」が最強スルメ曲な件

まとめ

というわけで、今月ぐっときた15曲を選んでみました。

この記事が何かしらの音楽の出会いのきっかけになれたら嬉しい限り。

それでは、今回はこの辺で。

またね〜。

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