ExWHYZのライブを観て感じたことを言葉にしてみた

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自分はあんまりライブレポをブログで書かないようにしている。

理由は、ライブの良さってその場に参加しないとわからないものだと思うから。もちろん、そのライブに参加した人や、過去に同じアーティストのライブに参加した人が「思い出す」上で、テキストは強い。でも、知らない人が想像するには、テキストよりも映像の方がわかりやすい。

だから、自分は基本的にライブレポはブログに書かないようにしてきた。わざわざ書く必要もないかなと思っているから。

でも、これはあくまでも「基本的に」の話だ。

すごく感銘を受けたライブや、そのときの感情を記録に残したいと思うライブについては、備忘録的にそのライブの感想をブログに書くこともある。

そんな自分が、久しぶりに「これはライブレポとして残したいな」と思うライブがある。

それが、ExWHYZのライブだった。

ExWHYZに関しては、これまで何回かライブを観てきた。

大阪でライブをするときは足を運んでいる。ファンの人からすれば、僕が観ているライブって、きっと「部分」でしかないと思うんだけど、そんな「部分」の体験の中で、ExWHYZのライブは確かに引き込まれるものがあった。どのライブに参加したときも、「また観たい」の芽が大きく育まれるのだった。

なぜ、そう思うのか。

この記事では、その部分に焦点を当てて、言葉にしていきたい。

幅が広く、かつジャンル性が明確になっているセットリスト

ExWHYZのライブを観ていると、セットリストに組み込まれている楽曲の幅が広いことに気付く。

コールアンドレスポンスが盛り込まれていわゆるアイドルソングっぽい盛り上がり方をする楽曲もあれば、クラブハウスでかかりそうなテイストのスタイリッシュな魅せ方をする楽曲もある。ロックテイスト強めな楽曲が披露されたと思えば、切れ味鋭いビートが炸裂したダンサブルな楽曲も散見されることもある。

まず、この幅の広さがExWHYZのライブの魅力になっている。

ExWHYZのライブって、そういう横断性が秀逸なのだ。

いわゆる「アイドル」的なアプローチをするフェーズもある。でも、いわゆる「キャラクター」性だけを出してライブが終わりになることはない。パフォーマンスの軸でもがっちり心を掴んでくる。いわゆる「アーティスト」的な魅せ方においても、卓越している印象を受ける。

具体的な楽曲でいうと、「Fleeting」はライブにおいては、ファンとの掛け合いの中で熱量を帯びていく魅せ方になっている印象だ。

ライブだからこその楽しさが弾けていき、この楽曲ひとつで会場全体のボルテージも大きく上がる。

一方、SHINICHI OSAWAのカバー曲であり、ダンサブルな仕上がりになっている「Our Song」は、楽曲の強度を軸にしながら、リズムとかビートの力強さでノリノリにライブの温度を上げていく。

ディスコグラフィーをみると、Seihoが手がけたゴリゴリにスタイリッシュな楽曲を披露する瞬間もあるし、テクニカルなビートメイクのアレンジが印象的な楽曲を披露することもある。

つまり、横断性が秀逸なのだ。

しかも、多面的なアーティストの魅力をベースにしながら、ライブのエネルギーを鮮烈なものにしていく。

そしてさらに付け加えたいのが、ExWHYZのライブを観ていると感じるのは、ただ「幅が広い」だけじゃないということだ。

というのも、幅の広さをセットリストを作りつつも、そのセットリストの流れが美しいのだ。

ExWHYZの独自性のひとつに、色んなステージでライブをする、というところが挙げられる。

バンドとの対バンをライブハウスで行うこともあれば、クラブハウスでのライブではそのトーンに合わせた楽曲を披露することもある。

そして、その都度、セットリストの中に然るべきカラーを投影させている印象なのだ。

色々があるけど、雑多ではない。

これまでのディスコグラフィーに「色々」があるからこそ、ExWHYZとしてのベースを置きつつも、その時々のトーンに合わせてライブを展開していけるのかなーと、ライブを観るたびに感じる自分がいるのだった。

この辺り、他のグループにはないワクワクだと思っている。

結果、それが「次のライブも観たい」に繋がっている。

「余分なものがない」ライブパフォーマンスとその流れ

グループによって、ライブの魅せ方って違うと思う。

MCを眺めに行ってファンとのコミュニケーションにしっかり尺を取るグループもいれば、ストイックに立て続けに楽曲を披露するグループもいる。

そういう意味でいうと、ExWHYZのライブって、そのバランスの取り方が絶妙だと思う。

基本はどんどん楽曲を披露するけど、MCをするタイミングではきっちりMCを行い、メンバーのナチュラルな掛け合いを目撃することができる。

楽曲の堪能という意味でも過不足がなくて、ライブだからこそのMCのやり取りにも過不足がない(と自分は感じる)。

仮にライブ時間が60分として、その60分の全てが「ライブが楽しかった」「ライブに参加して良かった」に繋がっているし、良い意味で曲軸にしても、MC軸にしても、もう少し観たかったでライブが終わる。

前回観たライブは、

yu-ki
maho
mikina
now

の4人のパフォーマンスになったんだけど、ダンスの時は粋のあったフォーメーションを展開するし、MCでは各々の順番にトークしていく流れが秀逸だし、アンコールで見せたそれぞれのラフな感じの掛け合いも印象的だった。

どこを切り取っても印象に残るからこそ、結果、それが「次のライブも観たい」に繋がっている。

ライブをするたびに進化する魅せ方

そして、ExWHYZのライブを数回観ていて思うのは、ライブを観るたびにライブのパフォーマンスの引き込まれ度が強くなっているということ。

これは言葉で表現するものというよりは、ただただライブを観た上で感じたことだ。

あの曲とあの曲の流れがよりスムーズになっていたとか、メンバーの間の振り付けのシンクロ率がより上がったとか、MCを通じた観客とのコミュニケーションのあり方とか、どれをとっても、そう感じたのだった。

それが前提としてあるからこそ、グループとしてどんどんスケールが大きくなっているのだとは思う。

どんどんスケールを大きくしながら、ライブを魅了している人が増えているのは、そのライブに進化があるからだと思っている。

確かに、ひとつのライブを点として観たとき、その点がいきなり極端にバラバラに打たれることはない。

んだけど、その点と点を紡いでいくと、気がつくと大きく上昇の図を作っていることに気付く・・・みたいなイメージ。

多方面的な輝きを放つExWHYZだからこそ、作り出すことができる高揚感が、そこにあるように思うのだ。

まとめに代えて

ロッキン・ライフが女性グループで一番気になっているグループって誰ですか?

仮にそういう問いかけがあるとしたら、自分は今でならExWHYZって答える。

それだけリリースされた楽曲に惹かれたからだし、目撃したライブの点と点の繋がり方にワクワクするものを覚えたからだ。

今年も様々な畑のアーティストとタッグを組んだり、カバーを行ったりして、そのアウトプットの幅を広げていることも、そんな理由のひとつになっている。

他のグループにはない角度でシーンにインパクトを与える印象があって、色んなシーンを横断していく存在になるんじゃないかと思っている。ロックフェスにも出るし、クラブイベントにもハマりそうな、そんな印象。

いずれにしても、ここからさらなる進化を遂げることは間違いない。

ライブを観て改めて、そういうことを感じたということを、この記事に感想として残しておきたかったという、そういう話。

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