前説
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先日、関ジャムがイントロが名曲の曲を特集する回を放送していたので、そこにあやかって自分もイントロが素晴らしいと思うバンドの曲をいくつか紹介したい。
本編
BUMP OF CHICKEN「天体観測」
ギターのフレーズが印象的なイントロ。
テクニック的にはムズいことはやってないはずなんだけど、このリフを聴いただけで頭の中が一発で”午前二時”になる。
二本のギターが絡み方が気持ちよく響き渡っているのだ。
その中でも、リードギターが「ハモリ」の状態を作っているところが、ぐっとくるポイントだと思う。
歪んだギターの音が、複数の弦を弾くことで、さらに音に揺らぎが生まれ、幻想的で印象的なメロディーを組み立てていくのである。
リズムはシンプルな分、ギターが紡ぐメロディーにより意識が集まるんだろうなーと思うのだ。
今、聴いてもぐっとくるラインである。
関連記事:BUMP OF CHICKENやASIAN KUNG-FU GENERATIONでも「四つ打ちソング」はある件について
10-FEET 「RIVER」
何がすごいって冒頭のギターのイントロって2つしか音を使っていないのだ。
弾けばわかるけど、一切左手が動かない。
でも、これだけシンプルなメロディーなのに、すごく耳に残るイントロになっている。
それが「RIVER」のすごいところだと思う。
ついついバンドってどんどん技巧派に走りがちな中で、本当にぐっとくるのは意外と単純なものだったりするんだよ、っていうことを「RIVER」の冒頭のリフを聴くたびに思うのである。
良いイントロほど、音数的にはシンプルになることが多いんだよなーと思うのである。
関連記事:10-FEETがなぜエモくて、なぜカッコイイのかを考えてみた!
ROTTENGRAFFTY 「金色グラフティー」
「金色グラフティー」もイントロのギターリフは左手が動かない。
同じ音のループを繰り返すわけだけど、冒頭のループされるあのギターフレーズがアがる人は多いと思う。
自分もあのイントロは相当にあがるんだけど、やっぱり音が研ぎ澄まされて、シンプルなイントロほどぐっとくるんだよなーと、この歌を聴いても強く思うのである。
04 Limited Sazabys 「monolith」
ギターはコード弾きからはじまって、オクターブ奏法に移り、やがて単音パートに以降するんだけど、ビートの中を自在に駆け回る感じがとにかく爽快で、とてもこのイントロが好きなのである。
フォーリミのイメージがどこまでも爽やかなのは、楽曲がどこまでも自由自在のビートの中を泳いでいるからだと思う。
ドラムもかなり見せ場があるイントロとなっているし、バンドが持つワクワクを詰め込んだようなイントロだよなーと聴くたびに思うのである。
関連記事:2019年の04 Limited Sazabysの作品で感じたもの
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スピッツ 「流れ星」
本家である関ジャムでは、スピッツの楽曲は「ロビンソン」が取り上げられていたけれど、個人的にスピッツのシングル曲で特に好きなイントロは「流れ星」である。
「ロビンソン」でも語られていたとおり、この歌もギターのアルペジオが冴え渡っている。
んだけど、「ロビンソン」とちょっと違うのは、この歌は二本のギターがそれぞれアルペジオを弾いているところである。
かつ、それぞれが違うエフェクトをかけることで、イントロだけで楽曲の世界観を作り上げている。
そこが素晴らしいんだよなーと思うのだ。
後ろにはアコギの音も控えており、スキのないサウンド構築をしているところも推しのポイントである。
関連記事:ロックバンドであるスピッツの話
「God knows…」
イントロのギターソロが素晴らしいなーと思う“バンド”の歌といえば、自分的にはこれだったりする。
アニソンってけっこうギターパートがキレキレであることが多いんだけど、このイントロは特にキレているよなーと思うのだ。
ほんと、冒頭のイントロのギターフレーズだけど、ギターの色んな技が繰り出されていく。
ハンマリングして音が高速で展開するところもすごく良いし、チョーキングして「うぃ〜ん」と音を伸ばすところもめっちゃ良いし。
あ、ギター・ソロってかっこいいなあ〜と思わせてくれる、そんなイントロである。
Official髭男dism 「Pretender」
ギターのアルペジオが印象的な令和最初の名曲といえば、もうこれしかないだろう。
「Pretender」ってつくづく名曲だと思うんだけど、不思議なことにイントロのこのギターフレーズの時点で、なんとなくそれを確信してしまう求心力を持っているもんなあ。
ギターのメロディーを印象づけてから、他のバンドサウンドが合流していくその流れが良いし、ギターにかけているエフェクトが「これ」であるのもすごく良いし、もう良い意味で計算されつくしたイントロだよなーとめっちゃ思うのである。
去年かなり聴いたはずなのに、全然飽きる気配がないもんなあ。この歌に限っては。
関連記事:Official髭男dism「ビンテージ」はもはや謝罪案件である説
まとめ
というわけで、個人的にイントロが好きな歌をいくつか取り上げてみました。
まあ、曲全体が名曲だからこそイントロが映える、というところはあるんだけど、イントロが良いからこそ、その歌は名曲たり得たんだよなーと思うのである。
良い楽曲には良いイントロがあるんだなーと、そのことを改めて感じた次第なのでした。
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