前説

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なんとなく見た目がキラキラしているから誤解されてしまうバンドって幾つもいるかと思う。

今回はそんな見た目の雰囲気で誤解されているバンドを取り上げ、実はこのバンド、めっちゃかっこいんだよって感じで愛でていきたいと思う。

そのバンドのファンからしたら「何をいまさら・・・」な話ばかりかもしれないが、その辺りはご了承いただけたら幸いである。

Mrs. GREEN APPLE

アー写はなんとなくキラキラしているし、キャピキャピした若い子のファンが多いから、なんとなく「若者向け」というか、イメージ先行で誤解されていることの多いバンドだと思う。

サウンドもシンセサイザーを派手に使うことが多く、タイアップ曲ではきらびやかなイメージを与えることも確かに多いとは思う。

けれど、単にキラキラしたバンドではないことは、ミセスの様々な楽曲の歌詞を読んでみたらわかることだし、ライブをみたら、このバンドが単なるチャラチャラしたバンドではないことがわかると思う。

多彩であり、器用だからこそ、色んな側面をアピールできるバンドであることは確かだ。

でも、だからこそ特定の側面だけをみたり、きちんと音源やライブを観ていないままに印象だけで語りきってしまうのは、勿体ないバンドだと思うのだ。

もし誤解している人がいるならば、小さなきっかけでいいから、ぜひ聴いて触れてみてほしいバンドのひとつである。

関連記事:誤解されがちなバンド、Mrs. GREEN APPLEについて

KEYTALK

アイドルバンドというイメージが強いし、タイアップものはどうしてもアイドル的なイメージを促進させるものが多い。

ただ、彼らもまたライブバンドであり、キャラクター性なんて関係ないしに、演奏だけでも十分魅了させることができる、バチクソにかっこいいバンドなのである。

音楽的な素養もかなりあるし、変調や複雑なリズムアプローチはこのバンドだからこそできるものばかり。

移籍をしてからのリリースをみても、ある程度は「アイドル的であること」も受け止めながら、自分たちのやりたい音楽もやるという感じで、上手にバランスを取りながら30代のバンド活動をしていく、という感じがする。

おそらくこれからは爽やかだけで押し通すのではなく、きちんと「ライブバンド」的な側面で魅了することも増えてくるはずだと思うのだ。

「MONSTER DANCE」の次に大きなヒット曲をリリースすることができたとき、このバンドは新たな境地にたどり着いていると思う。

その時が楽しみである。

関連記事:KEYTALKはアイドルバンドなのか?

ヤバイTシャツ屋さん

人によっては陽キャがイキってるだけとか、ただのコミックバンドだという認識をしている人もいるかもしれないけれど、このバンドこそ誤解している人が多いと思う。

まず、ヤバTは絶対的に陰キャだし(こやまさんありぼぼさんもりもとさん、こんな言い方してごめんなさい)、人間的な屈折を乗り超えた人にしか生み出せない、独特なロック的なものを楽曲から感じるのだ。

また、ただヘラヘラしているだけのコミックバンドではないことは、フェス尺でもいいから一度でも最近の彼らのパフォーマンスをみたら、わかると思うのだ。

確かに歌詞はふざけていることが多い。

SNSまわりの情報発信でもユーモアを大事にしている投稿が多いから、外側からみたらコミックバンドがなんかふざけてるわ、くらいにしか見えないことも多い。

当然、笑いやユーモアもヤバTにおける重要な魅力ではある。

が、それだけが魅力のバンドではないのだ。

だって、めちゃくちゃに熱いバンドだし、ロックバンド特有の「バカにしているおまえら、見とけよこのヤロー」という反骨心がにじみまくっているし。

その精神性は、どこまでもロックなのである。

何より音がカッコよくなったし、ライブパフォーマンスの熱さに胸打たれることが多くなったし。

ヤバTは面白いだけじゃない、カッコいいバンドなのだ。

そこだけは改めて主張しておきたいなーと思う。

関連記事:ヤバイTシャツ屋さんが一発屋じゃなかった理由

MAN WITH A MISSION

見た目のせいで、このバンドを可愛いバンドであると誤解している人は多いが、それは大きな誤解だ。

このバンドは、カテゴリーで言えば、渋いバンドなのである。

渋い・・・?

どういうこと・・・?

そう思う人は下記に参考記事を載せておくので、真実をその目に焼き付けてほしい。

関連記事:マンウィズは本当に究極の生命体なのか、それともただのおっさんなのか検証してみた

関連記事:バンド名が変わったことでブレイクしたバンドたち

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SEKAI NO OWARI


たぶん誤解されているバンドの代表格といえば、セカオワなのではないかと思う。

なんというか、セカオワがメジャーになってお茶の間とかに名前が知れ渡っている頃くらいって、中途半端な音楽通や中途半端なカルチャー系のライターは、セカオワというバンド名やメンバーが紡ぐ歌詞の世界を含め、なんとなくバカにしていたように思うのだ。

特に「Dragon Night」をリリースした頃はひどかった。

メガホンを持ちながらサビで「Dragon Night」というフレーズを連呼しているサマは、英語の発音含めて相当にバカにしている人が多かったように思うのだ。

少なくとも、ロック好きの多くはセカオワを正当に評価していなかったように思うのだ。

確かにインディーズの頃と路線は大きく変わったし、ギターロックなんて古いよ、と深瀬がTwitter上で公言して炎上したこともあった。

ライブハウスが好きなロックファンからしたら、あまりにも自分とは違う価値観をどんどん提示するセカオワに嫌悪感を示したことも背景としてあったように思う。

当然ながら音楽には好き嫌いがあるのだから、変わってしまったサウンドに好き嫌いを感じるのは自由だし、それ自体は当たり前だと思う。

でも、少なくともセカオワが行っていたサウンドは、バカにされるようなそれではなかったように思うのだ。

むしろ、誰よりもロックに対して問題意識を持ちつつ、パフォーマンスや口だけではなく、本気で日本の音楽の価値観を変えて、世界の音楽に挑戦しようとしていたからこそ、あのような方向転換をしたように思うのだ。

むしろ国内で国民的な人気を博しているバンドの中でも数少ない、世界に輸出できるレベルのバンドであるとすら僕は思っている。

要は、セカオワはすごいサウンドにも世界観にもこだわっているバンドなのだということだ。

小さな枠にとらわれずに音楽と向き合ってきたからこそのサウンドであり、パフォーマンスなのだということだ。

歌詞が内省的とか色々バカにしていたライターは、セカオワの楽曲をきちんと聴けていないように思うのだ。

セカオワほど、日本の外を見ていたバンドはいないのだから。

まあ、今はそこまで本気で世界を変えるという意識で音楽をやっているようには思えないけれど、サウンドや楽曲に対するこだわりは今年リリースした2作だけでも存分に堪能できる。

もう一度、言う。

セカオワは30代前半のバンドの中でも、もっとも自由な想像力のなかで、ワールドワイドなサウンドを鳴らしているバンドのひとつだ。

しかも、それをきちんとポップに着地させ、老若男女を魅了している、めちゃくちゃにすごいバンドなのだ。

もし、小学生ウケがいいし、なんか見た目がなよなよしている、という理由だけで舐めている人がいるのだとしたら、それは勿体ないことだと思うし、セカオワほど音楽通は無視してはいけないバンドだと思う。

というわけで。

いつもならこの手の記事は、マンウィズをオチにして記事を終わらせるんだけど、今回はどうしてもセカオワの魅力をお伝えしたかったので、最後にセカオワをご紹介させていただきました。

お読みいただきありがとうございました。

関連記事:SEKAI NO OWARIのニューアルバムが凄いから聴いてほしい

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